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バルビローリ/VPOのブラームス 交響曲第2番ニ長調

雨も小休止。涼しい一日でありました。

こんな日は、ブラームスの交響曲第2番ニ長調を。

ジョン・バルビローリ指揮ウィーン・フィルの演奏。
1967年頃の録音でEMI原盤のはずだが、今はライセンスを獲得したDISKYの超廉価盤で再発されている。長いこと、EMIの1300円LP(緑色のジャケットのセラフィム盤)で聴いてきたが、CDに買い直したもの。3枚組で1500円程度だったように思う。
いつも云うが、実に隔世の感あり。

バルビローリが振ると、音楽が優しく温かくなる。
ダンディな男の中にひそむ臆病さ、弱さ、感傷・・・・そんなものが露わになって、聴き手を愛撫するような音楽になってゆく・・・・。

このブラームス全集もそうであって、雄渾なはずの1番交響曲でさえ、温かみのある演奏になってしまう。
今日はその全集の中でもお気に入りの2番を。

第1楽章の冒頭から、しなやかなストリングスに耳が釘付け。録音はあのEMIなので、少しカサつくところがあるが(マスター・テープの経年劣化かもしれない・・・)、ウィーン・フィルらしい鮮やかさは十分に味わえる。
木管の扱いが上手なのがブラームス。それを再現するバルビローリも巧い。ひなびた味わいがたまらない。素朴で懐かしい響きが、ゆっくりと空間に溶けてゆくとろこなど、実に心地よい。夢見るブラームスを一瞬垣間見たような感じ。これぞバルビローリの真骨頂。
特にピアニシモや、デクレッシェンドしてゆくところなど、弱音部でのニュアンスが一杯で、大変デリケート。神経が通った演奏だと思う。
再現部に入る部分でテンポが落ちてゆくところなど、最高だと思う。絶賛に値する、これは「芸」だと思う。ホルンの厚みがあって深い響きも良い。耳に快感。

第2楽章もゆったりとしたフレージング。テンポも遅く、聴き手が身を浸してゆく快感を味わえるブラームス。
響きも感傷的というか、郷愁を誘うというか、過去に向かって振り返り、後ずさりする感じのもの。感傷を引きずるブラームス。遡行的なブラームス。
ストリングスの響きは温かい。バルビローリ特有の暖かさ。
そして、旋律の歌わせ方も美しいのだが、少し粘りがあるのもバルビローリ特有のもの。
第3楽章から終楽章に向かっては、よく歌う演奏。
各楽器のバランスがよく、オケもよく鳴っている。低弦のピチカートや盛んに出現する管楽器のソロ演奏など、文句なしに巧い。ウィーン・フィルの名プレーヤーたちが、巧みな技を披露してくれる。
終楽章も素晴らしい歓喜の楽章。

盛り上がりも十分だが、節度を忘れず、抒情的なところがあるのは、さすがだなぁと思います。


AUTHOR: yokochan URL: http://wanderer.way-nifty.com/poet/ DATE: 07/25/2006 22:36:17 こんばんは。私もセラフィムの1300円の4枚を持ってます。ヨーロッパ的でいいジャケットだったです。そしてCDは、分売の廉価盤を聴いてます。
EMIはよくぞ、このコンビでブラームスを録音してくれたものだと思います。
「バルビローリが振ると、音楽が優しく温かくなる」、正にその通りですね。
数あるウィーン・フィルの全集の中でも素晴らしい演奏です。
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