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ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 ベーム/ウィーン・フィルの演奏で

出張続きの日々を送っています。
今日は帰宅できましたが、明日からまた4日間の出張。
しばらく更新できません(^^ゞ。
いやはや、この猛暑の中、激務であります。
月末までは仕方ないですな。毎年のことでありますが。

さて、たまたま今日は時間が取れたので、久しぶりに大曲ブルックナーの交響曲第8番ハ短調を。
どれにしようかなと棚を眺めていたら、カール・ベーム/VPOのCDが目にとまったので、それを。1976年2月、ウィーンのムジークフェラインでの録音。数年前に廉価盤になったので購入した1枚。ベーム晩年の録音。ノヴァーク版。

そういえば、カール・ベームが亡くなったのが1981年。もう死んでから24年たつ。
ボクがクラシック音楽を聴き始めたのが1980年頃、ベームはクラシック界最大の巨匠であった。
フルトヴェングラーやワルター、クレンペラーは既に亡く、カラヤン、バーンスタインが現役バリバリで、次々にレコードが発売されていた頃だ。
アバド・小沢・マゼール・メータあたりは若造扱い、デュトワに至っては嫁さんに逃げられた伴奏指揮者としてしか扱われていなかった昔、ベームはおそらく日本で抜群に評価が高かった指揮者だったろうと思い出す。

確かに、良いレコードが多かった。
VPOと録音したベートーヴェンの「田園」や「合唱」は素晴らしかったし、モーツァルトはどれも最高だった。
ブラームスはもっと良かったし、ブルックナーの「ロマンティック」は今も、エヴァー・グリーン的名盤だと思う。
今もよく取り出すのはLP4枚組の「1975年来日NHKライブ」DG盤。録音は今聴くとかなり貧しいが、白熱の名演だなぁと思う。

ところが、今やレコード屋でベームのCDは殆ど見かけなくなった。何点か再発ものはあるが(ブルックナーとかモーツァルトとか)、往年の巨匠扱いから考えると、だいぶ忘れ去られているような気がする。(その点で、カラヤンは今もスゴイ・・・)。

そんなわけで、往年の巨匠ベームに敬意を表して、彼の「ブル8」を取り出したのであります。

第1楽章の冒頭、序奏部は非常にゆったりとした開始。堅実な足取り。何の変哲もない運び。ベームの指揮は細かいところで何かしているのだろうが、ブル8の曲そのものが素晴らしく、あまり作為を感じさせない。豊かでスケール大きな音楽。

第2楽章のスケルツォ、ウィーン・フィルの色彩美が良い。やはり、素敵なオケだなと思う。ヴァイオリンは匂うように鮮やか、木管も金管もお互いを尊重しながら、しかし美しく歌う。ベームの指揮はそのオケの美しさを楽しんでいるかのよう。

第3楽章は、おそらく誰が演奏しても美しいと思うのだが、ベームは約28分をかけてアダージョを歌う。
この楽章は聴くたびに荘厳さに打たれる。どこがどうのというお話ではなく、もっと遙か遠い世界、崇高で巨大な何か、そんなものを感じさせてくれる。ベーム/VPOも、その豊饒の音楽を聴かせてくれた。

終楽章でも落ち着いたテンポ。ベームが造りだす大伽藍。大団円。

ウィーン・フィルの音が美しい。少し録音は古くなったかなとも思うが、アナログ末期のDGらしくオケ全体をスケール豊かに捉えている。

ウィーン・フィルのブル8は素敵な演奏が目白押し。ハイティンク、シューリヒト、カラヤン、そしてジュリーニ。ブーレーズもあったなぁ・・・。

その中でのベームの指揮。
最近忘れられがちな巨匠愛惜の今日は1枚でありました。

では、出張であります(^-^)。


AUTHOR: take3 DATE: 07/21/2005 06:04:19 私も好きな曲である
でもあまり長いので最近はとんとご無沙汰である
今日でも聞いてみたいが
居間ではいやな顔をされるし・・・・・
 
むかしマッタチッチ(N響)を聞き終わったときは
しばらく声が出なかったのを思い出します

ちなみに私はクナッパーブッシュを愛聴してます
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コメント

NHKホールでのコンサート、行きました(レコード会社から頂いた関係者用招待席)♪
私が聴いたのはブラームスとストラヴィンスキーのプログラム、ベームもVPOも初めてでした。
ブラームスの一番も良かったですが、ストラヴィンスキーの「火の鳥」が渋く演奏されたのには驚きました。
ストラヴィンスキー、今では古典になりましたが当時は、まだ私にとって刺激的でした。
確かこれの二,三週間前にNYPでブラームス、ストラヴィンスキーの同じプログラムを聴きましたので音色、スタイルの違いが鮮明でした。
あの山で亡くなられたコンサートマスターも素晴らしかった。
あー、ご免なさい、ブルックナーがテーマでしたね(汗

同じCDを私も持ってます。優しさに溢れた名演です。
思うに、VPOの柔らかなサウンドは、ベームのためにあったような気がします。
もちろん今もあの音色は健在で、歌劇場を訪れる世界中の人々を
魅了し続けていますが。

>take3さん

クナッパーブッシュの良さが分るとは。ブルックナーの本質を一番良く
引き出している指揮者ですね。すばらしいです。
マタチッチも良かった。

ベームはそれほど熱心に聴いているわけでもなく、件のBRUCKNERも第4/7番は聴いてるが、第3/8番は未聴というか、CD購入の食指が伸びません。ウチのサイトでも随分と評価が分かれました。http://kechikechiclassi.client.jp/bru4bohmvpo.htm
でもさ、「欧米では云々」って、音楽の本場的事大主義が感じられていかがなものか・・・日本の音楽ファンヲタクぶりは戦前からの歴史だし、欧州で評価されている人が日本では全然人気知名度がない、なんて日常例を挙げること際限ないですよ。
ベーム人気、コレで良いんです。

こんばんは。
お仕事お忙しいそうですね。無理をなさらないように。(同年代かと思いますので、私も人事ではないのですが・・・)
ベームのブル8。素晴らしい演奏ですよね。あまり評判にならないどころか、酷評する評論家もいたりしていつも憤慨していました。ブルックナーの8番は、ともするとパーツパーツにとらわれて、全体が見えなくなってしまいます。ベームの職人気質とパーツパーツを魅力的にふくよかに表現できるVPOは、やはり黄金の組み合わせだと改めて思わせる素晴らしい演奏だと私は信じています。
でも、この曲は、個性的な名演奏に数多く恵まれていて幸せですよね。

>take3 様
クナッパーツブッシュ、最近初めて聴きました。雄大な演奏だと思います。マタチッチ/N響の実演、聴けませんでした。凄かったと、よく聞きます。羨ましいです。

>しのたか 様
いつもお世話になります。
「欧米では多分ある時代のワンノブゼム」・・・・確かにそうだと思います。晩年の来日が多かったので、日本では神格化されたんでしょうかね。DG(NHKの実況録音)が発売した1975年ライブなどは、やはりスゴイ演奏だなとは思うんですが。
スタジオ録音は数多いものの、すべてが良いなとは思えませんしね。

>nmzk 様
コメントを有り難うございました。ナマでベーム/VPOを聴けたなんて、羨ましいです。しかも、コンマスがゲアハルト・ヘッツェル!イイですなぁ。
火の鳥とブラームス(多分1番)なら1975年ライブですね。羨ましいです。

>夢騎士 様
ベーム/VPOのブルックナー8番、優しい演奏だとボクも思います。第3楽章など、ホンマ涙出ます。
4番「ロマンティック」も良かったです。ボクにとっては懐かしい名盤です。

>林 侘助。 様
おはようございます。サイトのご紹介、有り難うございました。
いやぁ、面白かったです。ボクは歌うブルックナーが好きなので、ベーム/VPOは相性がよいようです。ただ、エコー・インダストリー盤で「ロマンティック」を聴いていますが、我が家ではエエ音していると思います。板おこしなんですかね、ホンマに?。
ベーム翁の演奏、時々ハッとするものに出会えます。そこがボクにとって、ベームの魅力なのかもしれません。

>romani 様
コメントを有り難うございました。
猛暑ですね。月給取りですので、弱音を吐いてもいられません。頑張らなくっちゃ(^-^)。
ブル8、曲が素晴らしいので、どんな指揮者・オケの演奏でも、だいたい感動できます。VPOならジュリーニ、ハイティンク、そしてこのベーム盤。BPOならマゼール盤が好きです。
でも、結局、誰の指揮でも良くなってしまいます。ポリシーがないんですが・・・(^^ゞ。

ブルックナー 交響曲第8番/ベーム&VPO

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これもこのところ良く聴いている音楽。特に第3楽章は今の気分にけっこうマッチしているので聴くことです。ブルックナーの交響曲は、まぁ、好みを別にすれば、曲の出来は後にいけばいくほど良くなっていくので、同じ緩徐楽章でも最高傑作は第9番の第3楽章だと思いますが、第9番のそれが男性的なパッションの産物だとすると、こちらはスタティックで女性的な美しさが特徴だと思いますから、まぁ、どっちが優れているかというのはあんまり意味のない比較かもしれません。どちらも晩年のブルックナーが残した美しい音楽ではあります。
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