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ボレット&デュトワのチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調

Niklaus Vogelさんのブログ「音楽鑑賞雑記帳」を拝見していて、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴きたくなりました。
NiklausVogelさんはキーシンの演奏をエントリーしておられます
なるほど、良さそうやなぁ・・・・・ブリリアントなら買うてみようかなぁ・・・・。

と言いつつ、さて。
今日はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23。

取り出したのはホルヘ・ボレットのピアノ独奏、シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団の演奏。
1987年5月、モントリオールでの録音。DECCA原盤。

第1楽章、序奏部のオーケストラが大変雄大、しかも音色が暖かくフワッと包み込むような素晴らしい音。ヴァイオリンの倍音が特にきれいで、コンサートホールの天井に抜けてゆくような音。
金管も上品でスマート。雄大なのに、スケール感だけで押すことなく、きちんと音楽のフォルムを作っている。テクニシャン揃いのモントリオール響だけはある。
DECCAの録音はいつも素晴らしいが、特にこの協奏曲では、録音の良さが効果的だと思う。
さて、この楽章にかける時間は22分32秒。ボレットは大変遅いテンポをとっている。
ピアノがまたきれいで優しい。この楽章はナンボでも劇的に壮烈に演奏できると思うのだが(アルゲリッチなんかスゴイもんね)、ボレットの演奏はあくまでも端正で心優しい。紳士的というか、ダンディズムというか、とにかく大らかで優しい。しかもよく歌う。
リズム感よりもメロディのたゆたいを大切に演奏している感じ。
いわば、「大人の音楽」。
それを支えるデュトワの棒も冴え渡って、穏やかに包み込む優しい音楽づくり。オケの透明感のある音色も聴きものだと思う。少しピンクがかった、ほのかに甘い音色が心地よい。

第2楽章もボレットのピアノは同様で、大らかで暖かみのある音楽になっている。チャイコフスキー特有のロシア的な寒さはあまり感じない。ボレットのピアノは、伸びやかでとても瑞々しい。
録音当時、ボレットは73歳の高齢、3年後の1990年に亡くなっているから、最晩年の演奏なのだが、この生命力は驚異的。

終楽章は往年のヴィルトゥオーゾ・ピアニストの貫禄十分、テクニックを最高に発揮して目眩くピアニズム。いやはやさすがに大家の演奏。満腹になる。
バックのデュトワは、エレガントな指揮ぶり。デュトワ/モントリオールのコンビはいつもそうだが、あくまでも上品に、洗練された響きを作り出す。あまり激したりしないのが好ましい。ボレットの「大人の音楽」に寄り添って、大変美しい音楽をつくっている。


春の息吹を感じる今日この頃。
春の訪れ、冬のなごり・・・・・こういう季節にはチャイコフスキーを聴きたくなります。
今日のコンチェルト、とてもイイ演奏でした。


AUTHOR: Niklaus Vogel EMAIL: niklausvogel@hotmail.co.jp URL: http://yaplog.jp/niklausvogel/ DATE: 02/19/2006 08:35:42 mozart1889さん、おはようございます!TB&ご紹介ありがとうございました。
ボレット&デュトワの録音は一度FMで聞いたきりですが、カップリングのラフマニノフも含め、グランド・マナーというか、とても「大人の演奏」と思った記憶があります。ダンディな年配の方(今で言うちょいワルおやじ?!)の弾き語りを聞くようなボレット、今その「巡礼の年、第1年スイス」を聞いています。
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コメント

>よし 様
こんばんは。
コメントを有り難うございます。お世話になります。

このCDは、発売直後に輸入盤で購入しました。
当時はまだ輸入盤の新譜は2000円以上しました。
初めて聴いたとき、「何か、迫力のないチャイコスキーやなぁ」と思いましたが、トシを取ると、そのエレガントさ・大家の風格が心地よくなってきました。聴き手の変化によって、演奏も聴かれ方が変わるもんですね。
ドビュッシーは聴いたことないんです。音色もイイ・・・・ん~~~聴いてみたいです。

チャイコフスキーのピアノコンチェルト、良いですよね~☆☆☆
カラヤンのチャイコフスキーBOXセットに入っている、ピアコン&バイコンCDを良く聴いています。
ピアコンが終わってしまうと、おもむろにバイオリンコンチェルトの冒頭が始まるのがゴージャスで面白いです。

いや~、すごい世界だ!
どこをどう読めばいいんだか・・・

って、こんなこと書いてると別世界の人間だ!

「ベストクラッシク100」はあるぞ!

こんにちは。懐かしい記憶が戻ってきて、TBさせて頂きました。
チャイコフスキーの協奏曲、好きなんですけど、そういやCDを買った記憶があまり無いという。勿論、だから、聞いてないんですよね。でも、ラジオで流れたりすると聞き入ってしまう。我ながらちょっと不思議です。

>おさかな♪ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲、好きなんですよ。ついつい買ってしまいます。同好の方がいてくれて嬉しいです。
カラヤンのBOXセットのソリストは、ピアノがベルマン、ヴァイオリンがフェラスあたりでしょうか。カラヤンはチャイコフスキーが上手かったですね。交響曲もイイですし、協奏曲もカラヤン独特の世界でしたね。
ワイセンベルク、リヒテルのソロとカラヤンのバック・・・・・これは面白かったです。

>会長 様
おはようございます。
あ、「ベストクラシック100」を持っているんだ。ロックの帝王なのに、クラシックも!やるなぁ。
クラシック音楽の世界は、なかなか深いです。
でもたまらんです。止まらんです。

コメントを有り難うございました。会長からとは、ビックリしました。

>Verdi 様
おはようございます。コメント&TBを有り難うございました。
ボクもRCAの1200円シリーズ、だいぶ買いました。LP最後の時代でしたね。
ルービンシュタインのは買いませんでしたが、ハイフェッツやフィードラー、アバドあたりは今もあります。時々取り出しています。
懐かしいですね。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 作品23

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