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プレヴィン/ロスPOの「フランス音楽コンサート」

春は異動の季節。
今日は職場の送別会でした。別れゆく人たちと遅くまで歓談。

「北帰行」を歌う人あり。情感がこもる挽歌でありました。
仲間たち、先輩たちの健勝を祈るばかりです・・・・。


さて、今日はフランス音楽を。

アンドレ・プレヴィン指揮ロサンゼルス・フィルの演奏による「フランス音楽コンサート」。
1989年4月25日、UCLAロイス・ホール・オーディトリアムでの録音(ライナーによると、たった1日のテイクか!)。フィリップス原盤。国内初出は1990年、ボクが購入したのは1997年に廉価盤になってから(たったの1000円!)。7年で1000円盤に格下げなので、売れなかったんだろうなぁ・・・・。

プレヴィンは1986年から89年までロスPOの音楽監督だった。このCDは、その退任に当たっての録音であったらしい。
1000円盤にしては勿体ないくらい、ボクはエエ演奏だと思います。

曲目は、たしかに「フランス音楽コンサート」にふさわしい。

1 ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」
2 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
3 イベール:交響組曲「寄港地」
4 デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」


「牧神の午後への前奏曲」は、フルートの渋い音色が印象的。ソロはジャネット・ファーガスン。典型的なヨーロッパ・トーン。ストリングスはあまり厚くない、どちらかというと室内楽的な音響を醸し出している。物憂い午後のけだるさ、まどろむようなモヤモヤした感触が、よく出ていると思う。フルートだけでなく、ハープの音が印象的。ここぞというときに、フワッと響いてくる。
「音の画家」の異名を持つドビュッシー作品だが、プレヴィンはあまり色彩を施さず、くすんだ色合いにオケを誘導しているように聞こえる。これが、あのロスPOかいな?と思ってしまう。
メータと組んだDECCA盤で色彩豊かな大規模な管弦楽を聴かせ、ジュリーニと組んだDG盤では重厚な中にもしなやかさを持ったベートーヴェンやシューマンを聴かせた、あのロスPOから、こういう、ややくすみ加減の(墨絵のようなと言ってもいいかも?)音響を引き出すのはプレヴィンの個性なのか、それともホール・トーンや音の融け合いを重視するフィリップスの録音のせいか・・・・?

「ダフニスとクロエ」第2組曲。こちらのフルート・ソロはアン・ディーナー・ジャイルズ。このフルートは巧い。難しいパッセージも楽々と吹き通す。木管が総じて巧いなと思う。ストリングスが(特にヴァイオリンが)ややざらつく感じなのが惜しい。
華やかな演奏よりも、ノーブルで味わいのある演奏を目指している感じ。あまりキラキラしないのは、1曲目の「牧神」と同じ。
ダイナミック・レンジは広大。録音が素晴らしいので、ピアニシモの実在感がスゴイ。フォルティシモでは、音量を下げなくちゃ・・・(^^ゞ。

「寄港地」と「魔法使いの弟子」、この2曲は色彩的、華やか、豪華、スッカラカンとした屈託ない演奏。
フランス的なカラフルさ、オシャレな味わいを楽しむなら、こちらの方が好ましいかな。「牧神」と「ダフニス」は粋でイナセでちょいとシャイな演奏。

趣向を凝らした「フランス音楽コンサート」でありました。
さすがは、プレヴィンであります。



AUTHOR: Verdi DATE: 03/17/2006 01:09:21 こんにちは。
 くすんだ色合いのロスフィル&プレヴィン.....ちょっと不思議ですよね。でもまぁ、比較すればドビュッシーらしさ、なのかも?面白そうですね。

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コメント

>yokochen 様
おはようございます。TB有り難うございました。
こちらこそ、よろしくお願いします。
プレヴィンはホンマに才人だなと思います。何でも出来ちゃう。しかもハイレベルで出来ちゃう。すごいなと思うんです。
少しくすんだ感じなのは、プレヴィンの個性も少しあるんでしょうね。
有り難うございました。

プロコフィエフ 交響曲第5番 プレヴィン

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プレヴィンは86年からロイヤル・フィルと並行して、ジュリーニの後任としてロスア

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