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パッヘルベルのカノン パイヤール室内管弦楽団

ボクがクラシックを聴き始めたのは1980年代に入ってからでありまして、大学生の頃であります。それまではフォークソングばかり聴いておりました。(ニュー・ミュージックなどという言葉もあったが、今やかえって古くなってしまった。いや、すでに死語か?(^^ゞ)。
田舎の少年、クラシック音楽を聴く環境もなかったんですな。

クラシック音楽を聴き始めた頃、NHKのFM放送には随分お世話になった。
朝6時からは「バロック音楽の楽しみ」、午前8時から11過ぎまで「朝の名曲」「音楽の部屋」、午後1時から3時までまたクラシック番組。4時近くに若手のスタジオライヴ演奏の番組。夜7時20分から延々とクラシックの実況録音の番組(ザルツブルクの音楽祭とか、海外のコンサートをNHKが放送権を得て日本国内で流していた)・・・・。1日8時間以上、NHK-FMの3分の1はクラシック番組だった・・・・・・今思い出しても、黄金時代やなぁ。
FM雑誌も盛んに発行されていた。「週刊FM」、「FMレコパル」、「FMファン」・・・・。(クラシックの記事が充実しているので、ボクは「FMファン」を買っていた)


午前9時からの番組「音楽の部屋」、そのテーマ音楽は今も覚えている。
「パッヘルベルのカノン」。そして、その演奏はジャ・フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団だった。

パイヤールは何度かこの曲を録音しているのだが、これは古い方。1980年代になってデジタル録音したのだが、演奏は断然古い方がよろしい。

古楽器が当たり前となった現在の耳で聴くと、何とロマンティックな演奏かとも思う。ケバイほどの厚化粧と云ってもいいかもしれない。

でもこの演奏がイイんだなぁ。

カノンの開始は、ピチカート。このピチカートがとても品が良くて、落ち着いていて、ゆったりとして心安らぐ。
やがてヴァイオリンが重なってくる。その音色がか細く、とても優しい。柔らかく頬を撫でてゆく感じ。そよ風のようなストリングス。

カノンだから、あとは楽器が加わって、旋律が少し変化して、徐々に盛り上がってゆくだけの・・・・・いわば単純な音楽なのだが、ホンマに心が洗われて、どんどん気持ちが落ち着いてゆく。
シンプルで全く美しい旋律。寄せては返す波のように聴き手を包み込む。
ラストは暖かく盛り上がり、いつしか精神が浄化されてゆく・・・・。

全曲で7分10秒。ボクが知る限り、最も遅いパッヘルベルのカノン。
この遅さに慣れてしまうと、他の演奏は速すぎて、素っ気なく聞こえてくる。
古楽器団体の演奏は、概して速く、サッサと終わってしまう(速いところが、古楽器演奏の良さなのだろうが)。あのコレギウム・アウレウムも速かった。

「アダージョ・カラヤン」で話題になったが、カラヤンなども速すぎる。
ミュンヒンガーやバウムガルトナーあたりが結構ゆったりしていて良い。
ということは、往年の(古いタイプの)演奏がボクには相性がよいということか。

大好きな曲であり、思い出の音楽。
パイヤールの演奏を聴くたびに、クラシック音楽を聴き始めた頃、夢中になってステレオの前に座り、大学をサボってエア・チェックにいそしんだ頃を思い出します。
素直に、謙虚に、むさぼるようにクラシックを聴いていた頃。
素晴らしい音楽に飢えていた頃、ガツガツと音楽を吸収していた頃。

曲のレパートリーとレコード・CD所蔵枚数はあの当時と比較して、天文学的に増えました。
でも、態度はいい加減になってきちゃいました・・・・・(^^ゞ
もっとマジメに聴かにゃぁ・・・と思うのであります。


AUTHOR: クロワッサン URL: http://croissant.air-nifty.com/ DATE: 12/03/2005 08:14:42 mozart1889さん、こんにちは。NHKのバロック音楽には私もけっこうお世話になりました。
朝のプログラムのオープニングに流れた音楽のフルートが大変印象的でした。あれはたしかビバルディーの忠実な羊飼いのソナタ(何番が忘れました(^_^;))だったですね。あまりフルートの旋律が美しいので、リコーダーで一所懸命練習した記憶があります。

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コメント

mozart1889-san
こんにちは!
パッヘルベルのカノンは、気が休まる本当に良い曲です。
映画「普通の人々」やコマーシャルに使われていたりで、誰でも一度は聴いたことのある名曲ですよね!

>narkejp 様
いつも有り難うございます。
特に、貴重なURLをご教示いただきまして、有り難うございました。
早速、本文を訂正しておきたいと思います。懐かしいです!
パッヘルベルのカノン、大好きの大好き・・・沢山所持しています(^^ゞ。
ボクのクラシック音楽趣味の出発点です。

>yuhoto 様
いつもお世話になっております。
「普通の人々」はロバート・レッドフォードの監督でしたね。確か監督第1作。
R・レッドフォード、役者としても大好きで・・・・・

パッヘルベルのカノンは、ホンマにエエ曲です。

カノンの演奏で忘れてはならないのは、クルト・レーデル指揮のミュンヘン・プロアルテ管弦楽団のものです。レーデルは何度か録音していますが、最初(?)のエラート盤が最高です。
ピチカートで分散和音をつけたり、終盤で旋律をオクターブ上げたりするパイヤールのこの演奏は、レーデルの演奏を手本にしたのではないかと思います。
私は30年前にレーデルのこの演奏のLPを手に入れてから今日までずっと愛聴しています(名曲「シャコンヌ ヘ短調」の弦楽合奏版も収録されています!)が、残念ながらCDでは出ていないようなので、カノンを愛好する人たちの多くはその存在すら知らないではないでしょうか。早くCDで復刻されることを願ってやみません。

>感音 様
おはようございます。コメント有り難うございました。
なるほど、クルト・レーデルが原型だったんですか。知りませんでした。
ミュンヘン・プロアルテは懐かしいですね。我が家にはバッハのLPが数枚合ったと思います。パッヘルベルのカノンを収めたものはないんです。残念です・・・・・
感音さんがおっしゃるように、是非CDで聴いてみたいです。

私の忘れ得ぬカノンは1975-6年頃のNHK-FMの確かテーマ曲だったと記憶しているのですが、「音楽の部屋」だったのか確信が持てません。ただ、パイヤール版とは少し違うように思えます。記憶の中ではチェンバロのみの独奏に近かったような。繰り返しの1音、1音のあのチェンバロ特有のシャラン、シャランという音色が耳から離れません。パイヤールのピッチカートもすごくいいのですが、もう少し早くリズミカルだった気がします。ひょっとして「バロック音楽のたのしみ」のテーマ曲だった時代があるのでしょうか?あの演奏を捜し求めてもうずいぶんになりますが、未だに再会できていません。どんな些細なことでも結構です、何かご存知でしたら教えていただけませんでしょうか?

>独歩 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
1970年代は、FM放送の全盛期だったですね。貧乏学生でしたから、カセットにエアチェックすることで、クラシック音楽を聴いていました。必死に聴いていたあの頃が懐かしいです。
NHK-FMのテーマに使われていたのは、パイヤール盤の「パッヘルベルのカノン」です。旧盤の方です。パイヤールにはデジタル再録音がありますので、1960年代の録音の方をNHKは使っていたと思います。というのは、このテーマが好きで、僕はレコードを買いましたから。同じ音楽でした。
間違いないと思うんですが・・・・それ以上の情報は分かりません。すみません。

早々のご返事、ありがとうございます。
mozart1889さんは同世代のようですね。あるいは幾分先輩でしょうか?
私の探している演奏は3つのバイオリンと通奏低音からなる弦楽合奏というようなバロック的演奏ではなく、チャンバロによる主旋律独奏だったという記憶です。
あるいはそんな演奏など元々存在せず、「バロック音楽のたのしみ」などで初めて知ったチェンバロという楽器の音色の魅力と、カノンという調べの美しさを記憶の中でミックスさせた幻想なのかもしれません。高校時代の部活の合宿でさわやかな高原の早朝、目覚し時計代わりにセットされたFMラジオから流れてきたと思い込んでいるあの調べは別の曲だったのかもしれませんね。
さしあたり旧盤を探してみます。情報のご提供、ありがとうございました。

>独歩 様
こちらこそ、有り難うございました。

パッヘルベルのカノンはイイ曲ですね。ただ、「3つのバイオリンと通奏低音からなる弦楽合奏」という演奏が殆どで、「チャンバロによる主旋律独奏」というのは、聴いたことがないです。我が家には「カノン100%」なんていうCDもあるんですが、チェンバロ主旋律はなかったです。

でも、あるとすれば、是非聴いてみたいと思います。繊細な演奏になるんじゃないかなと想像してしまいます。

独歩さん、見つかるとイイですね。青春時代の永遠の思い出になりますものね。

パイヤールの62年ものを手に入れました。
確かに「音楽の部屋」はこれがテーマ曲だったような記憶が蘇ってきました。
チェロ(かな?)のあの低音からの静かな始まり、時を超えて豊かな時間が戻ってきました。
そう、まだまだ多感だったあの頃は豊かな時間を過ごしていたんだなぁと改めて。

それにしてもパイヤールはやはりピッチカートでしょう。このピッチカートの繰り返しをCDが擦り減るほど何度も何度もリピートして聞き返しました。
実は勘違いをしていたことに今頃気づいたのですが、このピッチカートの部分が通奏低音なわけですよね。この部分をこれまで主旋律だと思い込んでしまうほど、カノンといえばこの動機の繰り返しと言っていいのではないでしょうか。
(つづく)

パイヤールの演奏(編曲)はこのピッチカートの部分が前に出ていて秀逸です。何十回と繰り返させるメロディーラインは1度として同じものはなく、寄せては返す波のように次から次に重なりあってクライマックスへと登りつめていきますが、時を刻むように冷静で正確な繰り返しのピッチカート部分もよく聞くと実はその度ごとの表情があり、これは言うなればお釈迦様の手のひらなんだと気づかされます。バイオリンなどのメロディーラインは実はその手のひらの上で踊らされているに過ぎないのだと。最後の数十小節ではピッチカートはなくなりますが、まるで余韻のように感じます。この部分だけ聞いたら、単なるきれいな曲止まりでしょう。パイヤールこそカノンの至宝と私が認めるのはこのピッチカートなればこそです。ですが、探しているのはやはりパイヤールではないことが確認できました。

>独歩 様
こんばんは。コメントを有難うございました。ここのDoblogは字数制限があってご迷惑をおかけしました。
パイヤール盤を入手されたんですね。そして、詳細な分析、有難うございます。勉強になりました。
なるほど、そういうことか・・・・と長年、この演奏を愛聴してきて、つくづく思いました。
今もパイヤール盤こそ最高と思っています。

でも、お探しの演奏とは違うんですね・・・・・見つかるとエエですね。
どこかで出会えること、祈ってます。

「アルビノーニのアダージョバロック名曲集」を聞く

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最近の通勤の音楽、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団による「アルビノーニのアダージョバロック名曲集」を聞きました。CDは、すこし前に購入していた、全集分売のもので、FDCA-803というもの。しばらくぶりに聞く音楽は懐かしく、思わずしんみりしてしまいます。収録されているのは、次の10曲。
(1)パッヘルベル、「カノン」
(2)バッハ、コラール「主なる神、我を憐れみたまえ」BWV.721
(3)バッハ、コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV.147
(4)バッハ、コラール...

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はじめまして。おじゃまします。
BSのヒーリングクラシックで出てくるカノンは
パイヤールのカノンですよね?
確かにゆっくりで長い。でもこれ聴いたら他の演奏があっけない気がする。
このCD欲しいな。

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