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モーツァルトのピアノ協奏曲第26番 K.537「戴冠式」 ブレンデル(Pf) マリナー/ASMF

ブレンデルが引退しました。
昨年末、ウィーンではチャールズ・マッケラスと組んでのコンサートを開いたそうな。ああ、もうそんな齢だったんだなぁとと感慨深いものがあります。
ブレンデルは独墺系ピアノ音楽の本流を行った人だったろう。バッハ・アルバムは素晴らしかったし(これ愛聴盤であります)、モーツァルトはソナタも協奏曲も実に良かった。ベートーヴェンだってソナタと協奏曲は何度も録音していた。(「月光」は僕のリファレンスであります)。そしてシューベルトの作品集はアナログでもデジタル録音でも聴くことができました。シューマンやリストだって素晴らしい。
ああ、王道だなぁ。

そこで、今日はブレンデルのモーツァルトを取り出しております。

モーツァルトのピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537「戴冠式」。
アルフレート・ブレンデルのピアノ独奏、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管の演奏。
1983年12月、ロンドンでの録音。フィリップス原盤。

軽快なテンポで始まる第1楽章。
気持ちの良いアレグロを支えるは、マリナー/ASMFの手慣れた伴奏。堅実でスキがなく、キッチリとした管弦楽と思う。
ブレンデルのピアノも気持ちよさそうに、悠々と進んでゆく。音色はいつも通り美しい。乳白色の美しさ、人肌のぬくもり。
カデンツァはブレンデル自身のもの。よく考えられ、計算され尽くしたピアニズムという感じ。それこそ、ブレンデルの本領だろう。

第2楽章はラルゲット。
ピアノとオケの対話が楽しい。互いに適度な装飾音を交えながら、優美なロココの雰囲気を盛り上げてゆく。両者とも柔らかく優しい音楽づくり。自然で暖かい演奏なので、ぬるま湯的な印象も受けるのだが、これはまた何と気持ちよくほのぼのとしてくるお湯だろう・・・・。

第3楽章は快活で軽快なフィナーレ。
アレグレットとあるけれども、もう少し速い感じ。ブレンデルのピアノはますます好調。どの音も美しく鳴って、切れ味も良い。モコモコとしたところがないのが、聴いていてスッキリ爽快。

録音は今も素晴らしいです。
デジタル録音初期のものなんですが、硬さもなく大変清々しい音に仕上がってます。
オケとピアノの位置関係も良く、ピアノが前面に優雅に鳴り響き、バックでオケがしっかり支えてゆく、その音場感、臨場感がたまりませんです。
フィリップスって、ホンマにエエ録音を遺してくれてますね。



AUTHOR: まじっくばすーん EMAIL: takeshi@magicbassoon.com URL: http://magicbassoon.at.webry.info DATE: 01/24/2009 08:58:09 ブレンデルとマリナーのモーツァルト協奏曲、名演奏ですよね。私はこの演奏でモーツァルトのピアノ協奏曲と出会いました。今でも私にとってのリファレンスになっています。

ブレンデルのモーツァルトで素晴らしいのは、隅から隅まで考えつくされていて、気まぐれと言う要素が厳しく排除されていることだと思っています。この人は特に緩徐楽章でかなり大胆な装飾を加えますが、それがモーツァルトが書き記したかのように自然に響きますね。

引退の報を聞いて、私も感慨にとらわれました。もうそんなお年になったんですね。これまでのご活躍をねぎらい、第2の人生でのご健康とご活躍をお祈りしたいです。
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コメント

>まじっくばすーん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブレンデル引退の報は寂しかったですね。ブレンデルもトシをとりましたし、僕ら聴き手もトシをとりました。ブレンデルのモーツァルトやシューベルト、ベートーヴェンを一生懸命聴いていた頃から、30年近い日々が過ぎました。
おっしゃるように、知的で考え抜かれた演奏でした。気まぐれな感じが全然なかったですね。そのくせ、装飾音は結構ふんだんに取り入れてます。マリナーとの協奏曲全集は、素晴らしい労作。僕はこの演奏で、モーツァルトを覚えました。

>ピョン次郎 様
おはようございます。コメント感謝です。
ブレンデルは王道を行きました。僕はハイドンのソナタは殆ど聴かないんですが、それ以外のブレンデルのレパートリーはよく聴きました。フィリップスは廉価盤発売がDGなどの比べて多かったので、自然と購入枚数も増えました。
ヘブラー、内田光子、マリナー、ホリガー、キリ・テ・カナワ・・・・・僕もピョン次郎さん同様、随分買いました。録音がエエですよねえ。マリナーのモーツァルトなど、今もホンマに新鮮で安心して聴けるんです。オペラなども良かったですし。
内田光子のモーツァルトはブレンデルとはまた違った凄さでした・・・・・。

>mikotomochi58 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ホンマですねえ、今、モーツァルトの全集を録音しそうなピアニスト、おらんですね。不景気だということもあるんでしょうが、寂しい限りです。
モーツァルトの協奏曲は20番以降が特に好きで、mikotomochi58さんが挙げられたアシュケナージに内田光子、バレンボイム、シフ、ゼルキンは持ってます。ブレンデルとペライアは全集です。バレンボイム旧盤全集はLPで・・・。
思えば、よくぞ買ってきたもんです。我ながらあきれます。
でも、そのくらい魅力的なピアニストが揃っていて、レコード会社も景気が良く(レコードがよく売れて)、企画も盛んだったんでしょうね。
中でもブレンデルは独墺系の王道、随分持ってます。大好きでした・・・・・・カレの引退は、僕自身の加齢を意味するものでもあり、感慨深いです。

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