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ハイティンクのモーツァルト「魔笛」

雨続きです。
今年の梅雨は陽性とのこと。降るときはどんどん降ると・・・・。
水不足の心配は解消しましたが、伊予路でも浸水被害や土砂災害が出ています。
昨年の水害を思い出しまして、心配になってきます。

さて、今日はオペラであります。
モーツァルトの「魔笛」。演奏はハイティンク/バイエルン放送響のEMI盤。

オペラにはなかなか親しむことが出来なかった。言葉の壁が大きかった。歌手がを言っているか分からない、どんな詞を歌っているのか分からないというのは辛いもんだ。対訳を見ながら聴けなくはないのだが、結構疲れるしなぁ。
てなわけで、オペラを好きになるのには時間がかかった。

その中で、分かりやすかったのは「魔笛」だった。話の筋が途中で逆転、メチャクチャになってしまうのだから、台本の出来は何ともお粗末としか言いようがないのだが、音楽は最高級。
こちらは、もう絶品としか言いようがない。

何枚か「魔笛」は聴いてきたが、最も思い入れが強いのはハイティンク/バイエルン放送響盤だ。初めて買ったオペラのCDだった。国内盤で3枚組10500円。1050円の間違いではない、1万500円もしたのであります。1枚3500円。高いなぁ。・・・それでもボクは買ったのです。お目当ては、エディタ・グルベローヴァ演ずる夜の女王。

圧倒的なコロラトゥーラ・ソプラノ!「玲瓏玉を転がす」なんて大時代的な言葉が、戦前から戦後間もなくの批評にあったような気がするが、このグルベローヴァにはまさにピッタリ。どこまでも突き抜けていきそうな高音、しかも輝きに満ちた声。低音部では濡れたような色気が発散して、聴き手をハッとさせる。潤いがあるコロラトゥーラ。2曲のアリアとも、最高の夜の女王が聴ける。この声を聴いてしまうと、どんな夜の女王でも満足できなくなる強烈な麻薬のようなもの。購入して20年以上、いまだグルベローヴァを上回る夜の女王に出会わず。

パミーナのルチア・ポップもスゴイ。パパゲーノとの二重唱「恋を知るほどの殿方には」の見事なアンサンブル。パパゲーノに合わせつつ、しかし、しっかりと朗々と歌い上げてゆく。グルベローヴァに比べてやや細めの高音が、やはり突き抜けてゆく。アリア「愛の喜びは露と消え」の情感豊かな歌唱は、ファンとしては涙なしには聴けない・・・。ポップはデビュー当時に、クレンペラー盤で夜の女王を演じているのだが、このパミーナも素晴らしい。パミーナの中にある芯の強さ、母性の強さを鮮やかに表現していると思う。

他のキャストも良い。ジークフリート・イェルザレムはタミーノの強さをよく表しているし、ローラント・ブラハトのザラストロも堂々としてはまり役と思う。そして、モノスタトスのハインツ・ツェドニク。この人はこういう役どころを歌わせたら実に巧いなぁ。
惜しいのはパパゲーノのヴォルフガング・ブレンデル。真面目すぎて面白味が不足。パパゲーノは、もう少し抜けた(間抜けな)歌唱・演技が出来る人が望ましいな。

管弦楽は、ハイティンクらしい真摯な伴奏。オケの音が素晴らしい。木質の肌触り、ゆったりと、ふっくらとした優しい情感もある。バイエルン放送響はもっとキラキラしたところがあったように思うのだが、さすがハイティンク。メルヘンの世界を表出するのに、大変素朴で滋味溢れる音で迫ってくる。
録音もEMIにしては最上級と思える。当時はだから大枚10500円を支払っても満足でありました。

ただ、輸入盤とはいえスウィトナーが指揮した「魔笛」は、今1000円もしません。これも素晴らしい演奏なんですが、ハイティンクの10分の1・・・・・(^^ゞ。
演奏の善し悪しに価格は関係ないと思うのですが・・・・今は、何という世の中なんでしょう。


AUTHOR: Tara DATE: 07/11/2005 07:02:01 去年オペラ座に聴きにいってきました!
演出が現代的で奇抜なのが印象的でした。
魔笛という演目ならではと唸ったものです。
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コメント

最近オペラに目覚めたもので、オペラはDVDで鑑賞しております。
「魔笛」は購入したものの、まだ観れておりませんです;
最近発売になった、ジェイムズ・レヴァイン指揮・メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団・夜の女王はセッラ…というDVDです。
魔笛は映画「アマデウス」の、モーツァルトが病気でゼイゼイ言いながら作った、あっかるいオペラという、明暗の対比が面白かったような記憶があります^^
有名な夜の女王のアリアと、パパゲーノ・パパゲーナのかけ合いみたいな所しか解りません、現段階は;早く観たいです~^^

>Tara 様
こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?フランスからコメントを有り難うございました。そちらの、「ぴょんぴょん日記」楽しく読ませてもらっています。
オペラ座で魔笛観たんですか!羨ましいです・・・(^-^)。いいなぁ・・・・
フランスに行きたしとおもへども、ふらんすはあまりに遠し・・・であります。

>林 侘助。 様
こんにちは。ハイティンクの「魔笛」、今は国内盤でも廉価盤になってますね。あの10500円時代から比べると破格の値付けです・・・・あの時の値段は、ホンマ高かったんです・・・・。でも懸命に聴きました。
デイヴィス/ドレスデン盤はレコードで持ってます。初めて購入したLPで、これを1週間毎日聴いて、魔笛のすばらしさが理解できました。思い出の一枚です。懐かしいです・・・。このデイヴィス盤もフィリップスの2CDシリーズで廉価盤、新品でも2000円程度で買えちゃうんですね・・・・ううむ・・・・。
グルベローヴァ、絶品でっせ。アーノンクール盤でも歌ってますが、ハイティンク盤の方が高音が伸びてます。ええでっせ。こうてください。

>しのたか 様
こんにちは。いつも貴重な演奏会情報を有り難うございます。CDしか聴かないボクにとって、ホンマに貴重なコメントです。多謝。
字幕がないオペラは大変ですよね。ボクはメルボルンで「ボエーム」を観たことがありましたが、英語の字幕が付いて分かりやすく、笑えましたし、また泣けました。

>港野yo-ko 様
こんにちは。
お持ちのDVD、夜の女王はルチアーナ・セッラでしょう。下のコメントで林さんがおっしゃっているソプラノだと思います。巧いですよ。楽しみですね。
ボクはサヴァリッシュの指揮でVTRで観ています。夜の女王が出てくる場面は、なかなか楽しいです。

ハイティンクの魔笛、文字通り「高嶺の花」でした。これか、レヴァインのがあこがれだったのですが、憧れで終わってしまっていました…。
ルチア・ポップはショルティの「千人」ではじめて聴きました。スザンナもあたり役でしたね。グルベローヴァはたしか「ルチア」とかが入ったLPを出していて、当時のコロラトゥーラの代名詞みたいな人でしたね。ツェドニクはミーメが耳についていて、ひょっとしたら本当にいやな人なんじゃないか、とか思ったり。
なつかしい名前が並んでいて嬉しかったです。

>stbh 様
こんばんは。コメント有り難うございました。
レヴァインの指揮、ハイライト盤で持っています。RCA原盤、ザルツブルクでのライヴですね。
ポッポはパミーナもイイですし、スザンナもよかったですね。マリナー盤での伯爵夫人、クレンペラー盤での夜の女王も素晴らしい出来なんです(^-^)。
ツェドニクはミーメを思い出しますね。あのキャラクターは強烈でした。

こんばんは。
お久しぶりです。
私も10500円の国内盤を買った口です。今考えると非常に高価に感じますが、当時は高いけど、まあこんなものかと思っていたような気もします。
でもこの演奏、今でも最高のアルバムのひとつでしょうね。何といっても女性歌手陣が素晴らしい。
良く似た配役のサバリッシュ盤のVHD(あー古い話ですね)も大好きでした。特に最後のパパパの歌の後の演出が最高でした。

>romani 様
こんばんは。コメント有り難うございました。
あの当時は、今思えばホンマCDって高かったですよね・・・(^^ゞ。
サヴァリッシュ盤、衛星放送でボクは録画しました。ほとんどハイティンク盤と同じキャストで指揮だけ違うものでした。ここでもグルベローヴァは最高です。女声陣が大変良いですよね。

 女性歌手と言えば、アメリンクならば正面のフェイスがまず真っ先に思い浮かび、先日のブログにあったフォン・シュターデについては右側からのショット・・・どうしても昔のジャケットの記憶をひきずったままです。そして、グルヴェローヴァについては、この人ではない「夜の女王」のメイクをしたお顔がまず思い浮かび・・・とんでもなく不公平ですが、しかし、お美しい人だと思います。
 ところで、ユニバーサルの、オペラのキャンペーン・・・悩みますが、やっぱり幾つか買おうと思っています。

>クラシカルな某 様
おはようございます。
そうですね、確かにアメリングも、シュターデもジャケットを思い出しますね。
グルベローヴァについては、EMIだったか「狂乱の場」のLPジャケットを思い出します。
美人ですよね。

ユニヴァーサルの、ボクも買おうか買うまいか・・・・悩んでおります。

モーツァルト 歌劇「魔笛」 ハイティンク指揮

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