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ハイティンク/ACOのワーグナー管弦楽曲集

猛暑がやってきました。たまらんぞ・・・・。
と思ったら、当地西条では気温37度を突破しているそうです。
いやはや、しばらくは我慢の季節ですな。

さて、今日は暑いさなかのワーグナーの管弦楽曲集。
暑苦しそうな気もしますが、そうでもない演奏で。
ステーキで云えば、そうコッテリしたものじゃなく、舌触りが良くじっくり味わえる、少し薄味かな・・・・・でもこんな夏には良いかもしれません。

演奏はベルナルド・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団。
録音は1974年12月と1978年10月、いずれもコンセルトヘボウにて。

曲目はいろいろ。

1曲目は、楽劇 ≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫ 第1幕への前奏曲。

小気味よいフレージング。ハイティンクは、一つ一つの音をあまり引き伸ばさずに、クッキリ・スッキリ演奏してゆく。テンポは速めで推進力もある。颯爽とした感じで、ワーグナーにしてはカロリー低めかな。重厚さよりも、爽快さが特徴で、シェイプアップされた筋肉質のワーグナー。青年ワーグナーのイメージ。
素晴らしいのは、ふくよかで柔らかいコンセルトヘボウ管の音。やや暗めで渋めの音なのだが、ワーグナーにピッタリ。特にストリングスの音がイイ。ヴァイオリン群はもちろん、ヴィオラからチェロ、コンバスまで一本の糸のように、素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれる。
終盤では金管が一気に爆発、壮麗なクライマックスをつくり出す。見事な締めくくり。


2曲目は、舞台神聖祭典劇 ≪パルジファル≫ 第1幕への前奏曲。

深々としたコンセルトヘボウ管の音が最も生きているのは、この演奏かも。パルジファル的な世界と、ACOの音が合っているのだろう、素晴らしい音がする。
あのファンファーレ和音が何と深々と響くことか。聖杯の神秘的な儀式を彷彿とさせる響き。そして、深い森に包まれた中世的ヨーロッパの雰囲気が、スピーカーをとおして伝わってくる。

次は歌劇 ≪ローエングリン≫ 第1幕への前奏曲と同じく第3幕への前奏曲。

これもACOの弦楽セクションの音がイイ。ピアニシモの高音がフワッと空間に消え入る、そのデリケートな音が抜群。
ハイティンクの指揮に作為なし。と言うより、指揮者の棒というか、存在を感じさせない演奏。コンセルトヘボウ管の演奏が素晴らしすぎるのか、ハイティンクが何にもしていないのか・・・・。これだけよく揃って、しかも響きも統一感があるのだから、棒を振っていないはずはないのだが、その存在を感じさせないというのは、ハイティンクの至芸かもしれない。
(ハイティンクには後年の作品にもそんなところがあった。ベートーヴェンとかブルックナーの交響曲でボクはそれを感じたものだ・・・・)。

あと、このCDには楽劇≪トリスタンとイゾルデ≫ 前奏曲と愛の死と「ジークフリート牧歌」が収められている。
特に「ジークフリート牧歌」は素晴らしい演奏なのだが、それについてはまたの機会に。
コンセルトヘボウでのアナログ録音。
美しい残響がたまりません。





AUTHOR: ピースうさぎ URL: http://blog.goo.ne.jp/prabbit/ DATE: 07/16/2006 22:32:01 >mozart1889さん

フィリップスの関連名盤が多く、子供の頃、高嶺の花でレコードショップで見ていたレコードが次々に出てくるので、買って聴いていないのにどういうわけか懐かしみを感じます。

入手をもくろんでいる、ハイティンクの大地の歌、ついにネットで見つけました。
入手できることやら。どうなるでしょう。
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コメント

>yokochan 様
同感です。ハイティンクには再録音して欲しいですね。
ハイティンクのワーグナーでは、「リング」や「タンホイザー」が良かったです。
できればドレスデン・シュターツカペレかコンセルトヘボウ管で、新しい録音を聴いてみたいです。

mozart1889さん、こんばんは。コメント&TBありがとうございます!
「mozart1889さんの日記は毎日拝読させていただいているにもかかわらず、これは記憶に無い…!」と思っていたらば、私のPCを修理に出していた1ヶ月内のものでした。(PCが戻ってきてからまとめて拝読したつもりが、抜けていたようです…(汗)。)
さて、ハイティンクがこのようなワーグナー録音をしていたことは知りませんでした。(「ジークフリート牧歌」のみブルックナーの第8交響曲のフィルアップとして収録されていたものを聞いていますが、これが同じ録音か否か分かりません。)
ハイティンクには是非ワーグナーの管弦楽曲集を再録音して欲しいと願っています!

>Niklaus Vogel 様
こんばんは。いつもコメントを有難うございます。
TBもありがとうございました。
ハイティンクの「ジークフリート牧歌」はブルックナーの9番にフィルアップされていますが、音源は同じです。彼はこの曲は1度しか録音していないと思います。
コンセルトヘボウ管の音が実に渋く穏やか、木質の手触りで心地よいワーグナーですね。もっともハイティンクで聴くと、「毒」がうすいかもしれませんけれど。

ワーグナー デ・ワールト、ハイティンク&コンセルトヘボウ

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今夜は昨晩に引き続きエド・デ・ワールトの指揮によるワーグナーから聞きはじめました。オーケストラはオランダの冠たるコンセルトヘボウで、「さまよえるオランダ人」序曲。昨日のオランダ放送フィルはコンセルトヘボウに比すれば知名度はだいぶ低くなるでしょうが、双方...

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