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ゲザ・アンダのモーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467

台風接近地域の方々にはお見舞い申し上げます。
この数日の雨で、気温がだいぶ下がりました。今朝も涼しいこと。
蝉の群れに替わって(今年は多かったなぁ)、朝夕にコオロギの鳴き声。
いよいよ田舎は秋であります。

さて、今日はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番ハ長調K467。
ゲーザ・アンダの弾き振り、管弦楽はウィーン響。
録音は1973年。アンダ晩年の貴重な1枚。
DENONのマイ・クラシック・ギャラリーという名曲全集からのもので、中古盤で手に入れた(カップリングはK466)。

残響音が多く、アンダのピアノが夢見るように美しい。両スピーカーの間から部屋中にフワッと広がり、立ちのぼってゆく感じ。
音はエッジがやや丸く(残響音のせいかな?)、優しく穏やかな透明感がある音。
フォルテの部分でも、音が柔らかく優しい。

第1楽章のアレグロ・マエストーソ。序奏の管弦楽が、これも穏やかな表情で始まる。テンポはやや遅めで落ち着いている感じ。今から30年以上も前の録音なので、ヴァイオリンの音などやや乾いているが、全体的にはふっくらとしたオーケストラの音が聴ける。そこにアンダのピアノが滑るように入ってくる。優しく、少し寂しげな表情の音。この音楽、モーツァルトが書いた最も晴朗なものの一つだと思うのだが、アンダのこの演奏で聴くと、明るいというよりは、やや寂しげな音楽に聞こえる。ソロは突出せず、オケと会話を楽しみつつ進んでゆくのも良い。時々テンポを揺らすのはアンダの貫禄。
第2楽章のアンダンテも同じ。静謐で柔らかく、穏やかなのだが、フッと哀愁を感じさせるピアノ。ニュアンスに富んだ繊細さが何とも言えない。
第3楽章でも、雰囲気は同じ。「ヴィヴァーチェ」だから、快活で推進力に富んでいるのだが、そんな中でもアンダのピアノは常に優しい。オーケストラのつくり出す音の中に、綺麗に溶け込んで、絶美の音楽を作り出す。

アンダが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲、1960年代にモーツァルテウム管と録音したDG全集盤があります。あれもオケと一体化した(というか、お互いに良く音を聴き合わせる)もので、オケとの絶妙な会話が楽しめるものでありました。アンダのピアノは清潔感にあふれておりました。

この1973年のDENON盤(原盤はオイロディスクだったと思う)は、それを越えた名演奏だと思います。アンダのピアノが寂しげな音に聞こえるのは、こちらの体調のせいかと思いましたが、2度目でも同じでありました。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 08/25/2005 19:36:25 このCD、私もよく聞いています。表紙(?)が黒いので、暗い演奏なのかな、と思ってしまいましたが、そんなことはない。当然(^_^;)>poripori。「デンオンPCM録音の15年」のパンフレットにも記載がありませんでしたので、初期デジタル録音ではなさそうです。アナログ全盛期の録音みたいですね。
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コメント

>林 侘助。 様
アンダのDGでの全集盤もよかったですね。しみじみとして品がよい演奏でした。
ウィーン響とのCDは、「DENON マイ・クラシック・ギャラリー」という名曲全集の中のもので、古書店や中古盤屋で時々見かけます。
21番は長調なのに哀愁漂う演奏でした。

こんばんは。
アンダというピアニストは、もっと評価されてもいいですよね。
音の響きが本当に綺麗。だからモーツァルトやバッハにはもってこいの人だと思います。私はモーツァルトのコンチェルトではDG盤が好きでよく聴いています。
ザルツブルク音楽祭で弾いたバッハのパルティータも、目が覚めるような素晴らしさでした。

>romani 様
DG盤のアンダのモーツァルト、賞賛する人が多いと思います。でも、派手ではないですよね。DGもあまり宣伝しなかったんじゃないでしょうか・・・。若いクラシック愛好家の中には、アンダを知らない人が多いでしょうね。
アンダのバッハも良かったですね。ホンマ、品のあるピアニストでした。

こんばんは、私からもTBさせて頂きましたが、こちらのブログの問題なのか文字化けを起こしているようです。失礼しましたm(_ _)m
それにしても、21番の第2楽章は美しいですね。mozart1889さんがエントリーされた演奏は残響音があるということで、とても惹かれます。この音楽はそういう響きを感じながら楽しみたいですね。

>stonez 様
こちらこそ、TB有り難うございました。
バレンボイム/BPOの弾き振りは、実にいいですね。昨晩は25番を聴いてました。ギャラントで軽快。名演だと思いました。
アンダ/ウィーンSOの21番、捨てがたい演奏です。廃盤になって久しいような気がしますが、ひょっこり廉価盤で出てたりしますね。

おはようございます。
コメントならびにTBいただきありがとうございました。
私もようやく入手し聴いてみて、ほんと素晴らしかったです。出張時に泊まったホテルの部屋番号466から、私はニ短調のほうを記事にしましたが、このK467も珠玉のモーツァルトと評したくなる演奏ですね。
とくに第2楽章で、これだけ「切りたくない切りたくない・・・」と長めのフレージングで心を込めて歌いこんだ演奏はほかにないように感じます。

>romani 様
こんばんは。こちらこそ、TB有り難うございました。
アンダのモーツァルト、ウィーン響との弾き振りは録音も良く、アンダのピアノが心地よく味わえますね。
音色もフレージングも、優美で繊細、しかも清潔感があって見事な演奏だと思います。

モーツァルト/ピアノ協奏曲 第21番

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アンダ&ウィーン交響楽団のモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、21番

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昨日は大阪出張だったので、一昨日の夜から大阪へ入り、久しぶりにアインザッツへお邪魔しました。アインザッツには、いつもお世話になっているリベラ33さんとMICKEYさんも既に来られていて、ほんとに楽しい時間を過ごさせていただきました。
途中「モーツァルトの戴冠ミサが聴きたい!」という全員の希望で、マスターにカラヤン盤(独唱は私の大好きなエディット・マティス)を聴かせてもらいましたが、やっぱりいい曲ですね。少し壮麗過ぎるきらいはあったけど、素晴らしい音楽でした。
その後ホテルへ行って案内されたのが、また...

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