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ボールト/LSOのブラームス 交響曲第3番ヘ長調

雨が続いています。よく降ります。
雨のせいで、窓を閉めていても涼しい一日でした。

そこで今日はブラームスの交響曲を聴きたくなりました。

取り出したのは、ブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90。
サー・エードリアン・ボールト指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1970年から72年にかけてEMIに録音された全集を、DISKYが廉価盤で再発したもの。ホンマ激安で有り難い。

ロンドン響は、冒頭のトランペットがしくじっているが、全体的には好演。
ボールトの指揮は地味で堅実。奇をてらうことなく、匠気をひけらかすこともなく、ひたすら作曲家に忠実に、作品を音化してゆく。
男性的なダンディズムに貫かれた指揮ぶり。ただ音楽のそこかしこから、ためらい、恥じらい、振り返ったり逡巡したり・・・そんなブラームスが見えてくる。
スピーカーからもれてくる空気もブラームス的な感じ。すこしくすんだ、モヤッとした空気が流れてゆく。
ブラームスは誠実で、しかし内気な人だった。そんな人柄がボールトに乗り移ったか。

ロンドン響の響きもイイ。華やかにならず、ややくすんだ、渋めの音がいかにもブラームス的。ウィーン的な優美さやドイツ的な重厚さはないが、実質に徹したいい音がする。

白眉は中2つの楽章か。
第2楽章アンダンテの曖昧模糊とした風情。木管の綾なす響きは大変デリケートでニュアンス多彩。弦楽セクションも、地味だが優しく温かく包み込むような響きが、実にイイ。ホルンや木管の味わいは格別。コーダでのヴァイオリンの引きずり方も、何とも云えぬ哀愁あり。

第3楽章ポコ・アレグレットは、映画音楽にも用いられた有名なメロディ。
ボールトはテンポを速めにとってサラッと進んでゆく。情緒纏綿・お涙頂戴・ドロドロの愁嘆場とは、無縁のダンディな演奏。しかし、その速さが、ニュアンス一杯の速さ。味わい深いというか、男のやせ我慢というか。
木管と弦楽セクションのバランスが良い。互いに慈しむように寄り添って語らう。後半部でのホルンのソロなどは、ボールト盤でなければなかなか聴けない情趣あり。


録音状態は、さすがに古くなってきました。
EMIの録音なのでそんなに期待しちゃイケナイんでしょうが・・。
ただ、ボールトの意図はよく伝わります。
いや、違う。意図らしい意図はないんです。作為などないんです。
自然なブラームスです。でも、ニュアンス一杯。
これは、男のブラームスですな。


AUTHOR: ぶろぐひろば URL: http://bloghiroba.com/blog/ DATE: 07/21/2006 10:09:23 突然申し訳ありません。
ブログ専門検索&コミュニティサイト「ぶろぐひろば」です。
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貴サイト様を拝見し、是非当サイトに参加いただきたいと思いコメントさせていただきました。
出来て間もないサイトですが是非ご参加をご検討くださいませ。
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