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ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」 マゼール/クリーヴランド管

今年も残すところあと2週間。仕事は繁忙を極めます。コンサートなど勿論行けません。四国は田舎であります。年末恒例の「第九」も近所ではありません。都会の方は、それこそ、あちこちで「第九演奏会」があって、気軽に足を運べるんでしょうねえ。羨ましいです。

で、自宅で僕は聴くのです。今日のは少し変わったベートーヴェンであります。

ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」。
ロリン・マゼール指揮クリーヴランド管の演奏。
ルチア・ポップ(S)、エレーナ・オブラスツォワ(Ms)、ジョン・ヴィッカース(T)、マルティ・タルヴェラ(Bs)らの独唱。
1978年、マソニック・オーディトリアムでの録音。CBS盤。

室内楽的な第九。
録音がオンマイクのせいか、各楽器の音は前に出てくるのだが、オーケストラの編成が小さいのか、大きく音を広げるよりも、機動性・メリハリを重視した演奏になっている。とても個性的。壮大な音楽を小規模なものに凝縮していって、音楽のエッセンスを抽出しようとする感じ。やはりマゼールは一筋縄ではいかない。何か仕掛けないと気がすまないらしい。
楽譜は昔のものだし(多分、当時普通のブライトコプフ版)、演奏スタイルも伝統的なものだと思うのだが(テンポは少し速めの設定のようだが)、録音から30年も経過した現在の耳で聴いても大変に新鮮。当時としてはラジカルな演奏だったように思う。「こんなのベートーヴェンじゃない」と云われそうな気もするが。

録音は良くない。と言うか、この1970年代末のアナログ最盛期のものとしては音が硬く、伸びが悪く、レンジも狭い。どうしてCBSの録音陣はクリーヴランド管をこんな音で録るのかな?セル時代と変わらぬ硬さ、音のキツさが、このCDにも残っている。DECCAが録ると、こんなことないのにな。残念。
アンプのトーン・コントロールをいじって、高域を下げ、低域を少し上げてやると聴きやすくなる。しかし、ダイナミック・レンジは狭く、詰まった音は変わらない。音場も奥行き感がなく、平面的。惜しい。演奏が面白いのだから、もう少しエエ音で聴いてあげたい。

さて、その演奏は第1楽章と第2楽章はマゼールが意欲的に取り組んでいるのが伝わる。思い切り音楽を小さくしていこうとする感じ。独特の解釈と思う。ベートーヴェンの音楽を凝集していこうとする感じ。

第3楽章はさすがに淡々と振っている感じ。このアダージョはベートーヴェン至高の音楽だからかな、マゼールはあまりいじっていない。テンポは速めで、やはりここでも室内楽風に演奏してゆく。

フィナーレの冒頭は快速。アンサンブルは好調を維持。木管は特に美しい。
「歓喜の歌」が出てきても速さは変わらず、しかもあまり歌わないのがマゼール流か。室内楽的な雰囲気はラストまで変わらない。祝祭的ではなく、こじんまりと内輪で喜んでいる感じが面白い。
4人の独唱陣は見事なもの。タルヴェラは貫禄の歌唱。ルチア・ポップはいつも通り澄んだ歌声で魅力的。合唱団の出来も上々でありました。



AUTHOR: にこらす URL: http://nicolas.tea-nifty.com/ DATE: 12/17/2008 22:30:40 こんばんは

マゼールの第九、コレは持ってないんです。ずいぶんとこじんまりとした演奏のようですね。

実はワタシ、マゼールの生の第九を聴いたことがありまして…。10年以上前でしたか、地元のコンサートホールの?落としに、バイエルン放送響と合唱団、ソリストも連れて当地に来てくれたんです。

そのときの演奏はもう、スケールが大きくて演出もタップリで、涙ダラダラで感激して拍手しました。

でも、このCDも聴きたいな。
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コメント

>shibera 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
そうそう、室内楽的な第九でした。第4楽章はおっしゃるようにクリアな響きで、そういう音をマゼールは引き出したかったんでしょうね。当時としては非常に斬新な試み、さすがマゼールと思ったものでした。しかし、録音は悪いです(^^ゞ
カラヤンの1960年代の全集、BPOの昔の音がしてエエですね。ゴツゴツした音が良いなぁと思います。僕もあと何枚か聴きたいと思います。

こんにちは。(笑)。マゼール盤は、中古CD屋でずいぶん以前に買いました(たぶん初期のCD)。ジャケットが黒でみょうちくりんなデザインが、マゼールっぽさを増長させるようです。演奏は・・・、おっしゃる通り、冒頭からなんともせわしない、音がグシャグシャした感じで確かに全然好みではありませんが、なぜかたまーに聴きたくなるんですね。で、聴いてからまた”ああ、ダメだ・・”となるんです。でも、第4楽章、もう1回心して聴いてみます。
そういえば、以前機内のイヤホンで聴くクラシックのラインアップにこのマゼール盤がチョイスされてました。このイヤホンで聴くとこれがまた、よけいに大変な感じになってたのが印象的でした。

ちなみに現在聴いてるのは、朝比奈隆&大フィルの77年盤。
ビクターから出て、帯に「朝比奈の第九」と筆書きで書かれてたものです。
数ある彼の第9で一番好きな演奏です。


>TATSUYA@ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
マゼール&CLOの第九は室内楽的で、とても面白いアプローチだと思います。しかし音が悪い・・・・・・・。好録音で聴きたかった演奏です。イイ音で聴けたら、印象が大きく変わるような気がするんです。
朝比奈の第九・・・・・・未聴なんです。1977年と云えば、朝比奈のオッサンも元気いっぱいの頃ですよね。豪快な演奏を想像します。
さて、年の瀬、もう何枚か第九を聴こうと思っています(^^)V

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