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シューマンの交響曲第4番ニ短調 バーンスタイン/ウィーン・フィル

年末年始、何日か休暇が取れました。
仕事が嫌いな訳じゃないんですが、休みがもらえるというのは嬉しいもんです。
元旦から4日間、3年ぶりに埼玉に帰れそうであります。

さて今日は、シューマンの交響曲第4番ニ短調作品120。
演奏はレナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル。1984年2月、ムジークフェライン・ザールでのDG録音。このCDはバーンスタインの交響曲全集(ピアノ協奏曲とチェロ協奏曲も含めて)3枚組からの1枚。

バーンスタイン絶好調時の録音。このころ、バーンスタインは次から次へDGに交響曲を録音していた。ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルトにこのシューマン、そして畢生の傑作、マーラー全集。そのすべてが、いかにもバーンスタインらしい名演だったと思う。
尤も、20年経過した今、聴き返してみると、どれもマーラー的に聞こえてしまうという特徴があったりするが(^^ゞ。

このシューマンの第4番も、バーンスタインの体臭でむせ返ってしまうような素晴らしさ。
だいたいこの交響曲はロマンの香りがムンムンして、どこをどう切り取ってみてもシューマン的な名作だとボクは思う。この交響曲の演奏、昔々はフルトヴェングラー、昔はバーンスタインが非常に良かった(今は誰なんだろうか?ちょっと思い当たらんぞい・・・)。

第1楽章、序奏部からして恰幅が良く、大柄な演奏。バーンスタイン的な(と云うべきか)「うねり」が徐々に大きくなってゆく。情念がだんだんと湧き上がって、沸騰するのを待っている感じ。そして主部、一気にそのパッションが炸裂する。猛烈なうねり、悶えるような振幅の大きさ。これぞシューマン。こうでなくちゃバーンスタインじゃないわいなぁ。

第2楽章は「かなり遅く」と作曲者の指示。バーンスタインは、この抒情的な(・・・・・でも暗い情熱を内面に秘めたような)楽章を銘器ウィーン・フィルを存分に働かせて歌い込んでゆく。弦楽器群の綺麗なこと。細身だが芯が通ってしかも輝かしいヴァイオリンの音色などホンマに魅力的だなぁと思う。

第3楽章は「いきいきと」。弾むようなスケルツォだが、音符がだいぶ重なって書かれているせいか、響きはどうしてもモコッとしてしまう。バーンスタインの指揮は非常に精力的。汗一杯になって指揮している姿が目に浮かぶような演奏。うねったり、軋んだり、爆発したり、沈潜したり・・・様々感情が揺れ動く。ああ、やはりシューマンの交響曲では、この4番が最高傑作なんじゃないか。

終楽章は第1楽章と同じく、序奏と主部からなっている。バーンスタインで聴くとこの対照(というか落差)がたいそう面白い。聴かせ上手なのだろう。聴いていると、楽譜が見えてくるような演奏。「ああ、ここはこうなっているのか」と聴いていると分かる。
(僕は楽譜が読めません。楽器も出来ません。でも、楽譜が分かるように聞こえるんですな。バーンスタインは名指揮者であるとともに、名解説者だったんだろうと思います。)それにしても、この終楽章の主部の溌剌なこと!活気があると同時に、暗い情念も噴出する。素晴らしい。このごった煮的名曲の非常な名演であるとボクは思う。


歌曲やピアノ曲が苦手なボクにとって、シューマンは素晴らしい交響曲作家であります。1番の「春」からこの4番まで駄作なし。
しかもCD時代になって殆ど2枚組で買えてしまうんです。
ああ、またCDショップの2枚組(廉価盤も多いでしょ?)に手が伸びてしまう・・。




AUTHOR: 林 侘助。 URL: http://kechikechiclassi.client.jp/ DATE: 12/28/2005 12:13:14 > 昔はバーンスタインが非常に良かった(今は誰?

ワタシはSCHUMANNの交響曲を(わりと)苦手としていて、第2/4番は相対的に聴きやすい。ま、ジンマンの颯爽と贅肉のない演奏ですかね。バーンスタンの全集は手許にあるんですよ、ちゃんと聴いていないけど。反省します。きっとノーコー体臭プンプンでしょうね。

SCHUMANNのピアノ曲、室内楽は至福の時ですよ、目くるめく美しい旋律連続で。(ワタシは30日までお仕事~毎日が正月休だ、という悪口もあるけれど)
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コメント

こんにちは。お休みは4日間ですか....大変ですねぇ。ごゆっくり。

>歌曲やピアノ曲が苦手なボクにとって、

 ええ、そうなんですか?(^^; ま、それはともかく。

 シューマンの交響曲。昔、サヴァリッシュの録音を持っていて、よく聞いてました。「ライン」を一番よく聞いていたかと。バーンスタインとウィーン・フィル、どんななのでしょう。あの頃のこの組み合わせの録音はいいのが多いので、これもきっと楽しいんでしょうねぇ。


>林 侘助。 様
今晩は。コメント有り難うございました。
シューマンの交響曲、「春」が好きでして、これを聴くといつもウキウキしてきます。
そういえば、ジンマン/チューリヒ・トーンハレの演奏はサッパリ爽快な味わいでした。あれ、録音のせいなんでしょうか、とても見通しの良い演奏でした。

>SCHUMANNのピアノ曲、室内楽は至福の時ですよ・・・・

と多くの人に言われます。トロイメライは好きなんですが、なかなかそこから進みません。室内楽はブリリアントの全集が2800円くらいで買えますので、聴いてみようかなと思ってます。

>アクティブシニア 様
今晩は。ウォークアスロンですか。長い距離を歩きながらのクラシック(ですか?)、良いですね。ジョギングだと、イヤホンが気になって走りずらいんですが(^^ゞ。

>丘 様
今晩は。バーンスタインのシューマン、録音年をミスタイプしてました。1884年ではなく、1984年でした。訂正しておきました。
シューマンのオーケストレーションが下手だという話はよく聴くんですが、あのモコモコっとした響きが結構好きです。もっとも、ビオラ奏者などは、退屈らしいですね。

今はCD2枚組で買えますので、シューマンの交響曲全集がついつい増えてしまいます。

>Verdi 様
今晩は。コメント有り難うございました。
はい、ボクはシューマンの室内楽や声楽、苦手です。よく分からないんです(^^ゞ。
声楽は言葉の壁が大きいです。室内楽やピアノ曲も敬遠してしまうことが多いです。オーケストラ曲の方が好きなんですね。

サヴァリッシュのシューマン。素晴らしい演奏でした。オケが良いですよね。
ドレスデン・シュターツカペレの演奏はたまりません。

シューマンの交響曲全集、偶然にもここ1週間ばかり仕事のBGMで聴いておりました。
コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏です。
私はあまりシューマンを聴かないように思っていたのに、全集としては他に件のバーンスタインとサヴァリッシュのものを所持しています。
たまに、バーンスタイン、普段はコンヴィチュニーという感じです。(サヴァリッシュまで手が廻ってません)

>ピースうさぎ 様
今晩は。コメント有り難うございました。

コンヴィチュニー/ゲヴァントハウス管の演奏は聴いたことがないんです。世評高いですよね。ドイツ風のロマンが聴けるのだろうなと思いつつ、中古盤屋で出会うことを期待しています。

バーンスタイン/VPOやサヴァリッシュ/SKD、ハイティンク/ACOやメータ/VPOのもエエですし、クーベリック/バイエルンなども味わいがあってそれぞれ面白いです。シューマンの交響曲、結構楽しめます。

最近、私はバーンスタインのベートーヴェンを聴き直していました。同じドイツ系でもシューマンの方が、よりバーンスタインの体質に合っているのかな、と思います。
それにしてもシューマンの全集は1000円台でも手に入るので、ついつい・・・。私としてはスウィトナーも捨て難いと。

>shinsaqu 様
おはようございます。コメント有り難うございました。
シューマンの全集、輸入盤なら1000円台で買えてしまいますね。凄い時代です。

スウィトナーは今年最もよく聴いた指揮者です。シューマンの2枚はクレスト1000シリーズで入手しました。録音が素晴らしいです。奥行きとホールトーンが豊かで、これ以上の臨場感はなかなかないと思います。「春」の楽譜はふつうと違って面白く聴けました。

>shinsaqu 様
おはようございます。コメント有り難うございました。
シューマンの全集、輸入盤なら1000円台で買えてしまいますね。凄い時代です。

スウィトナーは今年最もよく聴いた指揮者です。シューマンの2枚はクレスト1000シリーズで入手しました。録音が素晴らしいです。奥行きとホールトーンが豊かで、これ以上の臨場感はなかなかないと思います。「春」の楽譜はふつうと違って面白く聴けました。

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