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バルビローリのマーラー 交響曲第5番嬰ハ短調

一昨日ノイマンの「復活」を聴いて、マーラー熱も復活・・・・(^^ゞ
ノイマンはアッサリ系だったが、今日はその反対方向のマーラーを聴いてみようか・・。

そこで、大好きなマーラーの交響曲第5嬰ハ短調。
サー・ジョン・バルビローリ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏。1969年、イギリスのワトフォード・タウン・ホールでのEMI録音。
バルビローリのマーラーは多種あるが、EMIでのスタジオ録音は、他に6番と9番(例のBPOが感激して録音した名盤)があるだけだったはず。

バルビローリのマーラーは(この演奏などもう36年も前の録音になるのだが)、いまだ色褪せない。

エロティックで甘ったるくて、ドロドロとして情念渦巻くマーラー。
身をよじって泣きわめく、時に乱痴気騒ぎも辞さないマーラー。
それこそバルビローリ自身が、マーラーの心情に同化したような演奏。

バーンスタインもマーラーに同化して、全身全霊を込めて、汗だくになって悶えるような演奏するが、バルビローリの方がスタイリッシュなところがある。汗の量が、バーンスタインより、やや少ないか。


それでも第1楽章の開始から、遅めのテンポで切々とマーラーの心情を歌う。感情の昂ぶりで、音楽が前に進まないところさえある。
葬送行進曲が、行進しない・・・・。振り返り、後ずさりする。来し方を回想するように、過去を慈しむような演奏。
ポルタメントのかかった弦が何ともエロティック。しかも、目一杯のテヌート。これがバルビローリの魅力なのだが、なんともたまらない演奏。

第2楽章も遅い。じっくりとマーラーの心の襞にまで分け入って、感情の昂ぶり、心の揺らめきを表現しているような独特の演奏。むせかえるようなロマン。
一つひとつの音符が「長く」感じる。バルビローリは、音を「伸ばす」人だと思う。音を切らずに、ググッと伸ばす、保つ。そのしつこさが独特なのだと思う。何とも凄まじい指揮なのだが、ニュー・フィルハーモニア管がよくついていっている。

第3楽章はスケルツォ。この曲の中心に置かれたスケルツォこそ、マラ5の核心のような気がするんだが(と言いつつ、アダージェットはやっぱり素晴らしいよなぁ)、ホルン協奏曲のようなところがある。このホルンの音量が大きい。他のどの演奏よりも前に出てきて、音が大きい。これ、バルビローリの意思なのか、録音のなせるワザなのか。聴いていて、たいそう面白い。ホルン奏者、誰か知らないがのとても巧い。音色が魅力的だとは思わないが(EMIの録音のせいもあるだろう)、きっちりと吹いていて心地よい。他の管楽器群も健闘、好調。

そして第4楽章のアダージェット。この静謐さ、うねるようなストリングスの持続音・・・・バルビローリ節だなぁ。音が静かに消えてゆくところなど、たいそうエロティック。こちらの聴き方にもよるのかもしれないが、このアダージェットでエロスを尤も感じさせてくれるのはバルビローリ。

終楽章の爆発。ここでもテンポは遅く、弦楽器は波打ち、管楽器は揺らめくように奏する。アンサンブルが少し乱れてもお構いなしという感じで、オケも指揮者も、マーラーの世界に没入してゆく。悶えるように耽溺して。


いやはや、聴き終えて、凄まじいマーラーであることを再認識。
バルビローリはスゴイです。
でも疲れます。久しぶりに聴いて、どっと疲れました・・・・・(^^ゞ。
寄る年波のせいか、アッサリ系のマーラーがカラダにはエエようです。
こういうマーラーを聴き続けていると、生活習慣病になってしまいそう・・・・。糖尿病あたりが危ないかも・・・。あ、これ、バルビローリへの賛辞でありますが。


AUTHOR: yurikamome122 EMAIL: yurikamome@apost.plala.or.jp URL: http://yurikamome.exblog.jp/ DATE: 11/24/2005 15:46:05 これはいいですよ。いい演奏ですねぇ。萌えているんですけど、いじらしさもあったりしません?。そういうところが大好きなんです。
バルビローリでは、R・シュトラウスの「変容」などは誰も言わないけど、私は名演だと思います。ああいった曲はすごく巧い指揮者だと思いますけど如何でしょう。
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コメント

>object 様
初めまして。拙ブログをご覧いただきまして、有り難うございました。
このDoblog、夜間は重くて困ります。閲覧もままなりません。ご迷惑かけます。

バルビローリのマーラー「悲劇的」、まさに霜降り肉です。言い得て妙ですね。
大好きなんですが、胃にもたれるので時々にしています。でも聴けば感動します。バルビローリの9番は昔から大好きで、一時はデフォルトでした(今はジュリーニ/シカゴSOが気に入っています)。
ショルティの筋肉質、大好きです(^-^)。クヨクヨ考えずに聴きたいときには断然ショルティです。だって、オケが巧いんですもん。
インバルのX線のような演奏、熱に浮かされるバーンスタインにテンシュテット、耽美派カラヤン・・・・ホンマにマーラー演奏って面白いなと思います。
節操も主体性もないので、みんな好きなんですが・・・・(^^ゞ。

こんばんは。

 バルビローリ・・・「演歌」ではありませんが、濃厚な歌が宿っていますねえ・・・讃えるべき個性でしょうか。

 マーラーも聴きましたが、わたくしの波長が合うのはブラームスのシンフォニーでしょうか。「ものすごい」というものが、いろいろあるらしいです・・・HMVサイトのリスナーのレビューなど読むと、食指が動きます。

>クラシカルな某 様
コメント有り難うございました。
バルビローリのマーラーは、浪花節に近いものがあります。そういえば、演奏中のうなり声も聞こえます。濃厚な演奏ですね、ホンマ。
ブラームスは、これはもう絶品です。セラフィムの緑ジャケット1300円盤で持っているんですが、先年DISKY(だったと思います)の廉価盤CDで全集を購入しました。3枚組で2000円もしなかったです。2番と4番は、さすがだと思っています。

mozart1889さん、こんにちは。

記事を拝見して、ずっと以前買ったままで積みCDになっていた、「ハルビ/NPOのマーラー6番、1969年1月22日ロンドンでのライブ」というディスクを思い出したので聴いてみました。

・・・いやあ、驚きました。ヘンな意味で。
詳細はトラックバックさせていただいたぼくの記事に書きました。よろしければご覧ください。

>とりぷる 様
TB有り難うございました。
バルビローリのマーラー6番、第2楽章と第3楽章を入れ替えて演奏していますね。最近はよくあるようですが・・・・・。ヤンソンスやアバドのライヴ盤もそうでした。
バルビローリは、とにかく甘い情感に満ちているのが何とも云えません。病みつきになるマーラーだと思います^^。

ところで、正規盤以外のライヴものにはゲテモノが結構ありますね(^^ゞ。

あやしい。

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たまにはこんなディスクも・・・。 マーラー

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