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R・シュトラウス「英雄の生涯」 アシュケナージ/クリーヴランド管

三男坊が欲しがっていたミニ・コンポを購入。Victor製。
音を聴くならDENONだろうとワタシは思うのだが、子供にとってはMDがダブルでついているのがイイそうで(ダビングできる)、MDにはついに縁がなかったワタシには、そんなものかいなとやや不満。試聴したところ(Victor、DENON、Pioneer、Panasonic)、明らかに同価格ではDENONが良かったのだが・・・・・う~む。


さてさて、今日はR・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」作品40。

ウラディーミル・アシュケナージ指揮クリーヴランド管の演奏。
1984年6月、マソニック・オーディトリアムでの録音。DECCA原盤。

1986年度のレコード・アカデミー賞を受賞した名盤・・・・・というのは当時の評であり、今はさて、どうなのかな?
アシュケナージはこの前後にR・シュトラウスの交響詩を何枚か録音しているはずで、この演奏によって、アシュケナージについて、「ピアニストの余技」から「本格的指揮者」へと、我が国での評価が変わっていったように思う。
(ボクは今でもアシュケナージにピアニストでいて欲しいと思っておりますが・・・・と云っても、おおかたのピアノ作品を、アシュケナージは録音してしまっているからなぁ・・・もう、ピアノではやることが無くなってしまっているんだろうなぁ・・・)


さて、「英雄の生涯」の演奏であります。

冒頭、テンポは速めで、颯爽と英雄が登場する。アシュケナージの描く英雄は、若き英雄。DECCA録音も良いのだろう、スッキリとして、オケの隅々まで見通せるような演奏。
オケの厚みは十分で、音圧がスゴイ。ただ、押し寄せてくるその音はモコモコしているのではなく、各楽器が非常にクリアに捉えられており、奏者がどんなことをしているか分かる感じの音。アシュケナージの指揮者としての耳が優れていることを証明するような演奏。

「英雄の敵」。ステージの各所に木管がじゃれつくように現れる。この木管がよく「見える」演奏。奏者も非常に巧い。さすがクリーヴランド管。

「英雄の伴侶」でのヴァイオリン・ソロは、コンサート・マスターのダニエル・マジェスケ。この人はマゼール盤(CBS)でもソロを受け持っていた。(そういえば、マゼール盤もレコード・アカデミー賞を受賞していたぞ・・・・)
マジェスケのソロ・ヴァイオリンは、清楚な色気が漂うような感じ。若き英雄には、若い女性の蒼い色気がふさわしい。エロティック一歩手前の匂いがとてもイイ。
このソロ・ヴァイオリンが登場すると、オケの雰囲気も一変。スッキリ系からまろやか系へ、柔らかく暖色の音色になってゆく。スケールも大きく、どんどんロマンティックになってゆく。
このあたり、コンマスにオケ全体が感応したのか、アシュケナージの指示なのか、よく分からないが、いずれにせよ、クリーヴランド管はすごいオケなのだと思う。

「英雄の戦い」になると、「伴侶」とは一転、テンポが急速になり、迫力が増してオケの音圧が急上昇。えらい音で迫ってくる。ダイナミック・レンジ広大。クリーヴランド管の能力を一杯に引き出して、全力で英雄の闘争を描く、見事な演出・造形。こけおどし的な威力も十分。R・シュトラウスでは、これくらいないと聴いた感じがしないものね。アシュケナージ、巧い巧い。

終曲はストリングスの巧さが際だつ。清冽で瑞々しい弦楽合奏。オーボエやファゴット、フルートのそれぞれのソロが弦楽器群と掛け合う部分などは、ため息が出るほど美しい。ベートーヴェンの「エロイカ」の一節が出てくるあたりは、絶品の美しさ。


クリーヴランド管の力を十全に引き出して、見事な演奏であります。
指揮者アシュケナージも、大したもんです。



でも、やはり「も」なのでありまして、ピアニスト・アシュケナージのファンとしては複雑な心境でもあります。
ホンマ、エエ演奏なんですがね・・・・・。


AUTHOR: 望 岳人 URL: http://kniitsu.cocolog-nifty.com/zauber/ DATE: 03/19/2006 20:48:00 アシュケナージ指揮クリーヴランド管弦楽団のCDでは、同じR.シュトラウスの「アルペン交響曲」と「ティル・オイレンシュピーゲル」のカップリングを聞いております。「ティル」の聞き比べをしたおりに、所要時間がセルのものとまったく同じだったのに驚きました。デッカの録音は明瞭ですね。

ところで、NHK交響楽団の指揮を活発にしているので、ピアニストとしての活動はどうなっているのかと思っていましたが、最近CDショップでアシュケナージの「平均律クラヴィーア曲集」を見かけ、びっくりしました。少々興味はありますが、まだ聴けないでおります。
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