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ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」 ジュリーニ/ミラノ・スカラ座フィル

日曜日の雨で気温が少し緩みました。暖かく穏やかな良い日和でありました。
職場の紅梅のつぼみもだいぶ膨らんできましたので、今月下旬には開花しそうです。
そんな穏やかな日にふさわしいのは・・・・・・「田園」でしょうか。

ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座フィルの演奏。
1991年9月27~28日の録音。CBSソニー盤。

ゆったりと時間が流れてゆく「田園」。
じっくりと腰を落として,しかもよく歌う。そしてその歌に流されずに、ベートーヴェンの意図に迫ろうとする誠実さが伝わってくる。
ジュリーニ晩年の、あと「合唱」をのこすところで終わってしまったベートーヴェン全集の1枚。ジュリーニの円熟・貫禄も素晴らしいのだが、80歳を迎えてなお、この有名曲に真摯にアプローチしてゆく真面目さ、指揮者としての矜持を感じさせる独特の名演。

当時のジュリーニの演奏は遅かった。音楽の隅々に目を配りながら、音符の一つひとつを丁寧に再現してゆくのがジュリーニのスタイルで、よく歌いながらも、歌に堕さない、流麗になりすぎない音楽の靱さがあった。
この「田園」も全くそうで、第1楽章や第2楽章などは大変に遅い。晴れ渡った空と、涼やかな風と、その中で静かな時を過ごす農村風景が描かれる。特に第2楽章の心の平安は特筆ものだろう。ジュリーニの慈愛が一杯詰まった名演奏。この遅さに慣れてしまうと、他の演奏が手抜きでサッサと終わってしまうような感じられてしまうほど。危険な遅さだなぁ。

スケルツォも遅く、じっくり進む演奏。
「嵐」は弦楽セクションのフォルティシモが柔らかく響き、かつ重量感もある立派なもの。
フィナーレは心からの感謝、慰藉。ベートーヴェンの敬虔な心情が、聴き手にビンビン伝わってくる演奏で、これは全く感動的。

オーケストラは健闘。音もイイ。
時々アンサンブルが緩くなるのは、ふだん、ベートーヴェンを演奏していないからかな。ジュリーニのタクトはぎこちなく分かりずらいし、しかもこの遅いテンポ。よくついているなぁ思う。

録音は上々です。
無理のない自然な音場で好ましいです。
やや平面的で、ペタッとした感じでもありまして、もう少し奥行きがあってもエエかなぁとは思います。


AUTHOR: TATSUYA@ URL: http://blog.livedoor.jp/ma4news8/ DATE: 01/20/2009 10:35:10 おはようございます。
ジュリーニに人間の深さがそのまま乗り移ったような「田園」ですね!。
元々ワルターの演奏から始まり、ベームといったいわゆる巨匠風の演奏で育ってきた自分が、最近これらの「ゆったり慌てず」の演奏を聴くと、若干の違和感(ああ、それ困る・・・)を感じるようになったのは、おそらく最近の演奏傾向が多分に影響してるのかな?と思ったりします。。でもイイものはイイ!。私も持ってるのでまた聴きなおします。
同じスカラpoの7番も、「のだめ」で元気の良い演奏のイメージが出来上がってる中、ジュリーニの7番は何ともスゴイです!。
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コメント

こんにちは。
 ジュリーニ指揮、スカラ座管の「田園」..................
 スカラ座管、の方に懐かしさを感じてしまいます(笑)
 この録音の前後、スカラ座管はオーケストラとして結構録音してましたですね。最近はあまりそういうこともなくなってしまったけれど。そろそろあた盛り返して欲しいものだと思います。
 (と言いつつ、ムーティ以降のスカラ座には、実はそれほど魅力を感じないのですが....)


こんばんは みー太です。
大変ご無沙汰しております。昨年は大変お世話になりました。私事ですが、この度ブログを引越しする事にしました。
実は先にブログを削除した所、同じアドレスで私の名前(みー太の音楽日記)で、第三者から別のブログを立ち上げられたました。
現在のリンク先で表示されるブログは、私とは一切関係ありません。

誠に恐縮ですが、今後ともリンクをお願いできるようであれば、以下のアドレスに変更していただけませんでしょうか。
お手数ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
また暫らくの間、、HNを「みー太」から「DIGITALCAT」に変更したいと思います。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

引越し先 FC2ブログ http://digitalcat777.blog123.fc2.com/

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
そうですそうです、ジュリーニのコダワリが聴ける1枚と思います。おっしゃるように、オケは少し弱いような気もするんですが(あの時期のジュリーニなら、BPOでもVPOでも、好きなオケとベートーヴェンを録音できたでしょうに・・・・)、独特の歌と慈愛に満ちた素晴らしい演奏と思います。
1~8番まで録音して、とうとう「合唱」は未録音に終わりました。ちと残念です。

>Verdi 様
おはようございます。コメント感謝です。
ミラノ・スカラ座といえば、ヴェルディの本場。Verdiさんの出番ですね(^。^)
ムーティの頃のスカラ座、良かったですねえ。イタリア・オペラを聴くには最高ですよね。交響曲をジュリーニが聴かせてくれるこのベートーヴェンも、結構エエんです。歌一杯のベートーヴェン、テンポも遅くじっくりと歌い上げるのは、アリアの伴奏得意のスカラ座管ならではでしょうか。

>みー太 様
おはようございます。趣旨了解いたしました。
酷い人がいるもんですねえ。何か意図でもあるんですかねえ。
ちと腹が立ちますね。抗議してやりたいですねえ・・・・・

リンク先変更しておきます。
お気を落とさず、写真とクラシック音楽の楽しいブログ、楽しみにしてます(^。^)

こんばんは 昨夜は大変失礼しました。お手数をおかけして申し訳ありませんでした。
今日から正式にHNを変えました。気持ちを一新して、再び音楽を聴きたいと思います。
ご紹介のジュリーニ氏のCD、持っています。新潟もここ数日3月上旬のぽかぽか陽気でいた。私も彼の「田園」、今夜にも聴いてみたいと思います。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

>DIGITALCAT 様
おはようございます。コメント感謝です。
いやあ、災難でしたね。乗っ取りする輩がいるんですから、イヤな時代ですねえ。嫌がらせにしてもほどがありますねえ。
ジュリーニの「田園」はまこと個性的、晩年のジュリーニの想いが伝わってくる名演奏と思いました。穏やかな気分で聴けました。
また、写真豊富なブログ、楽しみにしております(^_^)v

ジュリーニのベートーヴェン(3) 「田園」

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この前の「ジュリーニのベートーヴェン」の続きである。
「田園」交響曲。
この曲もクラシックに傾倒し始めて程なく出会った曲。
最初に聴いたスタインバーグ盤(コマンド・レーベルの方)の爽快さは今でも鮮烈に思い出す。
その盤は消失したが、ずっと後になって輸入盤で買い直した。
この曲に関してはウィーン・フィルの演奏にお気に入りが多い。
フルトヴェングラーの1943年盤、52年盤、ワルター、ベーム、モントゥー、イッセルシュテット、バーンスタイン、アバドなど、いずれもすばらしい。
他に、ムラヴィンスキー(実...

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