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マーラーの交響曲第9番ニ長調 バーンスタイン/アムステルダム・コンセルトヘボウ管

大曲の日々を送っております。
そして夜には忘年会の日々であります・・・(^^ゞ。

さて、昨日「復活」を聴いたので・・・・・。
今日はマーラーの完成した最後の交響曲。第9番ニ長調。
レナード・バーンスタイン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1985年5~6月のライヴ録音。バーンスタイン2度目のマーラー全集(DG盤)からの1枚。

バーンスタインのマーラーを聴くには心の準備が要る。そして聴き終わってグッタリする。大変感動するが、感動の量と同じだけ疲れてしまう(^^ゞ。
聴き手がこれだけ消耗するのだから、演奏しているオケのメンバーは壮絶な力演だったのではないかと思う。
指揮するバーンスタインの入魂!彼も演奏し終わった後はクタクタだったろう。

第1楽章のアンダンテ・コモド。冒頭のゆったりとした低弦の響きに、バーンスタインの熱い吐息を感じる。情熱的に、あからさまに感情を訴える演奏。
テンポは非常に遅い。作曲者によって遅く指定されているところが、特に遅い。気持ちを込めて歌い抜くために、切々と心情を訴えるために、遅くなってしまう感じ。
一つひとつのフレーズを、丁寧に拾い上げて、気持ちを込めて演奏してゆく。他の指揮者からは聞こえなかったフレーズがあちらこちらで聴き取れるのも面白い。このあたり、バーンスタインの楽譜の読みが深いのか。ボクはスコアを見ながら音楽を聴く習慣がないので、詳細は分からないが、「あれ?」と思う部分が結構ある(他の指揮者では聞こえない)ので、これはバーンスタインの解釈の深さなのだろう。

第2楽章のレントラー。ホルンの音がドキッとするほど大きい。何かに追われているような感覚を呼び起こす。木管は柔らかめの音色で心地よい。フィリップスではなくDGでの録音、コンセルトヘボウ管の音はややシャープに捉えられているように感じる。
バーンスタインのテンポはここでもゆったりとしていて、中間の2楽章をアッサリやらないのはさすが。

第3楽章ロンド・ブルレスケ。奇怪な響き、時々怖くなるような旋律や和音が飛び出してくる演奏。いわゆる対旋律がよく見える(というより、主旋律よりも対旋律を強調するようなところもある)ので、面白い。終結部は迫力満点。畳みかけるような激しい演奏になっている。

終楽章アダージョ。遅い、非常に遅いアダージョ。バーンスタイン独特の「粘り」が発揮されている演奏。このくらい、ネットリとやってくれなくちゃバーンスタインではないだろう(やり過ぎの面もあるが)。
何度か出てくるヴァイオリンのソロが、か細く、非常に美しく、そして息も絶え絶えになっているところなど、バーンスタインならでは。
最後の10分間は手に汗握る熾烈な合奏。そして究極のピアニシモ(ピアニシモシモ?・・・とにかくものすごく小さく小さく・・・・)。
マーラーの全交響曲の結論めいたものが、この第4楽章にあって、「ああ、マーラーの交響曲のすべては、ここを目指して流れ込んでくるのか・・・」と納得させられてしまうような壮絶な演奏。イヤ、疲れますなぁ。


マーラーの9番交響曲、気楽に聴ける演奏などないんですがね。
このバーンスタイン盤は特に緊張を強いられます。
感動も深いが疲労も大きい。
ある意味で、やはりスゴイ名盤なんでしょう。
ベルリン・フィルとのライヴ盤もすごいんですが、こちらアムステルダム・コンセルトヘボウ管との演奏の方が、特徴的(悪く云えば異形)であって、バーンスタインの個性が十分に発揮された演奏だと思います。


AUTHOR: ピースうさぎ URL: http://blog.goo.ne.jp/prabbit/ DATE: 12/11/2005 09:04:04 バーンスタイン・コンセルトヘボウの演奏、たまりません。
私もこれは私のベスト3に入るくらいの好きな演奏です。
第4楽章はこれほど充実したものは他に聴けないくらいです。
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コメント

mozart1889さんこんにちは。
これは愛聴盤ではありますが、なかなか気合が入らないと聴けないですね。コンセルトヘボウの音が、録音時期も近いハイティンクのときとはまったく別のオーケストラのように聞こえる気がします。「指揮者による違い」の大きさとともに、一流のオーケストラの力量(対応する力)を実感できますね。

やあ、ついにこの盤の記事が来ましたか。

高校生のとき、ひと月の小遣いを全部はたいてエイヤッと購入し、その後ぼくがマーラーの音楽にのめり込むきっかけとなったディスクです。この盤によって受けたインパクトがあまりに強すぎて、別の演奏を聴いても違和感のほうが先に立ってしまう、といったことも多くありましたが・・・そうさせてしまうだけの内容のある演奏だ、ともいえると思います。

この盤が出た当時はちょうどアナログディスクからCDに切り替わる時期で、この盤もアナログディスクでのリリースがあり、その盤をとある古書店で見かけたことがあります。当方はアナログプレーヤーを所有していないので見送りましたが、一度聴いてみたいな・・・とは思っています。

最後にこの盤のちょっとマニアックな楽しみ方を。第3楽章と第4楽章の「あいだ」を、ヘッドホンで音量を上げて聴いてみてください。

>narkejp 様
バーンスタインの旧盤では、ボクはグリストが歌う4番が好きです。
あの可憐な声はなかなか比べるものがありませんね。
1番はLPで聴いていますが、おっしゃるように全集は高価で昔は買えるもんじゃなかったですね。
今はホンマにCDが安くなりました。

>stbh 様
そうですね、一流のオケってスゴイですね。ちゃんと指揮者の要求にこたえるんですものね。
コンセルトヘボウ管の演奏では、ハイティンクのクリスマスボックスやスタジオ録音盤の9番も結構良いです。
最近ではシャイーの9番もなかなかエエです。録音もすごいです。

>とりぷる 様
このディスクが出たときは、LPとの変わり目でした。
CDは高くて、当時は中古盤のLPばかり買ってました。

バーンスタインの9番はBPOとの演奏もスゴイです。
コンセルトヘボウ管との9番もそうですが、もう独特の世界です。バーンスタインでなければ描けないような甘美な世界。耽溺する世界。
いつも聴くわけではありませんが、たまに取り出して聴くと、感動も格別です。疲れますけれど・・・・・。

>ひと月の小遣いを全部はたいてエイヤッと購入

素晴らしいお話です。そういう思いの入ったCD、ボクにも沢山あります(^-^)

みなさん、この盤の評価は高いようですね。コンセルトヘボウ管弦楽団は、ここで神々のように演奏しています。LBのマーラーの9番では私はBPOよりこちらの方が完成度が高いと思い、その点でも同意です。
ただ、私、LBのマーラーは、このきょくに限らず、大変解説的で、マーラー(LB)がどう考えているかがよくわかる演奏ではあるのですが、あまりに生々しすぎて、会ったとたんいきなりハグられて、ブチュ~っとキスをされそうでどうもいけません。私にはこの曲は批判覚悟でデフォルトはマゼール/VPOかカラヤン/BPOです。あとは小澤のBSOのフェアウェル・コンサートでしょうかね。ワルターもいいのですが、あれは別格でしょう。
すいません、妄言的コメントでした。勝手な事を言ってすみません。

こんばんは。

やはり、この曲の最強盤はこれですねえ。しかも群を抜いて・・・。

「疲れる」の感想も同じですが、渾身と入念の演奏に付き合う以上、やはり・・・。

(ピエール・ブレーズのも聴きますが、こちらは、ちょっと距離を保って鑑賞する感じになります。)

>yurikamome122 様
コメント有り難うございました。
確かに、バーンスタインのマーラーは、抱きつかれるような感覚があります。親しみやすいとは思うんですが、ブチュっとキスされるような雰囲気が常にありますね(^-^)。

ボクのデフォルトはジュリーニで、はじめてこの曲が「名曲」と知りました。それにバルビローリ。カラヤンのはスタジオ録音盤の方をよく聴きます。
マゼール盤はアバドの旧盤とともに、ウィーン・フィルの音色が素晴らしいですね。ただ、演奏そのものは「さすがマゼール、面白いな」と思いました。

>クラシカルな某 様
おはようございます。コメント有り難うございました。
「疲れる」・・・名演奏ですから当然なんでしょうが、トシのせいか、疲れる演奏を避けるようになりつつあります(^^ゞ。
ブーレーズ盤は初めて聴いたときにビックリしました。でも、よく考えてみれば、ブーレーズらしいと云うべきなんでしょう。高度に解析されたマーラーでした。

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