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クレンペラーのマーラー 交響曲「大地の歌」 ヴンダーリッヒ(T)・ルートヴィッヒ(Ms)

フリッツ・ヴンダーリッヒの絶唱!

クレンペラーの「大地の歌」が素晴らしいのは、指揮者の偉大さはもちろんだが、ヴンダーリッヒの歌唱に依るところが大きいとボクは思う・・・・。

本当に綺麗な声。どこまでも伸びるテノール。若者の瑞々しさや、若者特有の危うさなどがヴンダーリッヒの歌唱からはこぼれてくる。
そして、マーラーらしい、そこはかとなく漂う憂愁・・・・。

第1楽章の「現世の悲しみを歌う酒宴の歌」など、胸が張り裂けんばかりの歌。雄大なスケールの管弦楽に支えられて、ヴンダーリッヒの、天空に突き抜けるような高音が響き渡る。そして、「生は暗く、死もまた暗い」の部分での、ゾッとするような迫力。沈潜するような迫力。

第3楽章の「青春の歌」。マーラーの東洋趣味が表出された旋律もイイが、若者の夢を語るヴンダーリッヒの歌が、やはり素晴らしい。ユーモア、微笑み、憧れ・・・・・いろいろなものが沢山詰まっている。

第5楽章「春の日を酔いて暮らす」では、弾むような歌唱もエエし、クレッシェンドしてゆく部分での声の美しさ、フワッと漂うような美しさがたまらない。

ヴンダーリッヒは、この録音後の966年9月、階段から落ちる事故で亡くなってしまった。享年36歳。夭折。素晴らしい歌手だった。「大地の歌」は彼のベスト・パフォーマンスだったのではないか・・・・・。


もちろん、アルトのルートヴィッヒも十分に美しい。
ただ、ルートヴィッヒの歌唱なら、後年のカラヤン盤の方が綺麗だと思う。
・・・・しかし、第6楽章の「告別」はやはり絶品。これ、棒がクレンペラーだからですな。

クレンペラーの指揮については、もう最高のマーラーであって、このスケール、巨人の歩みを思わせるゆったりとしたテンポは、クレンペラー独自のもの。
表面が冷たい(クレンペラーのマーラーは決して優しい風貌ではない)のだが、ジワジワとマーラーの心情が伝わってくるような演奏。絶品であります。

このCD、40年も前の録音なのに、非常に素晴らしい音。「今のEMIはいったい何なんや?」と言いたいくらい、イイ音してます。

以下は、このCDのデータであります。

マーラーの交響曲「大地の歌」。
メゾ・ソプラノはクリスタ・ルートヴィッヒ、テノールがフリッツ・ヴンダーリッヒ、オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管(ニュー・フィルハーモニア管と名称変更)の演奏。
録音は1964年2月と1966年7月。キングスウェイ・ホールとアビー・ロード・スタジオにて。EMI原盤。



AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 01/29/2006 08:03:01 全く同感です。「大地の歌」は、このCDのほかに、バーンスタイン盤、インバル盤と聞いていますが、ヴンダーリッヒの歌唱がほんとに素晴しいと思います。
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コメント

>ピースうさぎ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
テノールはヴンダーリッヒが最高だと思います。
(ワルター/VPO盤のパツァークも結構好きです^^)

ルートヴィッヒも最高の「大地の歌メゾ」だと思います。個人的にはカラヤンの耽美的なバックで歌うルートヴィッヒの方が好きなんです。
(コロのテノールもなかなかイイですよ^^)

TBも有り難うございました。「大地の歌」20枚はスゴイですね。

こんばんは。
この曲については、ここ数年で、やっと少しわかるようになりました。
ヴンダーリヒについて同感です。ルートヴィヒは何人かの指揮者と「大地」を録音していますね。カラヤン盤はまだ未聴ですが、聴いてみたくなりました。
クレンペラーの指揮は朴訥というかクールというか、不思議なスケールの大きさを感じます。この曲には合っているように思います。

>吉田 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
クリスタ・ルートヴィヒは「大地の歌」が得意だったんでしょうね。カラヤン盤でも名唱を聴かせてくれました。あれは、テノールのルネ・コロも喰われてしまっていたような気がします。
あ、こんなことを書いていると、聴きたくなってきました(^-^)。

クレンペラーの大地の歌

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マーラー 交響曲「大地の歌」
オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団・ニューフィルハーモニア管弦楽団
クリスタ・ルードヴィヒ(メゾソプラノ)フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
今日は朝からちょこっと掃除。紙くずやカタログなどで随分ごみが出た。しかし、まだまだ。CDも放置状態。CDを入れる棚が必要だ。で、置き場所はどうするのだ。
昼は外食で長崎ちゃんぽんを食べる。久々に食べた。美味かった。
夜は常夜鍋で、あっさりといただく。
さて今日はマーラーです。
私はこの曲が好きだ。先月の...

マーラーの交響曲「大地の歌」を聞く

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通勤の音楽に、今週は一週間通してマーラーの交響曲「大地の歌」を聞いた。道路に雪がなくなり、乾燥した路面で渋滞知らずの早朝出勤と、若干渋滞するがまだ明るい時間帯の帰宅路と、マーラーの音楽を聞きながらハンドルを操作する。けっこう快適だ。
交響曲「大地の歌」、20代や30代のころにはあまりぴんとこなかった。味わい深く聞けるようになったのは、やはり中年になってからか。最初に馴染んだ「大地の歌」がクレンペラー指揮のもの。次にインバル盤で、バーンスタイン盤が一番馴染みが新しい。通勤の音楽として三種の演奏をエンド...

「大地の歌」

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 この記事も正月休みに書きました。
ワルター指揮ウィーン・フィルのマーラー「大地の歌」・・・初めて買った「大地の歌」のレコード。
ジャケットには購入日(1973.3.30)の記載がある。
1200円の廉価盤にしては異例の別冊解説が付いていた。
年越しのCD鑑賞前後にマーラーの「大地の歌」を何度か聴いていて、このレコードも久しぶりに引っ張り出したのだが、解説を読んで驚いた。
近頃、この曲に持っているイメージとは随分かけ離れたことが書かれていたから。
「大地の歌」は大好きな曲(「大好き」とい...

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