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ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調「合唱」 小澤征爾/ニュー・フィルハーモニア管

さて、12月も中旬、今年も押し迫ってきた感があります。今年を表す漢字は「変」だそうな。そういえば、いろいろな「変事」がありました・・・。
で、年末の音楽には事欠きません。ド定番の第九がありますし(今年もこの時期には何枚も同曲異演盤を聴くことでしょう)、バッハの「マタイ」や「ヨハネ」、クリスマス・オラトリオにミサ曲ロ短調あたりもこの時期にはエエですねえ。それにチャイコフスキーの「くるみ割り人形」、プッチーニの「トスカ」や「ボエーム」もこの季節には聴きたくなるんです。
それでもって、年末大晦日近くになればもうワーグナーでしょう。NHK-FM放送で慣らされてしまったと言うべきでしょうか、年末になると「バイロイト音楽祭」の放送が深夜にありまして、冬の夜長にまたワーグナーが滅法合うんですなぁ。

ということで、多忙をおしてワタクシは音楽三昧。これぞ、人生の悦楽と云うもんでしょう(笑)。

さあ、年末のウォーンミング・アップです。第九を聴きます。

ベートーヴェンの交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」。
小澤征爾指揮ニュー・フィルハーモニア管の演奏。
マリタ・ナビアー(ソプラノ)、アンナ・レイノルズ(アルト)、ヘルゲ・ブリリオート(テノール)、カール・リッダーブッシュ(バス)の独唱。合唱はアンブロジアン・シンガーズ。
1974年2月、ロンドンのウォルサムストウでの録音。フィリップス原盤の国内LP2枚組。ボーナス時期には2LP3,000円シリーズで、しばしば発売(再発)されたものでした。

アナログ時代らしい、ふっくらとした録音で、無理のない自然なバランスで鳴らせている感じが好ましい。フィリップス特有の残響豊かで間接音がやや多め。聴きやすい音と思う。中音域が充実しているので、柔らかく暖かい音になる。左右のスケール感も良好だし、楽器の定位も良い。高品位の録音と思う。

そして演奏は、若かりし頃の小澤らしい、しなやかさと柔らかさが充溢した名演と思う。自然なフレージングに妥当なテンポ、急がず慌てず奔りすぎず、実に心地よい。
(だいたい、日本人指揮者は第九が巧い。年末恒例の国民的行事なので、振る回数も多いからだろうか、安心して聴くことができる。)

第1楽章は厳しいアプローチだが、小澤持ち前の自然な音楽の運びが功を奏して、カッチリとした名演奏になっている。感性がしなやかで、ベートーヴェンの表情が硬くならないのが良い。

第2楽章は中庸のテンポで丁寧に振っている感じ。ティンパニは逞しく、実によい音で鳴っている。

第3楽章はストリングスがとにかく美しい。これは正真正銘の美演と思う。アンサンブル良好で、音楽はここでもしなやかに流れてゆく。テンポはやや速めになるのかな。スッキリと心に響く感じ。

そして終楽章は歌唱が見事。独唱も合唱もイイ。
若き貴公子のこれは第九だ。若い頃の小澤ってイイですね。




AUTHOR: ピースうさぎ URL: http://nagoyaclassic.at.webry.info/ DATE: 12/13/2008 07:24:08 おはようございます。
この小澤盤は私も好きな演奏です。覇気もありながら第3楽章の室内楽的緻密さも楽しめて個性的な演奏だと思っています。
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コメント

こんにちは。
この録音、もう長いこと聴いていませんが、当時としては端整な演奏であったという印象があります。テンポやダイナミクスをかなり忠実に守り、それでいて情緒豊かな好録音であったと思います。同じころの、サンフランシスコでの「新世界より」も好きな録音でした。

昔々よく聴いた第九です。友人にLPを貸したまま帰ってきてません・・・。

男性独奏陣が豪華ですね。ブリリオートにリーダーブッシュ、華麗な歌の饗宴・・・だった覚えが。
たしかこの録音の時、ウォルサムストウの暖房が故障し大変寒い中の録音だったことをどこかで読んだ覚えがあります。
それにしても、演奏内容より、こんな逸話しか覚えていない私は・・・、なんなんでしょう??

こんばんは。大好きな曲が並ぶので、またまたコメントさせていただきたいです!(^^;)。
私もこの時期は、第9を集中的に聴きます。親父りゅう様同様、私もサイトウキネン盤よりも、こちらの録音を推薦です。
とにかくサウンドが美しくて、均整が取れてて聴きやすい第9ですね。独唱と合唱も磐石。これを聴くと、確かに日本人が第9に慣れてるのがうかがわれます。

ちなみに、今日ライブラリーから出して明日聴こうとしてるのは、
ハイティンク&ロンドンPOの演奏でした。方向性が似てますね。。。(笑)。

>ピースうさぎ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
小澤征爾の「合唱」はLP時代から大切にしてます。そうそう、第3楽章の室内楽のような精密さ、イイですよね。全体的に、若い頃の小澤の元気が伝わる名演奏でもありました。
これ、iPodに入れてます。僕のは160GBでして、まだ半分も満たしてません。iPod、相当楽曲が入るようですね・・・・・。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントとTBを有り難うございました。
小澤の第九、良かったですね。あの頃の新鮮さは今聴いてもワクワクします。サイトウキネンとの演奏は、ブラームスは持っているんですが、ベートーヴェンは未聴です。
マタチッチの第九は聴いたことがないんですが、良さそうですね。一度聴いてみたいです。

>yokochan 様
おはようございます。コメント感謝です。
そうそう、小澤盤は初出時から2枚組、リハーサル付きの廉価盤だったですね。1980年頃に入手した廉価盤カタログで、そう書いてありました。(昔から廉価盤にはお世話になってます・・・・・・)
電力事情の悪いときの録音、ホールもとても寒かったそうですね。でも演奏は熱く、感動的でした。僕にとっても、とても懐かしいLPです。大切に聴いていきたいと思っています。

>stbh 様
おはようございます。いつもお世話になります。
これ、イイ演奏ですよね。同好の方がいらして嬉しいです。
小澤の1970年代、充実していましたね。僕はこの第九とパリ管との「悲愴」、サンフランシスコ響との「新世界」、大好きなんです。このあたりから、小澤はフィリップスの看板スターとして活躍していくんですね。そして、ボストン響との名演が出てきます・・・・・・。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。
この第九、おっしゃるように男声陣がエエですね。素晴らしい歌唱と思います。そうそう、寒かったエピソード、僕も覚えています。その中で、燃えるような演奏は見事でした。
実は、僕もそういうエピソードだけは良く覚えています。印象に残るんでしょうね・・・・演奏よりも、そちらの話だけ記憶に残って・・・・・(^^ゞ

>TATSUYA@ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
そうですか、TATSUYA@さんも、こちら旧盤がご贔屓ですか。同好の方がいらして嬉しいです。実に良い演奏ですね。LP時代から大切にしてます。多分これからも。日本人指揮者の見事な第九として聴いていきたいです。

ところで、ハイティンク&ロンドン・フィルの演奏はLPですか?これ往年の名演奏、後年のACOとのデジタル録音盤とも遜色ない名全集と思うんですが、なかなかCD化されないんです。(単品では、何曲かCD化されているんですが、今や全く入手困難です)全集を是非CDで入手したいなぁと常々思っています。

おはようございます。朝早起きご苦労さまです!
コメント返信を拝見し、今一度CDを確認したところ、私の恥ずかしい大間違いでした!
フィリップス輸入盤の2枚組で、第9はマズア&ゲヴァントハウスの最初の録音、ハイティンクとロンドンpoは、2曲目の「合唱幻想曲」でした!
ということで、基本はマズアの演奏で全集が出来上がってるようです。
お騒がせしてゴメンナサイ!
ああ、聴きたかった・・。ハイティンク。。
私もレコードでは所有してるんですが、今ターンデーブルはあるものの、
コネクトせず放置してしまっているので・・。
取り急ぎご報告でした。

>TATSUYA@ 様
おはようございます。いつも早起きで困っています。トシをとると、目覚めが速くて・・・・しかも「二度寝」できないんですよ(^^ゞ
さて、マズア盤でしたか。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の音が良くて、時々聴いてます。ハイティンク/LPOのベートーヴェン全集はLP時代は結構聴かれていたんですが、CD化されずに来ていると思います。5番や6番、9番辺りは単発でCDになっているとは思うんですが・・・・・・。
もはや、CD化されるとは思えないんですが、廉価盤レーベルあたりがライセンス契約して出してくれないかなぁと淡い期待をしているところです。

小澤の「第9」(1974年録音)

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今日、台所でちょっと用事しながら聴いていた「第9」は小澤さんの一回目の録音。

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