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ハイティンク/ロンドン・フィルのメンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

梅雨明けしていなかったのか、夕方からエライ降り様でした。
おかげで夜は涼しく快適。
雨上がりの、少し湿った涼風を楽しみました。

さて、今日はメンデルスゾーンの交響曲第3番イ短調「スコットランド」。

ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルの演奏。
1978年3月~11月、ロンドンのウォルサムストウでの録音。

一聴、これがロンドン・フィルの音か?
テンシュテットのマーラー全集で軋むような音楽を奏で、美音とは言い難い(しかも巧くなかった)演奏で、マーラーの情念を歌っていたあのロンドン・フィルか?

ハイティンク/ロンドン・フィルの「スコットランド」で、まず耳を奪われるのは、オケの美しさ。何と深々としたエエ音なんだろう。
フィリップスのアナログ末期の見事な録音が24bitデジタル・マスタリングで蘇ったこともあるが、ハイティンクのオーケストラ・トレーナーとしての耳と腕が見事に発揮された演奏になっている。いや、ホンマに美しいオーケストラ。

第1楽章の序奏部から、もう耳は釘付け。心奪われる。
フィリップスらしいホールトーンを豊かに取り入れた音がとにかく素晴らしい。コンサート・ホールを彷彿とさせる。
アンサンブルの美しさも聴き逃せない。お互いによく聴き合いながら合奏しているのが伝わってくる。
ハイティンクの指揮は正統的で格調高く、作品そのものにすべてを語り尽くさせようとする感じ。メンデルスゾーンらしい流麗さは勿論、ハイティンクのフレージングが深々としているので、実に聴きやすく、また心地よい。

第2楽章はスケルツォ。スコットランドの舞曲が主題だろうが、バグパイプを思わせるようなところもあって面白い。
ここでもハイティンクの指揮はしなやかで上品。ロンドン・フィルもリズミカルで弾むようなワクワク感がある。アンサンブルも上出来。こんなに巧いオケだったんかいなぁ・・・・。

第3楽章アダージョ。メンデルスゾーンらしい美しく哀しいメロディを、ロンドン・フィルの弦楽セクションが慈しむように弾いてゆく。木管のアンサンブルも清潔で品が良い。絶叫したりせず、知的によくコントロールされたオーケストラ音楽になっているのは、ハイティンクの指揮の賜物。生まれてくる音楽の表情は穏やかで暖かく、オケの面々の合奏する喜びに溢れていて、これは名演。

終楽章はアレグロ・ヴィヴァーチッシモ。中庸のテンポから徐々に速くなってゆくところだが、ハイティンクはあまり速度を上げない。幾重にも重なり合うロンドン・フィルのアンサンブルがここでも美しい。低音部が特に充実していて、オケ全体をしっかり支えている。
ハイティンクの指揮はここでも正調正統。初期ロマン派の美しさを十全に引き出して、しかも音楽は端正で背筋が伸びている。古典的な格調の高さも備えている。
けだし、名演と思う。

カップリングは、序曲「静かな海と楽しい航海」のみ。
LP時代そのままの再発。もう1曲(「イタリア」とか)あっても良いのにと思いつつ、こういう再発はなんとなく贅沢な感じがしますな・・・・。


AUTHOR: yokochan URL: http://wanderer.way-nifty.com/poet/ DATE: 07/20/2006 00:23:29 いいですね。初出のジャケットは曲と演奏のイメージとして最高でした。
そしておっしゃるように、LPOの美しさは格別ですねぇ。
これもハイティンクの気質との合致のなせる技でしょうか。
当時のLPOはヨッフム、ショルティ、ジュリーニ、ロストロポーヴィチらとともに、ひっぱりだこだったです。フィリップスも含め、いい時代でした・・・。
ついでに、ハイティンクLPOのベートーヴェン全集は復刻されません。これ待ってます。
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