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ヴィタリの「シャコンヌ」 ローラ・ボベスコのヴァイオリンで

世間では3連休のようですが、ボクは休日は一日のみであります。
この3週間ほど、休みなしで働いておりまして(ただし、手抜きが上手いので、疲労がたまってどうしようもない、なんてことはない)、「ボンヤリとしながらクラシック音楽を聴きたいなぁ」という欲望が高まっております。
これはもう生活習慣というか、食欲や睡眠欲などとボクにとっては同義でありまして、この「聴きたいなぁ欲」が高まるほど、勤労意欲が低下してきまして・・・・・・・。
(って、働く意欲はいつもそんなに高くはないか・・・・^^;)

で、今日はヴァイオリンの小品をひとつ。

ヴィタリの「シャコンヌ」。
演奏はローラ・ボベスコのヴァイオリン、ジャック・ジャンティのピアノ。
1981年9月、埼玉県新座市民会館での録音。

女流ヴァイオリニストとして人気が高かったローラ・ボベスコの来日を記念して、本来は5枚組のLPで発売されたもの。
アメリカのテラークのエンジニア、ジャック・レナーがこの録音のために来日して、3本のマイクをベースとするワン・ポイント方式の録音を行ったことでも話題になった。

さすがに素晴らしい録音。ヴァイオリンはもちろん綺麗なのだが、伴奏のピアノが特に美しく録音されている。ヴァイオリンとピアノのデュオの録音は、非常に難しいらしく、好録音は実は少ない。その点で、この24年も前の「シャコンヌ」は、現代でも十分に通用する名録音だと思う。

で、特にこの曲がボクは好きなので、グレートコンポーザー・シリーズでCDになっているのを見つけて買い直したのであります。

トマゾ・ヴィタリ(1663-1745)の「シャコンヌ」といえば、モダンヴァイオリンとピアノのために編曲されたものが有名なのだが、原曲は、謎が多いらしい。
曲の構造や歴史、楽譜がどうかなど、素人のボクには知るよしもないが、このボベスコ/ジャンティのモダン・ヴァイオリンとピアノによる演奏は、大変素晴らしい。

とにかく、この哀愁漂う、涙がこぼれるような美しい旋律は、一度聴いたら忘れられない。冒頭の主題など、思わず口ずさんでしまうほど。

悲愴感がこみ上げてきて、実にロマンティック。
シャコンヌという変奏曲形式がものを言っているのだろう、悲しみの感情がだんだん深まり、時には広がり、しかしやはりどうしようもなく哀しく・・・・・といった趣の曲。

クラシック音楽を聴き始めたまだ若い頃に出会った曲で、当時、この短調の曲とともに気分を沈み込ませたものだった。
哀しいときにはさらに哀しくなるので、いつの間にか元の悲しみを忘れてしまうという、妙な経験もした。
若いときは喜怒哀楽が激しかったから、こういう甘く哀しい旋律線が身にしみるようだった。

最近は、そんなことがめっきり減ってしまいました。
トシを取るということは、感情の起伏が穏やかになるということかもしれません。
腹が立っても最近は長続きせず、「まあいいや」と思いますし、悲しいことがあっても、それを仕方がないこと、「運命だわなぁ」と思ってしまう。
闘争本能も薄れてきているので、勝ち負けを意識することもなくなってきました。

若い頃、ヴィタリの「シャコンヌ」に耳を傾けて、もろもろのことに考えをめぐらしていた・・・・・・そんな当時が懐かしいとも思います。

最近、懐かしい音楽を聴くと、どうも時がさかのぼりはじめるようであります・・・。




AUTHOR: 林 侘助。 URL: http://kechikechiclassi.client.jp/ DATE: 10/09/2005 21:38:40 ヴァイオリン・ソロものには誰もコメントしませんねぇ。ボベスコさん、ほんまに容姿もヴァイオリンも素敵なのに。

日本録音は一枚入手できました。彼女が亡くなったときにはどこにも報道されず、個人的にサイトに掲載したものです。

http://kechikechiclassi.client.jp/bobesc.htm

このシャコンヌも悲劇的な旋律の名曲中の名曲、ワタシはアーヨ盤(チェロが効いている)、フランチェスカッティ(オケの伴奏が付く)を好みます。
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コメント

>いっちー 様
コメントを有り難うございました。
シェリングのヴァイオリンもエエですね。LPで聴いています。
ロマンティックな旋律がたまりません。もっと聴かれてもいい曲だと思うのですが、あまり見かけなくなったですね。
ヴァイオリン・ソロのCDが少なくなっているせいかもしれませんね。

Vn:ローラ・ボベスコ pf:ジャック・シャンティ のシャコンヌCDを探しています。1993年に発売された(株)デアゴスティーニ・ジャパンの「ザ・グレート・コンポーザー NO33」に入っていた曲なのですが、CDが破損してしまい聴くことができなくなってしまいました。探し回っているのですが廃盤になってしまったとかで入手できません。購入先を知っている方教えてください。宜しくお願いいたします。

>れい 様
こんばんは。コメント感謝です。
と言うより、このCDをお探しなんですね。僕は、アウトレット品を近所のスーパーで見つけて購入しました。480円だったと思います。もう10年近く前になります。
このグレートコンポーザー・シリーズは古本屋さんでもよく見かけますし、セットものはヤフーのオークションなどでよく出ます。単品でもオークションには出てきそうな感じもします。
でも、欲しいときに見つからないんですよね・・・・・。
入手できることを祈ります。このたぐいのCDは中古盤屋では、あまり見ないですよね・・・・・・。

こんばんは。いつもお世話になります。
ボベスコ、私も大好きでした。ファンの強い要望によるこの録音時の、81年の来日のニュースをきっかけに、私も彼女の演奏に惹かれるようになりました。ルクーのヴァイオリンソナタ(81年録音)や、ヴァイオリン小曲集(76年録音)などと共に、このヴィタリも愛聴しています。彼女の音を聴いていると、私もセピア色のノスタルジーな気分になり、心が落ち着きます。
この曲は、ご紹介のように、作曲者等諸説有り、楽譜の版も多いのですが、ボベスコはダヴィット版をベースにしています。
なお、この曲は、グリュミオーやフランチェスカッティ盤も好きですが、後者はヴァイオリンは最高に美しいですが、オケでの伴奏が今一だと、私には感じられます。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
ヴィタリのシャコンヌは、他にシェリングのLPで聴いています。ボベスコとシェリングしか知らないのですが、エエ曲ですね。悲痛な旋律がたまりません。若い頃はよく聴きました。
ボベスコの演奏は。他にはベートーヴェンの「春」と「クロイツェル」を持っています。これも繊細な良い演奏でした。

ヴィタリは、フランチェスカッティやグリュミオーでも聴いてみたいですね。

検索からきました

ボベスコのシャコンヌはフィリップスのヴァイオリン名曲集で知りました。
未だに手放せない一枚です(^o^)

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