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ベートーヴェンの交響曲第7番 イ長調 ラインスドルフ/ボストン響

ジュリーニの「田園」が良かったので、7番も聴こうと思いつつ、レコード棚を探していたところ、目にとまったのがラインスドルフ/ボストン響の全集。
おお、これもあったなぁと聴き始めたら、いやいや実に良かったのです。(という訳で、ジュリーニさんゴメンネ。またの機会にエントリーしようねえ)

ベートーヴェンの交響曲第7番 イ長調 作品90。
エーリヒ・ラインスドルフ指揮ボストン響の演奏。
1966年の録音。RCA盤全集からの1枚。

ボストン響が何とも云えぬイイ音を出している。シックで渋くてまろやかで、典型的なヨーロッパ・トーン。柔らかいウィーン風の音楽は、もちろんウィーン出身のラインスドルフの解釈だろうが、ボストン響の音あってこそ。この全集、最近見かけなくなったが、廃盤かいな?だとしたらとても惜しいが。

第1楽章からもう素晴らしい響き。弦楽セクションが特に良い。ヴァイオリンはよく揃ってシルキー・タッチ。チェロやコントラバスの響きもふっくらとしていて落ち着いている。ラインスドルフの採るテンポはやや遅めで堂々たるもの。スケールが大きい演奏ではないのだが、古き良き時代を思わせる、いわば回顧録風の演奏。昔風ウィーン・スタイルと云うべきか。ボストン響の音とともに、心豊かに聴ける演奏。
コーダなどは「これでもか」と念押しするような感じ。面白い。特にティンパニ。

第2楽章もゆったり。音符を引きずらず、短く切っていくので、(これスタッカートっていうんでしょうか)、あまり歌わない演奏になる。初めて聴くタイプの演奏で、ドキドキするような楽しみがある。第7交響曲はいろいろ聴いてきたが、これラインスドルフ独特の解釈なのだろう。面白い。他の演奏は情緒的によく歌わせるのだが、ラインスドルフは歌わせない。この楽章全編にわたって、その姿勢は通される。演奏は落ち着いて安定感十分。ここも回顧録風ではある。

第3楽章も堅牢な演奏。テンポはここでも遅め、じっくり聴かせる。自信に満ちた表現と云うべきかな。ボストン響はここでも好調。素晴らしい音。

フィナーレは徐々に感興が高まってゆき、ラストに大いに盛り上がる演出。これも堂々たる演奏と思う。
ボストン響のアンサンブルは最高で、特にヴァイオリン群が見事。
現代では、こういう演奏は流行らないんだろうが、ディスクで聴くクラシック音楽の楽しみは、今や聴けなくなった往年のスタイルが聴けることだろう。
ああ、いいベートーヴェン。

録音は今も上質であります。40年経過した今も、素晴らしい音で聴けます。
特に弦楽の音が良く、これだけの音でベートーヴェンが聴ければ満足であります。
ダイナミック・レンジはあまり大きくないんですが、音に芯があって力強いのもエエです。
左右の広がりや楽器の定位など申し分ありません。コンサートホールではこんな感じの音で聞こえますもん。


AUTHOR: あるべりっひ DATE: 01/21/2009 22:00:01 ラインスドルフ、この人たしかウィーン生まれのウィーン育ちなんですよね
アメリカを中心に活躍していたので、ついついアメリカ人と思ってしまいますが・・・。
モノラルからステレオへの変革期になりますが、モーツアルト交響曲全集を録音しているところなどは、実力を認められたオーストリアの人って感じがします。
客観的で冷静な演奏が多いように思いますが、時として大爆演も残ってるようです。私は、ワルキューレの全曲盤がスマートでカッコイイ演奏で好きです。有名なところでは、LP時代のダイレクトカッティングでプロコフィエフやワーグナーがありますよね。
すみません、この演奏は聴いてませんが同時期録音の『英雄の生涯』など本当に弦楽器群が美しい音色を奏でていると思います。
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コメント

>TATSUYA@ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ラインスドルフのベートーヴェン全集はこの頃話題にもなりませんが、なかなかイイ演奏だなぁと思っておりました。第7番の2楽章は音をぶつっと切るのが面白く、TATSUYAさんがおっしゃるように、レガートを用いていないんです。
滑らかに弾いていくあの奏法は、ドイツ風だったんですねえ。ふだん、そういう演奏ばかり聴いていましたんで、ラインスドルフのやり方はとても新鮮でした。ボストン響の音も大変に穏やかまろやかで、良い演奏でありました。
これ今や廃盤かもしれんですね。

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