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マゼールのマーラー 交響曲第7番「夜の歌」

伊予路を分ける峠道がいくつかあります。
中予と東予を分けるのが「桜三里」と呼ばれる峠で、その名の通り春には桜道が三里続く美しい山道であります。
今日はそこを松山から西条に帰りながら出張の仕上げ。
車の窓を開けて、自然の風に当たりながら走っていたところ、さすが山道、すでに蜩が鳴いていました。
通称カナカナ・・・・この鳴き声を聞くと、ああ、もう夏も終わりだなと思います。山間部ではもう秋の気配が忍び寄っているのかと思うと、この猛暑が何となく愛おしくなる・・・・・と言いつつ、下界に降りてくると、盛大な蝉時雨(^^ゞ。しかも、風までムゥッとする暑さ。
秋の気配はまだ遠いようですな・・・・・。

早めに帰宅できたので、今日はマーラーを。
大曲の7番「夜の歌」をウィーン・フィルの音で聴いてみたいなと思ったら手元にあるのは1枚だけだった。
マゼール指揮ウィーン・フィルの演奏。1984年10月、ムジークフェライン・ザールでの録音。

交響曲第7番「夜の歌」・・・・マーラーの交響曲の中で、長いこと、何がなにやらサッパリ分からない曲だった。苦手な曲だったのだが、3年前に通勤の車内で2週間、ぶっ続けにこの7番を聴きまくって、だいぶ親しむことが出来た(指揮者はいろいろ替えながら飽きないようにしつつ)。「習うより慣れろ」ということか、この曲の本質が何なのかサッパリ分からないのは依然として変わらないが、全曲を聴き通すことは苦でなくなった。
と言うより、7番が好きになって、CDをどんどん購入してしまった(^^ゞ。好きになると、いろいろな演奏で聴いてみたくなるのは、この道の業・・・・。財布からどんどん紙幣が消えてゆく。

さて、今日のマゼールのCDなのだが。
まず音が綺麗。ヴァイオリンが鮮やかな美しさ、艶めかしい音色で、まぁ何とも魅力的。木管の巧さはもちろんだし、金管の鮮烈さは最高。
やはり、ウィーン・フィルはイイよなぁ・・と思う。

マゼールは、いつものマゼール。聴かせどころで、ソロ楽器をクローズアップしてみたり、低弦を強調してみたり・・・・音楽の枠をさらに縁取りして聴かせる演奏。一聴、あざといというか、アクが強いというか・・・そんな感じがするのだが、ボクはマゼールのこと嫌いではないので、数ある「マラ7」のCDの中でも存在感は強いと思う。

第1楽章の冒頭、テナー・ホルンの色っぽさ。婉然と微笑むような色気は、マゼールならでは。ヤルなぁ・・・と、こちらもニヤリとしてしまう。
第2楽章の「夜曲」。都会(といっても19世紀末ウィーンの街並みの中で)の夜を思わせるような演奏。金管が異様な響きをつくる。木管が描くのは野鳥だろうか。マゼールの演奏は、そんな街の夜、夜警が歩いているような街の「夜曲」と感じる。
第3楽章は怪しげな楽章。マゼールの指揮で聴くと、魑魅魍魎(パソコンはこんな文字でも一発変換(^^ゞ)が蠢く。低弦がその奇怪さを更に強調する。
第4楽章の「夜曲」。この夜曲は森の夜。フクロウが鳴いているのが聞こえる。マゼールは艶やかな音色で、メロディを情緒豊かに歌わせる。表情の何と多彩なこと。ギターやマンドリンの音色まで妖しく、もちろん美しい。
終楽章、阿鼻叫喚の楽章だが、マゼールの指揮はいたってスタイリッシュ。緊張と解放、豪快に鳴らすところと繊細に響かせるところと、その対比が見事に決まって、素晴らしい終曲。

と、ここまで書いて、もう一度聴きたくなりました。
マゼールという指揮者は、やはり面白いです。




AUTHOR: kichiko DATE: 07/29/2005 06:34:25 レコードはあるのですが
ほとんど針落としてません
長いからかな
今度MDに落として車で
巨人と大地の歌 マーラーではよく聞きます

いつも思うのですが
私はこんな文章書けません
素晴らしいです
楽しみにしてます
私は ただ良いなあとかぐらいです
でも音楽はよく聞きます

できれば生がいいのですが
地方にいるとそうもなりません
予算もあります

あと時間早い(遅い)のにはビックリしてます

妻のblogから来てしまいました
take3
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コメント

>しのたか 様
おはようございます。小澤もラトルも、ホンマ想定外の出世ですよね。15年前からは想像もつきませんね。
マーラーの7番、今でもサッパリ分かりませんが、確かに小澤の言う「ハチャメチャ感」がイイんですね。それに2つの夜曲、これはやっぱりエエなぁと思います。怪しいモノノケが沢山出てきそうで面白いです。

こんにちは。また参りました&TBさせていただきました。マゼールの全集は「ウィーン・フィル初」というコピーで売り出してましたね。私は未聴のものが多いのですが、ウィーン・フィルの音色とマーラーとは切っても切れない関係ですし、マゼールの個性とのぶつかり合い、というよりは微妙な溶け合いが面白そうですね。「怖いもの見たさ」かもしれませんが(笑)第7番とか第5番とか聴いてみたくなりました。

古い記事ですが、TBさせていただきました。
「マゼールを応援する会長野県支部」名誉顧問としては、彼の
不人気振りにはやきもきしていたのですが、こうして絶賛記事
をアップしていただけると感謝・感激です。
どうしてもっと人気が出ないのか、わかりません。
変わらぬ声援、お願いします。

>stbh 様
こんにちは。コメント&TB、大歓迎です。有り難うございます。
マゼール/ウィーン・フィルのマーラー全集、話題になりましたね。9番は、ウィーン・フィルらしい美音で、名演奏だと思います。5番も面白いですよ。マゼールの演奏は、ホンマ、楽しく聴けるものが多いです。ファースト・チョイスよりは、セカンド・チョイス、3枚目に所持するにうってつけの演奏が多いと思います。よく聴く曲を、大変面白く聴かせてくれる指揮者だなと思います。

>ensemble 様
コメントを有り難うございました。当方もTBさせていただきますね。
マゼール、好きですよぉ。少々エグイところが好きです。彼の演奏で聴くと、今までよく聴いてきた曲の、違った部分が見えてくることが(聞こえてくることが)多いです。演奏の仕上げは、超一級。スゴイ指揮者だなと思います。

ロリン・マゼールは巨匠になる

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一般的には[こわもて]とされているようです。
そのせいでしょうか、まことにもって人気が出ません。
この名匠にとって、それはあまりに[不当]です…

[ロリン・マゼール]の話です。
このジャケット写真をご覧ください。
この指揮者の眼差しには[優しさ]が溢れていま

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