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内田光子のモーツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491 テイト/イギリス室内管

今日はモーツァルトのピアノ協奏曲第24番ハ短調K491を。

短調のモーツァルトの中でも、情念がこもっているような作品。
ただ、そこはモーツァルト、常に微笑みを忘れない。特にこの曲は。短調から長調へ、また短調へ・・・・・転調する間際の美しさが例えようもない・・・・・。

演奏は、内田光子のピアノ、ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管。
1988年5月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。

第1楽章の冒頭、イギリス室内管のトゥッティが素晴らしい。深みがある響きの中から、ほの暗い情念が湧出する。低音部のリズムの刻みがまた良い。音量は控えめなのに、存在感が実に大きい。

内田のピアノは、エッジが丸く、縁取りが柔らかい。
表現は多彩。甘い香りが漂うようなところもあれば、峻厳な表情でスクッと立つところもある。特に弱音部での、洗練された繊細さがたまらない魅力を放っている。
女流ピアニストでモーツァルトを聴く楽しみはここにある。男声では味わえない、弱音のほのかの色気と洗練。

テイトの指揮するイギリス室内管は迫力十分で、深く、時に強靱なフォルティシモをつくり出す。悲劇性も強い。

カデンツァは内田の自作で、情念がこもっている。モーツァルトの数あるピアノ協奏曲の中で、最も劇性の強いこの曲にふさわしいカデンツァ。

第2楽章は羽毛のように軽いピアノで始まる。イギリス室内管も同じく羽毛のように軽く、綿毛のようにふわふわと柔らかい伴奏を聴かせてくれる。特に内田のピアノからオケにフレーズが譲られるところなど、魅力的。素晴らしい伴奏、絶品だと思う。

内田のピアノはダイナミックレンジを広く取らず、端正な感じなのだが、表情は色々と変化してゆく。ピアノニストの感情の揺らぎが伝わってくる演奏。

終楽章ではまた激情が戻ってくる。オケが実に雄弁。表情が刻一刻と変わってゆくのも、実にイイ。移ろいゆくような伴奏。
それに乗って内田が縦横無尽に駆けめぐってゆく。即興的でさえある。
素晴らしい・・・。


内田光子のモーツァルトはどれも名演。
これを支えるテイト/イギリス室内管の伴奏も大変美しく、かつ力強い。
イイ演奏であります。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 01/27/2008 12:05:44 いつもお世話になります。
おっしゃるように
内田光子のモーツァルトはどれも名演ですね。
テイト/イギリス室内管の伴奏も素晴らしいです。
テイトとイギリス室内管の組み合わせも優れています。
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