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プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」全曲 セラフィン/聖チェチーリア音楽院管・合唱団

三男坊が18歳の誕生日を迎えまして、大阪在住の次男坊を除く家族みんなで祝ってやりました。進学するため、おそらく来年の誕生日は我が家にはいないだろうと、妻は上等のケーキを奮発しておりました。
18歳、青春であります。エエなぁ、我が子ながら羨ましいなぁ。ワシ、18歳の頃、何をしよったかいなぁ・・・・・・・・。

で、取り出したのはプッチーニであります。

プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」全曲。
トゥリオ・セラフィン指揮聖チェチーリア音楽院管弦楽団・合唱団の演奏。
1959年8月、ローマでの録音。DECCA原盤。
ミミ(レナータ・テバルディ)、ロドルフォ(カルロ・ベルゴンツィ)、ムゼッタ(ジャンナ・ダンジェロ)、マルチェルロ(エットーレ・バスティアニーニ)、コルリーネ(チェザーレ・シエピ)、ショナール(レナート・チェザーリ)らの出演。

キャストが素晴らしい。そして若い。ムゼッタのダンジェロが録音当時30歳、そのほかはみな30代後半。声の輝き、張り、潤いが実に素晴らしく、歌の饗宴が楽しめる。プッチーニの「ラ・ボエーム」はドラマとしても味わい深いが、イタリア・オペラの基本はやはり歌だろう。その点でこの演奏は、ホンマモンの歌が楽しめる極めつきの1枚と云えるんじゃないか。

ベルゴンツィ扮するロドルフォは、若々しい詩人。一途な若者を好演している。「冷たい手を」のアリアでは、詩人の情熱を歌い上げて感動的。
テバルディのミミは名唱の連続。この歌手の全盛期だろう。佳人薄命のミミだが、テバルディが歌うと、ミミという女性の芯の強さがあらわれる。声の美しさは絶品であって、さあ、これ以上のミミというと・・・・・(もうフレーニしか思いつかんぞ)。
マルチェルロはイタリア・オペラ最高のバリトン、バスティアニーニ。この人の知的で端正な、それでいて情熱的なバリトンを聴いてしまうと、他の歌手がアホらしく聞こえてしまう・・というのが難点か?随所にベルゴンツィを喰ってしまう部分あり。

指揮のセラフィンが御年81歳。この演奏、指揮者だけ長老名匠で、若いスターを旨くまとめるとともに、プッチーニの情感一杯抒情充溢の管弦楽を美しく再現してゆく。聖チェチーリア音楽院管も好演で、この歌劇の美しさに花を添えている。

録音状態は今も抜群であります。レコードで聴くオペラの楽しみを満喫させてくれる優秀録音です。左右の広がり、ステージ感、音の鮮度、輝き、歌劇場の雰囲気等、どれをとっても申し分なしであります。
DECCAの録音って、ホンマにエエですね。いつも書いてますが。


「ボエーム」を聴くと時が遡ります。学生時代の街の風景が蘇ります。これは青春のオペラなんです。
僕も友も若かった。妻も若かった。学生街はいつも活気があって、講義をサボっては喫茶店へ、雀荘へ、文芸座へ、サークルへ・・・・。懐かしくなります。
あの頃のミミは、今や男の子三人を育て上げた逞しい母親となり、ロドルフォはついに詩を書けずに俸給生活者、そして腹の出た中年オヤジになりました。
いやはや、しかし、それでもきっと誰もが青春を思い起こすことが出来る、「ボエーム」はそんな美しく懐かしい作品であります。


<プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の自己リンクです>
■ショルティ/ロンドン・フィル カバリエ(S)
■ヴォットー/ミラノ・スカラ座管 マリア・カラス(S)
■カラヤン/ベルリン・フィル フレーニ(S)
■C・デイヴィス/コヴェントガーデン王立歌劇場管 リッチャレッリ(S)


AUTHOR: mikitomochi58 URL: http://blog.goo.ne.jp/mikotomochi58 DATE: 12/15/2008 08:35:29 おはようございます。「ボエーム」、大好きです。いいオペラですね。たくさんのCDも出てますが、カラス、テバルディ、フレーニの演奏がまず思い出されます。そして、テバルディとフレー二が両横綱っていうところでしょうか。テバルディの美声での堂々としたミミに加えて、充実した共演者、そしてセラフィンの指揮、どれも立派なものです。テバルディは、昔から好きですが、一度も舞台姿を見たことがないことが残念であります。
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コメント

>mikotomochi58 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
「ボエーム」、エエですよね。僕もフレーニとテバルディ、カラス盤を愛聴してます。ミミだけをとると、フレーニかテバルディでしょうね。どちらもホンマに美しいです。ロドルフォはカレーラスの知性を感じさせる歌唱が好みなんですが・・・・・・。
オーケストラはカラヤン/BPOのがスゴイですね。セラフィンのは貫禄の演奏と思います。いやぁ・・・・・「ボエーム」ってイイですね(^^)V

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ああ、天ぬきさんはクライバーの来日公演を観られたんですね・・・・・・それは羨ましい!僕は1981年といえば、クラシック音楽を聴き始めた頃で、オペラの何たるかも分かっていないときでした。今思えば、惜しいことをしました。大枚を払ってでも、クライバーの公演を聴いておくべきでした・・・・って、チケットを取るのも、争奪戦だったでしょうねえ・・・・・。
セラフィン盤は青春の歌が一杯で、大好きです。抒情的でおセンチで、夢のような憧れもあって・・・・プッチーニはエエです。

>yokochan 様
こんばんは。TBをありがとうございました。
クライバーの放送録音があったんですね。想像するだけでも、素晴らしそうですね。1981年の来日公演は、皆さん絶賛ですものね。ボクは当時全くの初心者、クライバーもオペラも知りませんでした(^^ゞ。勿体ない・・・・・今にして思います。
このオペラを聴くたびに、青春時代を思い、懐かしくなります。学生街の空気の匂いまでよみがえるようです。

『ボエーム』の季節です。
セラフィン盤素晴らしいですね、華麗な歌の饗宴、圧倒的です。
録音には、DECCAのステレオ録音の基礎を創ったR・ウォーレスと泣く子も黙る(?)名エンジニアK・ウィルキンソンがコンソールに座り、名伯楽インセルシュテットの子息E・スミスがプロデュース。英DECCAが全身全霊で製作した名盤ですね。
EMIのオペラ録音の様に、声をフィルアップすることなく劇場で聴いているような臨場感がたまりません。
録音でこれに並ぶのは、RCAのラインスドルフ盤(これは、モッフのミミが魅力)、それにだれもが認めるカラヤン盤(私の大好きな、G・パリーが録音)でしょうか。



昨夜、私も「ボエーム」の記事書いて寝ました。
朝、mozart1889さんちを見てびっくりしました。同じでしたから(私の方はバーンスタインでしたけど・・・)。
「季節」なんですねぇ、ボエームが聴きたくなる。
セラフィン盤、私は、むかしむかしのカセット版で全曲持ってました。
なかなかいい音でしたが、数年前にオークションで売っちゃいました。もちろんバックアップは取ってあって、今でも時々聴いてます。これも名盤ですよね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
セラフィン盤、ホンマに歌の饗宴、イタリア歌劇の醍醐味を楽しませてくれます。
ああ、そしてあるべりっひさん仰るように、K・ウィルキンソンとE・スミスがこの録音に参加していたんですねえ。この辺の話は、さしがあるべりっひさん、よくご存じですね。いつも有り難うございます。
ラインスドルフ盤は聴いたことがないんですが、カラヤン盤は愛聴盤です。LP時代からです。これはG・パリーの録音なんですね・・・・・なるほどなるほど・・・・・やはり製作スタッフの腕にもよるんですね。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメント感謝です。
ええ、僕もりゅうさんのサイトを見てびっくりしました。バーンスタイン盤、輸入廉価盤2枚組で持ってます。これは若手を起用して思う存分バーンスタイが振っている印象で、一時よく聴いていたんです。大好きな演奏なんですよ。
クリスマスが近いので、今は「ボエーム」の季節ですね。セラフィン盤で歌の楽しみを満喫していました。

プッチーニの「ボエーム」、いいですねえ。放送録画を含めて、どれもそれぞれに懐かしさに浸り、遠い日を……。
でも、
>あの頃のミミは、今や男の子三人を育て上げた逞しい母親となり
このフレーズは、奥様に見せてはいけません(^o^)/

>narkejp 様
おはようございます。コメント感謝です。
「ボエーム」は青春のオペラ、聴くたびに懐かしさがこみ上げます。遊びほうけた学生時代・・・・いやぁ、イイ時代でした。今の学生は勤勉なようです。昔の学生は遊んでいても何とかなりました。右肩上がりの時代だったんですねえ・・・・。

さて、我が家のミミは、出会ってから30年、男の子三人を育てた逞しさに加えて、ロドルフォをこき使う猛君になってしまいました・・・・ガハハ(笑)

プッチーニ 「ラ・ボエーム」 クライバー指揮

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プッチーニのボエーム、そう何度も聴けるオペラじゃない。何故って、涙ちょちょぎれ、

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