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ワーグナーの「パルジファル」全曲 クナッパーツブッシュ/バイロイト祝祭管

三連休の最終日は、大変の寒い一日でありました。
薄日が差すものの、時に雪まじり。凍える日です。

こういう日には、部屋にこもって、長尺ものでも・・・・・と思い、取り出したのはワーグナーであります。ふだんの日では、なかなかワーグナーの楽劇は聴けませんから。
尤も、僕はワグネリアンではないので、余りよく知らんです。詳しい方、いろいろまた教えてください。
取り出したのは往年の名盤であります。

ワーグナーの舞台神聖祝祭劇「パルジファル」全曲。
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団・バイロイト祝祭合唱団の演奏。合唱指揮はヴィルヘルム・ピッツ。
1962年7月~8月、バイロイト祝祭劇場での実況録音。フィリップス原盤。

20世紀を代表する名演・名録音盤。
息の長い旋律を、深々としたフレージングでクナッパーツブッシュが紡いでゆく。その見事さ。悠揚迫らぬテンポ、悠久とゆく大河のごとき音楽。
僕はキリスト教の何たるかが分からぬ無頼の徒であって、聖杯の儀式、愚者による救済等、難しい哲学的なことは理解不能でお恥ずかしい限りなのだが、しかし、出てくる音楽は凄い、ワーグナーの、これ最後の楽劇。その名も「舞台神聖祝祭劇」。延々と続く息長い旋律は全く神秘的、それをクナッパーツブッシュの指揮が、崇高なものへと止揚してゆく。圧倒的。もうぐうの音も出ない。

配役も凄い。男声については、まずベスト・キャストじゃないか。というより、現今、これ以上のキャストは望めないだろうな。

パルシファルにジェス・トーマス。若々しくて、清澄感のあるパルジファルを聴かせてくれる。声の微妙な変化も良い。巧い。

グルネマンツはハンス・ホッター。この声。この威厳。この強さ。
ああ、ホッターこそ、最高のワーグナー歌手だったろう。この人が出てくると、音楽がグイッと引き締まってくるのだから、素晴らしい。この「パルジファル」だけでなく、他の楽劇でも、そんな場面に何度も出くわした。

クリングゾールにはグスタフ・ナイトリンガー。この人の存在感は格別。あまり登場する場面がないのに、耳をそばだてて聴いてしまうのは、ナイトリンガーの演技力のためだろうな。

アンフォルタスはジョージ・ロンドン。威厳に満ち、慈悲深いところを聴かせてくれる。
そのほか、ティトゥレルのマルッティ・タルヴェラも好演だし、女声ではやはりクンドリーを演じたアイリーン・ダリスも良い。

録音がまた素晴らしいんです。
これ、バイロイト音楽祭での実況録音盤としては最優秀の部類に属するんじゃないでしょうか。フィリップスの録音陣の技術力に加えて、最近のマスタリングも上々なのでしょう、非常に臨場感がある録音で、ゆったりとしたあまり変化のない楽劇なのに、手に汗握るところが沢山あります。
前奏曲ではさすがに雑音一杯。咳払い等がナンボでも入ってます。「そこまで咳をせんでもエエのになぁ、ちと我慢出来んかったんかい?」・・・と悪態をつきたくなるくらい(笑)。
ああ、それにしても、凄いのは結局クナッパーツブッシュなんでしょう。
参ります。


AUTHOR: よんちゃん URL: http://shibashi.blogspot.com/ DATE: 01/13/2009 09:48:48 こんにちは。

僕はパルシファルが大好きです。クナッパーツブッシュ/バイロイト盤はLPで持っていますが、我が家はレコード再生ができません。それで長年CDが欲しいなと思っていました。
昨年ブックオフで今日紹介されているCDを見つけた時は、思わず叫びそうになりました。迷うことなく購入。
聞きました。滔々とした流れに身を任せ酔いしれてしまいました。
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コメント

『咳払い』・・・う~欧米人は案外無頓着ですよね。
ある時期から欧米のコンサートプログラムに『咳払いについての注意』なる一文がくわえられたとのこと・・・(真偽は不明です。)
フルトヴェングラーのローマ・リングは、公開放送録音で、入場者へ『咳払い禁止』が義務付けられたとのこと、『風邪ひき』さんも入場禁止だったようです。これ案外有名な話ですよね。

クナの62年パルジファル、この曲を代表する録音ですね。私は米マーキュリー・プレス盤で楽しんでいます。高価な初期オランダ盤やイギリス盤よりコストパフォーマンス高いです。(蘭、英盤が買えないやっかみですが。)

mozart1889さん、こんばんは!
なんと!三連休最後の日は「パルジファル」ですか!うぐいすもその日は一日中「パルジファル」聴いてました。クナのバイロイトライヴ、1951年盤と1962年盤です。1951年盤は歌手がいいしスケールも大きいのですが、ちょっと音楽が堅いので、やはり普通に聴くときは1962年盤がいいです。1962年盤は臨場感あふれる録音でクナの至芸が存分に味わえますね!グルネマンツを演じているホッターは「神」ですね(笑)。ナイトリンガーも好きです。

>よんちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
「パルジファル」、エエですね。僕も大好きなんですが、長期の休みでもないとなかなか聴き通せないですね。よんちゃんさんはLPでもお持ちとのこと、今や貴重盤ですね。アナログのふっくらした音はLPでこそエエかもしれません。
悠久たる音楽、ワーグナーは凄いなぁと思いつつ聴きました。そして、この演奏、クナッパーツブッシュの最高傑作のひとつだろうと思います。

>yokochan 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
『パルジファル』、素晴らしい楽劇ですね。僕はそんなに持っているわけではないんですが、このクナッパーツブッシュ盤は凄いなぁとつくづく感心します。今のところ、この演奏で十分満足しておりまして、他のクナ盤には手を出しておりません。
yokochanさんは、真正のワグネリアンですね。『パルジファル』エントリーが13回とは恐れ入りました。僕は未熟者で、どうも長時間聴いているとだんだん飽きてしまいます・・・・・・・アカンですね(^^ゞ

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
いやあ、僕も短期の粗忽者、ワーグナーはなかなか聴けません。どうも途中で飽きてしまってアカンですね。失礼と思いつつ、時々、「ながら聴き」してます。
しかし、このクナッパーツブッシュ盤は盛大な騒音が聴けます(笑)。真夏だったんですよね・・・・それであの咳払い・・・・ちいと遠慮せいよなぁと思ってました(^^ゞ

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
この演奏のLP初期盤は高価でしょうねえ・・・・・フィリップス原盤ですから蘭プレス盤だと、とてもエエ音するんでしょうね。CDでも素晴らしい音だと思います。臨場感満点、とても45年以上昔の録音とは思えませんでした。
フルトヴェングラーのローマ・リングのお話し、面白いですね。僕は知らないエピソードでした。いつも有り難うございます。
それにしても欧米人の咳払いはどうも無遠慮ですね。

>うぐいす 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ハンス・ホッター、ホンマに素晴らしいです。この歌手が出てくると、場面がグイッと締まるんです。思わず身を乗り出して聴いてしまいます。不世出のワーグナー歌い・・・だったと思います。
クナッパーツブッシュ盤はこれしか持っていないんですが、十分満足しておりまして、他のクナ盤には手を出しておりません。僕は、ワグネリアンではないんでしょう。聴いていて途中で飽きることもしばしばです。
ああ、それにしてもワーグナーの「パルジファル」は素晴らしい音楽と思います。長尺物は連休にのんびり聴いています。
1951年盤なども良さそうですね。機会があれば、入手してみたいと思います。あ、懐の余裕も要りますね(笑)

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