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朝比奈隆/東響のブルックナー 交響曲第7番ホ長調

三男坊は無事に志望校合格。
最近の県立高校の志願倍率は限りなく1倍に近いので、不合格になる方が難しいとはいえ、家族みんな、ホッと一息であります。
職場ではこの春の人事異動の内示がありました。
ワタシは異動ありません。ただ職場の何人かの異動によって、ワタシの仕事内容が大きく変わりそうです。忙しくなりそうな予感であります。


さて、今日はブルックナーの交響曲第7番ホ長調<ハース版>。

朝比奈隆指揮東京交響楽団の演奏。
1994年4月23日、サントリーホールでのライヴ録音。ポニー・キャニオンの1500円盤。

朝比奈のブルックナー演奏は夥しくディスクが発売されていて、当然それに対する論評も多く、どれが良いのか、どれが良くないのか、よく分かりません。たまたま、マルワレコードの閉店セールで半額になるからと、手に取った次第であります。
「サントリーホールのナマなら、どんな音がするのか聴いてみたいな」程度の購入であります(^^ゞ。

正解。素晴らしい演奏でありました。

音も素晴らしい。このディスクは「HDCD」と銘打ってあり、高解像度記録再生システムと謳っている。原理についてはよく分からないのだが、我が家のDENONのCDプレーヤーはHDCDに対応しているので、大変によい音で鳴ってくれた。こりゃ、エエわい。

さて、演奏であります。

第1楽章アレグロ・モデラート。朝比奈の採るテンポは中庸で、速すぎず遅すぎず、カラダに気持ちよいテンポ。そして、スピーカーから出てくる音に温もりがある。優しく、ヒューマンで、素晴らしい音。
しかもライヴらしい期待と不安の混じり合った熱気、さらにオケの情熱・ヤル気が重なって、とても暖かく血の通った音が飛びだしてくる。
おふくろの味、故郷の懐かしい空気、コメのメシ・・・・そんなものを思い出してしまうような安心感の中で、演奏は進んでゆく。妙な演出は一切なし。「楽譜に書いてあることを、音に引き出しているだけ」という朝比奈のコメントを読んだことがあるが、まさにその通りの演奏。
ギュンター・ヴァントも同じようなことを云っていたが、出てくる音はエライ違いやなぁ。ヴァントの演奏はピュアで厳粛、磨き上げたような演奏。かたや朝比奈の演奏は、木質の温もり、故郷の懐かしさ、おふくろの味・・・・。

東響は大健闘。懸命に演奏しているし、破綻もない。オケの気合い、意気込みがビンビン伝わってくる。こういう演奏を聴くのは実にエエなぁ。

そうこうしているうちにコーダ。壮大雄大豪壮雄渾。デカイデカイ演奏。素晴らしい。


第2楽章アダージョ。ブルックナーが書いた音楽の中で最も気高く美しい音楽。朝比奈の演奏は、静謐な抒情の中に、だんだんと感情が高まり、ついには溢れだしてゆくような演奏になっている。魂の浄化とでも云うべきか、ひたすらに美しい演奏。
無私の音楽というか、己を虚しくして、耳を傾けるのみの演奏・・・・。
ホンマに美しい。この楽章だけ取りだして、何度も聴いてみたいと思う。

第3楽章スケルツォ。対向旋律がよく聞こえてくる。
ブルックナーの雄大なオーケストレーションを味わえる演奏。オケの意気込みはここでも素晴らしい。熱気を孕んでグイグイ進んでゆく。

終楽章はテンポ快活、オケはここでも大健闘。長丁場でヘトヘトになっているはずなのだが、アンサンブルに乱れもなく集中力が切れないのは立派だと思う(プロのオケなら当然か?でも頑張っているわいなぁ・・・)。
金管がバリバリと唸るのも気持ちいいし、ストリングスも綺麗。
やはり、何より、「朝比奈と演奏できる喜び」のようなものが伝わってくるのがイイ。
イイ演奏というのは、要はヤル気だろう。


久しぶりに朝比奈隆のブルックナーを聴きました。
東京交響楽団の健闘が特に印象に残る演奏でした。
録音も素晴らしいもので、ライヴ特有のキズが気になりません。尤も、朝比奈のブルックナーにキズなどどうでもエエんでしょうが。


AUTHOR: 愚樵 DATE: 03/21/2006 07:14:09 mozart1889さま、おはようございます。
私はブルックナーは大好きでして、ブルックナーが当ブログに登場すると反応せずにはいられないみたいです。ましてや朝比奈さんならなおさら。
晩年の朝比奈さんは“生ける伝説”になってしまったような感がありましたね。その伝説を批判する向きもあったようですが、ファンとしてはその伝説を目の当たりにできることが何よりの喜びでした。特に、ここでの東響のようにオーケストラに伝説が乗り移ったときには。
私のブルックナー開眼は、ヨッフム/ハンベルク響の日本公演(FMで放送されたのを録音して聴きました)だったと記憶していますが、より深い世界に引きずり込んだのは朝比奈さんでした。当時、大阪に住んでいましたのでよく朝比奈/大フィルの演奏を聴きにいったものです。懐かしい。
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コメント

>愚樵 様
コメントを有り難うございました。
愚樵さんは、ブルックナーがお好きなんですね。ボクはブルックナーに親しめるようになるには、だいぶ時間がかかりました。曲が長大なので、途中でイヤになってしまうことが多かったんですね。今は、その長さを楽しんでいます。
愚樵さんが、朝比奈隆のナマを大阪で沢山聴けたのは、羨ましいです。

あ、ヨッフム/バンベルク響の8番、聴きました。CD化されていますね。
あれは凄かった・・・・・・・素晴らしい名演でした。

>ensemble 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
当地の高校入試は倍率が低いんです。でも身内のことで、ホッとしました。

朝比奈のブルックナーは、そうですそうです、なかなか手に入らなかったですよ。
今のように盛んにCDが出ていませんでした。ジャンジャン盤の全集しかなかったですね・・・。

>金柑 様
おはようございます。お久しぶりです。
コメントを有り難うございました。
金柑さんのところも、合格ですね。おめでとうございます。
ワタシは、早速、S電業の閉店バーゲンでミニコンポを買ってしまった親バカです(^^ゞ。

M市は難しいですね・・・でも私立の良い学校も多いですから、不合格の時にはそちらに行くんでしょうね。

ご無沙汰してすみません、コメント&TBありがとうございました。
なんと時間の経つのは早いものですね。でもそれだけの時間をブログを通じて共有できていることに喜びを感じています。エントリーの数は段違いですが(汗)今後ともよろしくお願いします!
朝比奈さんのブルックナーですが、実はそれほど録音が多く存在するというのは知りませんでした。とにかく聴いてみた感想と、エントリーを拝見して正しい買い物だったことが再確認できました。朝比奈さんのメモリアルイヤーですし、参考にさせて頂きながらいろいろ聴いてみたいです。

>stonez 様
おはようございます。こちらこそ、コメント&TBお世話になります。
朝比奈のブルックナーは、晩年は神格化(今もでしょうか)されていましたが、僕はよく聴いているわけではありません。1,500円盤をポツポツ買って聴いてみた、と言う程度に過ぎないんですが、さすがに大家だなぁと思いました。
月日が経つはの早いですね。子供も大きくなるのが早いんです。我が家は三人の息子がいるんですが、末っ子が大学生になる(多分なるでしょう)来年は、全員が家からいなくなります。全く早いもんです。

ブルックナー/交響曲 第7番

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ブログはこの体たらくでありますが、それでも写真の方は折に触れパシャパシャやっています。パフォーマンスの良いMacBook Proを手に入れたことで、デジカメライフはこれまで以上に身近なものになりました。まあボツ写真ばかり量産中なのは言うまでもありませんが(笑..

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