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チャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調 作品64 ショルティ/シカゴ響

寒くなりました。「寒」の時期ですから当然です。
四国瀬戸内は霙でありました。この3連休も冷え込むとの予報です。雪になるかもしれません。明日11日は成人式がありますので、次男坊が大阪から帰省します。寒い中、女の子たちは振り袖でしょうから大変です。

さて、寒くなるとチャイコフスキーを聴きたくなります。

チャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調 作品64。
ゲオルク・ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1975年の録音。DECCA盤。

男らしく筋肉質で逞しいチャイコフスキー。
女々しいところがまるでなく、すすり泣きや悲嘆の声は聞こえてこない独特のチャイコフスキー。そしてシカゴ響の凄まじい威力。音圧が半端じゃない。大音量で再生していると、リスニングルームが吹っ飛んでしまいそうなパワー。アメリカ的物量投入作戦の典型的な演奏という感じなのだが、じゃあ、オマエはこの演奏をどう思うのかと訊かれれば・・・・「好きです」(^_^)v。
「いやぁ、実は僕、ショルティ、好きなんです。」

往年の名画に例えるなら、「ショルティ大戦車軍団」・・・・・(もちろん、パットンのもじりです)。
あ、ショルティは司令官というより、叩き上げの鬼軍曹の方が似合うが・・・。

この交響曲は、すすり泣き、むせび泣き、肩をふるわせ、さめざめと涙してという女性の風情を出せる曲だと思うが(実際、そういう演奏も多いが)、ショルティはこの曲を突き放し、冷静に客観的に再構築してゆく。
4楽章制の古典的スタイルの、いわば保守的なスタイルの交響曲であって、旋律は美しく、どの楽章も15分を越えない、分かりやすい交響曲として、ショルティは描く。
(だから、チャイコフスキーの交響曲は聴いていて飽きないし、マーラーのように途中で訳が分からなくなるようなこともないんだろう)
用兵は天下の名技集団であり、世界最高のパワーを誇るシカゴ響。だから、この第5交響曲は、勝利の大行進のように進んでゆく。

表現は純音楽的なアプローチによっていると思う。余計な感情、情緒を排し、クールに音楽の最も美しい造形を再現していこうとする。オーケストラ演奏としての、究極の到達点のような演奏と云えばいいかな。

特に良いのが第3楽章のワルツ。淡々としたインテンポ。粋な感じなど全然ないのだが、チャイコフスキーの書いた素晴らしい音楽が、ダイレクトに伝わってくる。ああ、チャイコフスキーは、こういう音楽を書いたのか。そして、こういうところが、ショルティの良いところなんだろうなぁ。

しかし、好みは分かれるんでしょうねえ。

録音はアナログ全盛期のDECCAのものです。万全の音であります。
音に勢い、鮮度があって金管など気持ちいいくらいにバリバリと鳴ります。
奥行きはさほどないものの、左右の広がり感は心地よいです。


AUTHOR: 親父りゅう URL: http://blog.goo.ne.jp/lbrito DATE: 01/10/2009 10:32:25 この演奏は良いですね。かつて拙ブログで採り上げた時、mozart1889さんにもコメントいただきました。
私はショルティのアプローチが大好きです。弛緩することなく、音楽の持っている緊張感と多様性を彼なりの語法で明らかにしてくれますよね。TBさせていただきした。
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コメント

こちらは評論家Uを始めとして精神論者大絶賛、確かに一方の旗頭となるべき演奏だと実感しました。録音についての不信感からムラヴィンスキーはあえて避けてきたのですが、一応クリアしています。カラヤンとは異質の、ロシア的エネルギーが一糸乱れぬアンサンブルから噴出し、一気にクライマックスまで突き進む_見事です。さて、ショルティは_期待しつつもいつ聴けることやら(笑)。ではまた。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメント&TBを有り難うございました。
僕も後ほどTBを送信させていただきます。
ショルティのスッキリしたアプローチ、エエですね。日本ではあまり人気がないですが、どうしてなんでしょうね。りゅうさん仰るように、弛緩しない音楽、緊張感など素晴らしいと思うんですが、ブログ等を拝見してもショルティを貶す人多いです・・・・・(T.T)。

>吉田 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
おお、発売日に石丸電気ですか!そういうお話、僕は大好きです。僕は銀座の山野楽器や高田馬場のムトウなどでは、発売直後購入をよくしました。
そうそう、LP時代には低音が良く出たんでしょうか、ウーハーがぶるぶるするのが見えましたね。いや、懐かしいです。
僕はショルティ好きです。日本ではあまり受けがよろしくないようですが、あのクオーケストラのしまり具合など、エエなぁと思うんです。

>shibera 様
おはようございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
松山にいらしてたんですね。いよてつ高島屋に道後温泉・・・・お声をかけてくれればお訪ねしましたのに・・・・・(笑)。四国は穏やかな上天気の正月でした。今日は大変に冷え込んでいます。
さて、ショルティ、僕は好きです。オーケストラが気持ちよく鳴り渡り、作曲家の書いた音楽がそのまま鳴っているような気がします。指揮者の色づけがなく、上質の音楽に仕上げる巧さは大したもんだなぁと思います。ムラヴィンスキーのはDG盤しか聴いたことがないんですが、あれもスゴイ演奏でしたね・・・・・。

ショルティ=シカゴ響のチャイ5(旧録音)

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ショルティ=シカゴ響のチャイ5(旧盤)。
これ、すばらしい演奏です!
 
チャイコフスキー/交響曲第5番
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
シカゴ交響楽団
1975年録音
ちょっと前に、その再録音盤を聴いて、ちょっとがっかりしてました。
で、この旧盤ですが、これはすばらしかったです。
ここでは、何かしら一発勝負っぽい熱気を孕んでいます。
鼻息、うなり声もよく聞こえて・・・・。
さて、弦の刻みに乗って第1主題の登場。
ああ、あの指揮ぶりが目に浮かびます。
この感想文のノーカット版は...

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