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ブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調 ポリーニとアバド/VPO

肌寒い一日でした。昼から雨がしとしと降って、外出もせず、のんびり休日を楽しみました。
こういう日はクラシック音楽鑑賞であります。
4月に入って平日は帰宅が遅いので、こういう時に「まとめ聴き」しておかなくちゃ、体調が悪くなりますな。


で、今日はブラームスを。

ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83。
マウリツィオ・ポリーニのピアノ、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルの演奏。1976年録音のDG盤。このレコードはブラームス生誕150年を記念したDGの全集からの1枚。
イタリアのピアニストにイタリアの指揮者によって演奏された、このレコードは快作。
実にこの二人は協奏曲の相性が良いと思う。

第1楽章の冒頭、素晴らしい音色のホルン。一聴、ブラームスの世界に引きずり込まれる。深々としたホルン。奏者はおそらくウィーン・フィルのトップ、ローラント・ベルガー。彼のホルンが聴けるだけでもこのレコードは値打ちがあると思うのだが。

ポリーニのピアノは、ギリシャ彫刻の肉体美のように、均整が取れて美しい。クッキリとメリハリがついて、スポーツマン的な爽快感もある。
色で例えると大理石の白。エーゲ海に浮かぶ島々の建造物が太陽に映えて輝くときの白。技術的にも完璧。非の打ち所がないピアニズム。

ポリーニは1番の協奏曲の方をベームと録音しているが、こちら2番のように、アバドと組んだ方が快活で生気に満ちているように思う。曲想のためではなく、やはり気心の知れた同国人アバドの方が、楽に弾けたのだろう。

そう、この演奏でポリーニが気持ちよく弾けた功績の半分は、アバドにある。
ポリーニが南国的なカラッとしたピアニズムでブラームスに迫るとき、アバドは同系色の響きをオケにつくらせて、優しくしかも確実にポリーニを支えてゆく。

時々ハッとする響きもつくり出す。

ポリーニの自己主張に比べてやや控えめだが(伴奏だから当然か)、その音は、しっとりと濡れているようだったり、フワッと羽毛のように軽かったり・・・・ニュアンスが多彩で、伴奏を聴いているだけで面白いんだなぁ・・・・。
ホンマにアバドは「合わせもの」が巧いなぁと思う。特にポリーニと組んだ協奏曲には名演が多いと思う(バルトークなんか凄かったもんね)。

第3楽章のチェロのふくよかさ、ストリングスの優美さは、ウィーン・フィルならではだし、全体的に響きがだぶつかずキリッと引き締まっているのはアバドのバトンのたまもの。
終楽章の目眩くようなピアノは、これぞポリーニと快哉を叫びたくなる。


ちょうど30年前の録音になってしまいましたが、今も十分に美しい音で聴けます。
ポリーニのピアノは、重量感も適度にあって、大理石のような美しさ(何度も書いて恐縮ですが(^^ゞ)・・・・再録音もあるようですが、ボクにはこれで十分であります。



AUTHOR: Verdi DATE: 04/23/2006 04:10:37 こんにちは。

 ポリーニとアバド。盟友、って感じですね。

 咄嗟にその名を聞いて「ああ、合いそう!」と一瞬思いつつ、よくよく考えると「......ホントに合うのかな?」なんて気になってくる組み合わせです(笑)
 多分、両者ともそれぞれがやる音楽のタイプに幅があって、それがこういう感想を呼ぶのかな?なんて勝手に思ったりしています。ロッシーニからベルクまで、バッハから(管弦楽組曲だかやってますよね?)ムソルグスキーまでカバーするアバド。現代音楽に深く傾倒していて、一方ショパンは十八番で、ベートーヴェンもシューマンもシューベルトも弾くけど、だから幅は広いけど、割とやる音楽がスポット毎に固まってるポリーニ。そんな感じでしょうか。

 でも、それでやればやったで見事にはまるような感じのする二人。面白いです。


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コメント

>望 岳人 様
こんにちは。TBとコメントを有り難うございました。
こちらもよろしくお願いします。
ポリーニのショパンはよかったですね・・・エチュードはもちろんですが、EMIに録音した協奏曲は今もレコードでよく聴きます。

あ、ボクのアイドルはアシュケナージでした(^-^)。

この盟友の組み合わせが今秋、日本で実現するわけですね。オペラ並の価格のチケット争奪戦は壮絶でしょうねえ。。。

http://kechikechiclassi.client.jp/brahmspc2pollini.htm

ワタシのは駅売り海賊盤なので恥ずかしいが、クールで神経質、そして個性的な演奏だと思います。この作品はもっと”大家”の余裕ある演奏が似合うかも知れません。

残念ながら酒はアカンとのこと。そちらにけっこう訪問しているので(5月末も行きます。松山だったら月一回)ほんまは夜お付き合いいただくんだが、残念です。ワタシと違って、王道な音源更新、充分参考にさせていただきます。

>しのたか 様
こんにちは。
この秋の来日、楽しみですね。しのたかさんは行くんですか?
ボクは多分FMかBSで放送するでしょうから、それで楽しむことにします。
しかし、A席で38000円は高すぎますね。ぼくにとてもとても。

>林 侘助。 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
アバドとポリーニのブラームスは、知的でクールな名演だと思いますが、LPで聴くとまた暖かみがあったりします。CDで買い直してますが(2枚組の廉価盤)、CDの方が音質がクリアなだけに、青みがかった音がするように思います。
林さんのホームページ、拝見してます。林さんこそ毎日の更新スゴイです。外出先でも更新されているのがスゴイ!四国にもしばしば「おいでる」んですね・・・・(いらっしゃる、の方言ですが)。この春は少し寒いです。石鎚にまだ雪が残ってます。

王道というか、その辺で手に入るありふれたCDですが、楽しんでいきたいと思います。お酒呑めないんで、クラシック音楽でも聴かないとたまらんです。

ポリーニとアバド/VPOのブラームス ピアノ協奏曲第2番

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◎ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83 マウリツィオ・ポリーニ (Piano), クラウディオ・アバド指揮ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1976年録音  Pollini という靴メー

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