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ミルシテインのバッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番

雨上がりの春の日でありました。
陽射しは暖かく風は爽やか。気持ちよい休日でした。

今日はバッハを聴いてました。ヴァイオリン曲であります。
そこからの1曲を・・・・・・・・。

J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータは、スゴイ音楽だと思います。一つのヴァイオリンで、ここまで出来てしまう、ここまで表現してしまう・・・もの凄い音楽だなと思います。中でも、第2番ニ短調BWV1004は、終楽章のシャコンヌだけでもスゴイ、最高の名品だと思います。聴いていて、思わず襟を正してしまうような作品であります。
クラシック音楽は所詮は娯楽だと思うんですが、いくつかの曲は、そうとばかりも云っていられない凄みがありますな。。

今日はナタン・ミルシテインの名演奏で。
1973年9月録音のDG盤。この時、ミルシテイン70歳・・・ホンマに70歳の演奏かいなと思わせる、素晴らしいCD。何しろ、技巧の衰えがほとんど感じられない。しかも、音色が匂うように美しい。テクニックも音も完璧と云って良い状態にある。スゴイ、ホンマに凄い。

冒頭のアルマンドから、肉厚の美音が聴ける。ミルシテインのヴァイオリンは、澄みきった青空のような明晰さ。古代ギリシアの彫刻のような均整のとれた美しさ。

クーラントはスクッと背筋が伸びた演奏。何とも綺麗な音色。厚みがあって艶があって、絶世の美女と正対しているかのようなヴァイオリン。美音の洪水。
(といって、「絶世の美女」と逢ったことはないが・・・・・・でも、きっと逢ったらミルシテインのヴァイオリンを思い出すだろう・・・)

サラバンドは荘重な音楽。低音がズシッとこたえる、その迫力は素晴らしい。グイグイ聴き手に迫ろうとするヴァイオリン。でも美しさに乱れなし。低音から高音へ、フワッと浮くようなところがある。その倍音の美しさ、空気感はミルシテインならではのもの。

ジーグは悲しみを秘めつつも軽快な舞曲。矛盾した言い方だが、音楽は悲しく切ないのに、軽く弾むんだなぁ。響きは繊細で、はかなさや哀しみが漂うような感じ。

そして、シャコンヌ。決然とした響きが、緊迫感を誘う。聴き手も身構えるが、奏者も襟を正して弾き始める。さすがミルシテインも、この壮大な作品(曲そのものは短いのに、ホンマに壮大な曲だと思う)を前にして、切迫感が漂う。
美しい音は前の楽章と変わらない。美しさの極み。そして、響きの間から、バッハが語る宇宙の真理(と云ったら言い過ぎか・・・(^^ゞ)が伝わってくる。

ミルシテインは70歳。技巧の衰えがあまり感じられないのはスゴイ。
青年の勢いはないものの、ちっとも老いた様子がない。
髪の先から爪先まで、血が通った生命感がある。生命の躍動が素晴らしい。

大したもんです。


AUTHOR: いっちー URL: http://blog.so-net.ne.jp/ichi-rich/ DATE: 04/17/2006 15:34:45 おひさしぶりです。
バッハの無伴奏ではこのミルシティンの演奏が一番好きです。
技術的には50年代の録音の上をゆき、厳しく端整でいてかつ
情熱まで感じさせる。この演奏に比べればシェリング版は
退屈です。
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コメント

>Verdi 様
おはようございます。
そうですか、Verdiさんはチェロですか。
実は、ボクはヴァイオリンの方が好きなんです。ミルシテイン、シェリング、カントロフ、アーヨ、そして同じくクレーメル(フィリップスの全曲LP盤3枚組で持ってます)。
チェロは、その後に聴き始めたんです。ですから今もヴァイオリンの方をよく聴きます。
フルニエとヨー・ヨー・マは持っているんですが。

おはようございます。
ミルシテインは、ひょっとしたらいちばん好きなヴァイオリニストかもしれません。生命感があります。それも透明な生命感と言えばいいのでしょうか。
ミルシテインの無伴奏は素晴らしい。バッハの音楽って下手をすると四角四面になってしまいますけど、まったくそれがない。音楽の本質が躍動だということを教えてくれます。
それにしても、バッハの音楽は凄い。シャコンヌに至っては、聴くたび、打ちのめされてただ頭を垂れて聴き入るだけ、です。

>愚樵 様
おはようございます。
ミルシテインは、ボクも大好きなヴァイオリニストです。

>音楽の本質が躍動だということを教えてくれます。・・・
ホンマ、その通りですね。ミルシテインで聴くと、バッハの大曲があっという間に終わってしまいます。素晴らしい演奏だと思います。

おはようございます。
コメントとTBありがとうございました。
ミルシティンは1950年代にも無伴奏を全曲録音しています。
深みにおいては1973版には及びませんが、
どれも勢いがあって中々の名園だと思います。

>いっちー 様
おはようございます。
こちらこそ、TB有り難うございました。
ミルシテインの旧盤は聴いたことがないのですが、勢いがあるとなると聴いてみたいです。
ふだんはシェリングやクレーメル、カントロフを楽しんでいます。

好きな曲その48 J・S・バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番二短調BWV1004

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私はバッハの音楽を聴くと、大学時代の難解な数学や物理学の講義を聴いていた自分の姿を思い出す。つまり内容は非常に深いのだけど、聞いている方は退屈だと。。。バッハの曲の多くは、アカデミックというか教材的に思えてしまい、どうしても鑑賞用としては聴く気にならないのである。しかし無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001~1006に関しては例外で、「すごい作品群を作曲したなー」と素直に敬服できるし、実際CDでも演奏会でもよく聴いている。特にパルティータ第2番は大好きな作品である。
第1曲は...

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