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シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレのブルックナー 交響曲第7番

ブルックナーの7番交響曲は、ゆったりと始まる音楽。休日の午前中にくつろげるときによく聴きます。特に初めの2つの楽章はエエですなぁ。

そこで、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調。
ジュゼッペ・シノーポリの指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1991年9月、ドレスデンのルカ教会での録音、DG盤。

シノーポリはボクにとって非常にカッコイイ指揮者。特に大曲を振らせると実にカッコイイ。曲全体の構造を解きほぐして、見通し良く聴かせてくれるだけでなく、曲の細部のつくりをえぐり出してドキッとさせてくれるから。
時に冷静に、時に情熱的に煽り立て・・・情意のバランスが抜群なのがまた良い。

さて、シノーポリのブルックナーは、オケがドレスデン・シュターツカペレなので、これがまた例によって美しい音楽をゆったりと聴かせてくれる。

オケの音色は、やや明るい。これはDGの特徴かもしれない。シノーポリとのCDが全体的にそうだし、レヴァインとの「新世界」なども同傾向の音だった。ルカ教会での録音なので、楽器の溶け合いはいつものSKDなのだが、他のレーベルより艶やかな音に聞こえる。フィリップスやBMGでのデイヴィスのモーツァルト・シリーズや、DENONでのブロムシュテット指揮の録音などと比べると、輝くような感じの音になっている。

ただ、ストリングスのアンサンブルや、全楽器の大合奏では、まさにSKDの音であって、その深々とした味わいと自然な音はやはり最高だなと思う。
この音でブルックナーを聴けるのは幸福だなぁ。

さて、演奏であります。

第1楽章のアレグロ・モデラート。シノーポリが振ると、野人ブルックナーの音楽が洗練されて美しくなる。楽器のバランスが程良く、アンサンブルも完璧。冒頭の部分など、ブルックナーが見ただろうアルプス山脈の威容が徐々に現れてくるような雄大さ。テンポは中庸。アレグロというほどでなないかな。ゆったり感があってイイ。

第2楽章アダージョ。クラシック音楽を聴き始めた大学生の頃、先輩から「ブルックナーを聴くならこの楽章だ」と教えられた名旋律。いつ聴いても素晴らしいアダージョ。
(尤も、ブルックナー最高のアダージョは第8番のそれだと、今は思うが・・・・)
シノーポリのアダージョはやや速めで颯爽と進む。仕上げが滑らかでカッコイイ。しなやかに旋律が流れてゆく。
ブル7をスケール雄大にやるなら、第1・2楽章でゆったりしたテンポを採るのだろうが、シノーポリはそうはしない。あくまで爽快な表情、スタイリッシュな曲作り。妙な思い入れのない、純音楽的な演奏と云えるかもしれない。

第3楽章になると、いよいよオケのパワーが炸裂。SKDの金管の迫力はさすが。その音が絶叫にならず、紳士的な佇まいなのは、SKDならではだろう。まろやかな音は相変わらず。シノーポリの指揮は少し神経質で、分析的な感じだが、SKDのまろやかさがそれを補っているような気がする。

終楽章の聴きものは、コラール風の第2主題。テンポはここでもやや速めだが、とても美しい音楽に仕上げている。コーダまで荘重な音楽が展開して、素晴らしい締めくくり。


シノーポリのブルックナーは他に4番と8番を聴いてます。
この2つの名曲も、シノーポリのCDで聴くと実にカッコイイんです。
マーラーもそうでしたが、大曲を実にスタイル良く仕上げる名人だったように思います。


さて、連休後半は好天続きであります。
緑が気持ちいい季節になりました。


AUTHOR: yokochan URL: http://wanderer.way-nifty.com/poet/ DATE: 05/07/2006 00:12:14 シノーポリのブルックナーは4番を聴いたことがありますが、ぎくしゃくとユニークな演奏ながらドレスデンの音が不思議な作用をもたらしていました。7番のコメントを拝見し、私も他の番号を聴いてみたくなりました。没後急速に名前が聞かれなくなりましたが、不思議な人だっただけに再評価されるべきでしょうね。
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