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グルダの弾くベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番ト長調 グルダとシュタイン/VPO

月末で大忙し。もうすぐ12月。今年もはやあとひと月。
やれやれ、トシを取ると月日が全くはやく過ぎ去ります。

そして、トシを取ると過去のレコードばかり取り出しておりまして・・・・・(^^ゞ

今日は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調作品58。
フリードリヒ・グルダのピアノ、ホルスト・シュタイン指揮ウィーン・フィルの演奏。1971年、ウィーンのソフィエンザールでのDECCA録音。
LPの番号はK15C9034、キングから1980年10月に発売されてた廉価盤。懐かしいレコードであります。このレコードが刷り込みとなって、ベートーヴェンのピアノ協奏曲と言えば、「皇帝」よりこの4番の方が好きだし、ピアニストのグルダも指揮者のシュタインも大好きになった。

グルダの弾くピアノはベーゼンドルファーのインペリアルだったはず。
低音はホンマに豊かで柔らかく、ずっしりと重みを持って聴き手に迫ってくる。
高音は軽やかで輝くようになるのだが、少し丸みを帯びてミルク色に輝く感じの音色。透明感としっとりとした肌触りを併せもつ素晴らしい高音。グルダのソロのところなど、この音が部屋中に満ちるのだから、もう幸福の極み。たまりませんなぁ。

バックのオケも素晴らしい。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番・・・・・・ふつうはソフトな管弦楽伴奏が多いのだが、シュタインの指揮は剛毅で、フォルティシモなどビックリするほど音量が大きい。DECCAの録音効果のためだけではないとボクは思う。ウィーン・フィルだから、響きそのものはゴツゴツしてはいないのだが、指揮者はゴツゴツとドイツ精神を発揮するかのような指揮ぶり。第3楽章のラストの方、ロンドの再現部でのオーケストラのトゥッティなど、ビックリする。でも、効果バツグン。ベートーヴェンだものね、いくら4番だからといって優美だけじゃダメだよな。このくらい、ガッツある伴奏だと、ピアニストもヤル気が出るだろうなぁ。

楽器の音色も素晴らしく、特にホルンやオーボエはいかにもウィーン・フィルの音。ややきつめの、尖った感じの音色など、聴いていて「あぁ、ウィーン・フィル!」と叫んでしまいそう(^-^)。
現代のウィーン・フィルの録音だと、こういうオーボエの音色が聴けないように思う。今は、もう少し甘く柔らかく録っている。DECCA録音は今も素晴らしいとは思うが、1960年代から1980年代のDECCAは、他のレーベルの冠絶して名録音を次々に発売してくれた、その良さがこのレコードにはある。

それにしてもグルダのピアノ。第1楽章から自由自在に弾きまくって、則を越えない素晴らしさ。音色は先に書いたようにベーゼンドルファーの魅力に満ちているし(しかも名にし負うDECCA録音だ)、速いパッセージの目も眩むようなテクニックも最高。目も眩むというより、グルダの指が最高速で回転すると、一つひとつの音が粒立って、キラキラと輝きながらこぼれるような感じ。
第1楽章と第3楽章では、その魅力を満喫できる。
時に激しく、時に優美にピアノが響き、剛毅な(時に柔和な)オーケストラと丁々発止と向かい合う。これぞ協奏曲。

第2楽章では一転。遅く、ゆっくりとたゆたうピアノを楽しめる。憂愁の情感もたっぷり。弱音がソフィエンザールの天井に届いて静かに消えてゆく美しさ。これも最高。
ウィーン・フィルの低弦の迫力も楽しめるし、実にいい音で録音されている。


聴き始めて25年。
1年に2~3回は聴くので、さぁ、もう何回聴いたのかな。
いまだに飽きないボクの名盤であります。




AUTHOR: ensemble URL: http://ensemble.ameblo.jp/ DATE: 11/30/2005 12:08:29 いやあ、これ、ほんとに名演奏ですね。
私も好きな曲なのでよく聴きます。
ブレンデル2種、アシュケナージも持っており、聴きます。
でも、これと、[バックハウス、シュミット=イッセルシュテット]が
双璧というものでしょうか?
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コメント

>narkejp 様
コメント有り難うございました。
フライシャーの協奏曲は聴いたことがないんです。CBS盤ですね。
セルの伴奏では、ギレリス盤(EMI)をよく聴きます。立派な伴奏だと思います。

私も、皇帝ももちろん好きですが、第4番派です(^^ゞ。
グルダの演奏もそうですが、ベーゼンドルファーというところにも非常に惹かれます。それからホルスト・シュタインの演奏では、シューマンを最近聴きましたが、ダイナミックな演奏にしびれてしまいました(笑)とても聴いてみたい演奏です。TBさせて頂きます!

>stonez 様
TB有り難うございました。この演奏、グルダのピアノはもちろんなんですが、シュタインの指揮が良いんです。ウィーン・フィルをこんなに鳴らして、さぞや気分は良かったろうと思います。この時期に録音したワーグナー・アルバムも好演でした。
シュタインのシューマンは未聴です。ブラームスはよく聴くんですが。
ドイツ風のシューマンなんでしょうね^^。

私もこの演奏は大好きですよ。グルダの明るいピアノのさることながら、メジャー・デビューしたてのシュタインの明快な指揮が全集の中でも、この4番が一番すぐれていると思います。もう永遠に聴けないコンビです。

>yokochan 様
コメント有り難うございました。
グルダ逝って5年ですね。
グルダのベートーヴェンはソナタも好きでした。バッハの平均率も良かったです。
シュタインとの組み合わせ、バックハウス/イッセルシュテット以上の素晴らしいコンビだったように思います。もう永遠に聴けません・・・・・。

こんばんは。
このコンビのベートーヴェンすばらしいです。
みんなレベル高いですが、今の気分で言えば、この4番と2番、5番がとくによいように思います。
グルダはいつも通り軽快ですが、シュタインのオケがいいですね。
仰るとおり剛毅なのかもしれません。それがふくよかな弾力をもっているところ、ウイーンの個性なのでしょう。
TBさせていただきました。

>吉田 様
おはようございます。こちらこそ、コメントとTBを有り難うございました。
グルダのベートーヴェン、イイですね。大好きなんです。
LP時代にソナタ全集も購入しているんですが、今は、協奏曲もセットになって激安価格で買えるようですね。ちと複雑な気持ちなんですが、昔々、ビンボーな時に無理して買った演奏なので、懐かしさ・ノスタルジーもあって、ホンマに思い出深い演奏です。
協奏曲では、吉田さんに全く同感でして、4番5番そして2番が素晴らしいです。ソロもオケも指揮も、おそらく最高の出来だろうと思います。

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第4番

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「ピアノ協奏曲 第4番 ト長調」、いい曲です。ピアノ協奏曲の中で私が一番好きな曲です。生演奏でも絶対聴きたいと思っています。 この第4番は、ベートーヴェンが創作意欲にあふれていた中期「傑作の森」の只中、ヴァイオリン協奏曲とほぼ同じ頃に作曲されています。"情熱..

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通勤に要する時間が短くなり、帰宅が早くなったので、通勤とは別に音楽を聞いたり本を読んだりする時間が増えた。さて何を聞こうかとCDを探すのが楽しみである。今日は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。ベートーヴェンの五曲のピアノ協奏曲の中では、1番とともにお気に入りの音楽だ。
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グルダとシュタインのベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」

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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 グルダ(Pf) シュタイン指揮ウイーン・フィル
万城目学の「鹿男あをによし」を読む。
あるきっかけで奈良の女子高に赴任した大学院の研究生が、春日大社の鹿に不思議なお使いを命じられる。
それは、京都から「目」を受け取れというもの。これがないと日本は滅亡するとのことで、10月の満月の夜までに手に入れなければならない。
紆余曲折しながら「目」を手に入れる話であるが、笑いありスポ根あり恋ありと盛りだくさんで、一気に読み進むことができた。
すで...

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