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夏の終わりの「シェエラザード」 デュトワ/モントリオール響

夏も終わり。
まだ日中の暑さはこたえるが、朝夕はかなり過ごしやすくなった。
いやはや、今年の夏も猛暑だった。冷房嫌いなのだが、今年はたまらずエアコンのスイッチを何度も入れた。そのせいか、どうも夏バテ気味。食欲はあるのだが、体がだるい。
冷房のせいではないかと疑っているのだが、さて・・・・・。

今日は夏の名残の「シェエラザード」。
シャルル・デュトワ指揮モントリオール響。ヴァイオリン・ソロはリチャード・ロバーツ。1983年5月、モントリオールでの録音。
ラヴェルの管弦楽曲集で大ブレイクしてから、英DECCAはデュトワに次々とアンセルメのレパートリーを録音させた。ロシアやスペイン物、さらにフランス物など、アンセルメのDECCA音源を、新しいデジタル録音にせんと、デュトワはCDを増やしていった。
このシェエラザードは、その頃のものだ。
(CDはユニヴァーサルの「リベルタ」なる世界名曲全集からの1枚。古書店などでよく見かけるものですな。でもゴールド仕様の豪華盤^^)

第1楽章から、もうデュトワ/OSMの特徴が遺憾なく発揮。優雅で華麗な絵巻物が展開してゆく。デュトワは相変わらずの演出上手。ロバーツのヴァイオリン・ソロは細めだが、明るく艶やかな音色。録音極上なので、どこまでも弱音が空間に伸びてゆく。
管楽器は明るく、時に弾けるよう。柔和で繊細な弦楽がこれに絡んで、フォルティシモのところでも、荒々しい音楽にならないのはさすが。シャリアール王の迫力は十分なのだがが、迫力だけでなく気品さえ漂うのは、デュトワ/OSMの巧さに他ならない。

第2楽章の「カレンダー王子の物語」。ノスタルジックな旋律を歌うファゴットの見事さ。オーボエも品が良く、いい音を出している。クラリネットの吹くカデンツァも、優雅で奥ゆかしい。力強いトロンボーン、浮遊するようなピッコロ。トライアングルまで加わって、様々な奏者のプレイが楽しめる演奏。最高に色彩的で、聴いていて全く退屈しない。そのことこそ、デュトワの腕かな。

第3楽章、ここは旋律を楽しめる。ソロのヴァイオリンはもちろん、小太鼓のリズムに乗って軽やかに踊るクラリネットも巧い。ホンマ、みんな巧い。

終楽章のクライマックス。エキゾティックなバクダッドの祭りが、劇的に盛り上がってゆく。音量は大きいが、いつも通り、デュトワ/OSMは荒々しくならない。迫力は十分、しかしオケにはまだまだ余力がある感じ。美しい音を徹底的に引き出そうとするかのよう。

録音もDECCAらしく鮮やかで、各楽器も実に美しく録られている。今から20年以上前の録音だが、現役盤として十分通用するばかりか、これ以上のシェエラザード録音はそうはないと思う。
(コンドラシンのコンセルトヘボウ録音、チョン・ミュン・フン/バスティーユの熱気を帯びた録音・・・・・も素晴らしかったが。)

今夏も「シェエラザード」をよく聴きました。自己リンクであります。
アシュケナージ/フィルハーモニア管の演奏

ムーティ/フィラデルフィア管の演奏



AUTHOR: 林 侘助。 URL: http://kechikechiclassi.client.jp/ DATE: 08/27/2005 08:28:39 さすがに強烈な日差しもややリキを失ったような・・・お盆過ぎれば一気に年末で走っちゃいそうで月日の流れは速い!・・・デュトワの「シェエラザード」はご指摘の通り、音質演奏とも立派なものだと思います。

しかし、ワタシはあまりに予想通り、破綻のない美しい、アクのない演奏に少々閉口気味であります。(「展覧会の絵」も同様)耳当たり良すぎて、コクが足りない・・・師匠筋のアンセルメ/パリ音楽院管のほうがずっと味わい深くありませんか?(比べるものでもないが)ま、贅沢な戯れ言で、好き好きの世界ですが。
http://kechikechiclassi.client.jp/scherazadeanserme.htm
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コメント

>みー太 様
こんにちは。デュトワ/OSMの録音がエエんです。ホールの残響音も豊かで柔らかく、個々の楽器も美しく録られています。このコンビでのDECCA録音、ほとんど凡作はないと思います。
サン=サーンスの「オルガン」は素晴らしい演奏ですよね。音も素晴らしいです。
ビゼーや「惑星」、レスピーギなんかエレガントで良いですよ。
大好きなコンビなんです。持っていないCDを中古ショップで見かけると、つい買ってしまいます。

mozart1889さま、こんにちは。
こちらにうかがってびっくりしました。私もさっき、(ぜんっぜん趣は違いますが)シェラザードについて書いていたんですよ(笑)。
夏に似合う曲ですよね。デュトワのは私は持っていないのですが、mozart1889さまの記事で聴いてみたくなりました。今度探してみます(^-^)

>薄紫式部 様
おはようございます。シェエラザードの打率、確かにスゴイですよね。
この曲、夏になると何度も聴いてしまいます(寒くなるとあまり聴く気がおこらなくなります)。アシュケナージ、ムーティ、デュトワ盤をエントリーしましたが、まだまだとっておきのコンドラシン、チョン・ミュン・フン、マゼール/BPO、ロストロポーヴィチを遺しています(^-^)。カラヤンもイイですし、ハイティンクもこの間聴いて面白かったですし・・・・・きりがないですね。シェエラザード、大好きなんです。

私も同じデュトワ盤です、もっぱら。
最初に聞いたのは、たしかFM放送で、スヴェトラーノフ盤。あれは、ヴァイオリン・ソロに煽情的なところがあったような気がする。
以前、BS-2で、二晩連続で千夜一夜物語を放映していましたが、なかなか面白かったです。原作もあるのでしょうが、あいにくまじめに読んだことがありません。子ども向けの『アリババ』『シンドバッドの冒険』程度で終わっています(^_^;)>poripori

>narkejp 様
ボクも千夜一夜物語・・・・持ってはいるんですが読んだことないです(^^ゞ。
スヴェトラーノフ盤は聴いたことないです。フェドセーエフ盤が結構土俗的、ロシアっぽい演奏だったと思います。


『シェエラザード』は音楽も物語も大好き♪ 私もデュトワ&モントリオール響持っています~
でもmozart1889さんのとジャケットが違う(>_<)! 中味は同じかなぁ。。
こちら“みんな大好き☆官能的なゲルギー盤”、より聴く回数が多いんですよ。飽きないんですね。。
しかし今夜聴いたプロムスのゲルギー&WOP(この略でいいのかな(^^;)?)は
なかなかよかったですよ~お時間ありましたら、是非(^^)

>瑞紀 様
TB有り難うございました。
デュトワ盤、ボクの挙げたジャケットの方が少数派なんです。なにせ、名曲全集の一つで、古本屋で見つけたCDですから。

ゲルギエフ盤、持ってます。最近のシェエラザードの中ではとても面白く聴けました。少々やり過ぎかなと思える爆演系の演奏でした。ゲルギエフ、ただ者ではありませんな。
ただ、録音が良く聞こえませんでした。我が家のステレオとの相性かもしれませんが、風呂場で聴いているような残響が気になりました。

魅惑的なあれこれとか

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ということで(>何が?)今日も睡眠時間4時間弱で起床、打ち合わせへ。

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