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ベートーヴェンの交響曲第5番 ハ短調「運命」 ハイティンク/ロンドン・フィル

さあ仕事始め。
私の職場は、若い女性が多いので華やか賑やかであります。早速新年からワイワイと仕事しておりました。「あそこへ行った、ここはどうだった」という話が飛び交い、若さを満喫しているようです。エエですねえ、若いって。

さて、年末に欲しかったCDを入手しました。某オークションで1円でした。誰も気にかけなかったんでしょうね。でも、僕にとっては渇望の1枚でした。今や廃盤で入手困難、中古盤屋をこまめに当たれば見つかるとは思うんですが、何せ、四国にはそういう店も少ないですしね。
僕にとっては幸運でした。ハイティンクのベートーヴェン旧盤です。

ベートーヴェンの交響曲第5番 ハ短調 作品67「運命」。
ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルの演奏。
1975年8月、ロンドンでの録音。フィリップス原盤。国内では「CD文庫」という1,500円廉価盤で発売されたもの。

第1楽章は快速テンポ。音楽は憤怒の表情で厳しい。一途に向かってゆく感じ。戦う姿勢十分。
ロンドン・フィルが素晴らしい。機動力に溢れ、弦楽はしなやかでムチのようにしなり、弾力感がある。管楽器も腰高にならないのがイイ。響きの魅力は、ハイティンクの再録音ACO盤にはやや劣るものの、身の丈に合わせた第5交響曲になっていて大変好ましい。あまり背伸びせず、スケールを空虚に広げたりしないのがハイティンク流であって、音楽の中身はぎっしり詰まっているのが良い。

第2楽章は穏やかな表情の中に誠実さが見えるような演奏。テンポは中庸で、堂々としている。ロンドン・フィルの響きはここでもとても爽やか。アンサンブルが良いのだろう、透明感のある響きを獲得している。

第3楽章は力強い音楽が進んでゆく。ベートーヴェンへの信頼と愛情とがこぼれてくるようだ。

そしてフィナーレの爆発。ロンドン・フィルも持てる力をフルに発揮している。音量が徐々に上がっていき、ラストでは壮大な盛り上がり。その音がふっくらと広がってゆくのがまた実にイイ。

これ、ロンドン・フィルとしては初めてのベートーヴェン全集(そしてこれ以後もない?)。ハイティンクとしても初のベートーヴェンの交響曲全集。今や廃盤久しい演奏であって、LP全集はついにCD化されなかった。再録音の、そして名全集と絶賛されたACOとの全集でさえ今や廃盤、単品は廉価盤になっている御時世なので、このロンドン・フィル盤をCD全集で聴くことはもはや不可能だろう。どこかが(ブリリアントとか?)再発してくれないかなぁ・・・・。

この録音の頃から、ハイティンクはスケール豊かで風格のある巨匠への道を歩んでいったように思う。ロンドン・フィルとはメンデルスゾーンの交響曲集などの名演があったし、手兵ACOとはチャイコフスキーやシューマンの交響曲全集が続いた。そして、ブルックナーやマーラーのデジタル再録音盤にショスタコーヴィチ全集も・・・・・。

録音状態は今も上々であります。
1970年代の見事なアナログ録音。ヒスノイズが少々乗りますが、音楽の豊かな広がりは格別で、フィリップスらしい残響も美しく、心地よいものです。
カップリングの「田園」、これもまた素晴らしいんです。



AUTHOR: たか EMAIL: hachiya@mbl.co.jp DATE: 01/06/2009 12:12:53 本年もよろしくお願い致します。
ハイティンク/LPOのベートーヴェンは5,6番がCD化されていたのですね。 ハイティンクファンとしてはお羨ましい限りです。 写真で見たところ、15年ほど前に発売された廉価版シリーズ(紙ケースのもの)と思われるので、当時、うっかりして買いそびれてしまったようです。 LPは持っているのですが、今や物置の奥底に眠っています。 この全集の演奏は例によって中庸の美学といった内容で、安心して音楽に浸れるものだったと記憶しています。 特に6番はハイティンクの演奏が好きなので是非聴きなおしてみたいです(いつだったかアシュケナージがハイティンクの田園はパーフェクトと云っていました)。 私も中古屋を探してみよう。
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コメント

>たか 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ハイティンク&LPOのベートーヴェンは、1970年代半ばの録音で、LP時代にはずいぶん賞賛されていました。CD化されたのは5番6番と9番くらいだったでしょうか。全集はとうとうCDになりませんでした。LPでも入手困難なものだと思います。たかさんおっしゃるように、中庸の美学ですね。LPで所持していらっしゃるとのこと、羨ましいです。
そうですか、アシュケナージがパーフェクトと云ってるんですか・・・・確かに「田園」は素晴らしい演奏でした。もう一度聴き直してみましょう。

>北国タクト 様
おはようございます。また、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ハイティンクのベートーヴェンは、LPOとの全集からずいぶん賞賛されていました。ACOとのものも素晴らしかったですが、ようやくLPOとの5番&6番を聴いて、とても良かったと思いました。程よい加減の演奏・・・・・中庸としか云いようがないんですが、オーケストラが自然にのびのびと演奏できる、そんな指揮だと思います。

カラヤンのデジタル録音での全集、懐かしいですね。輸入盤でもずいぶん高価でした。思い出深いです。無理して当時買いました。
北国タクトさんのエントリー、拝見させていただきますね。

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ハイティンク&LPOのベートーヴェン、ようやく入手できました。1990年頃の廉価盤でCD化されたものでした。今や、LPOとのベートーヴェンはなかなか聴けませんね。LPでも全集はそうそう手に入らないんじゃないかと思います。
オケが自然に呼吸出来る演奏で、とても誠実でした。やはり、ハイティンク独特の無理のない真面目さがエエですね。

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