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マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調 ドホナーニ/クリーヴランド管

枯れ葉の季節です。
早朝のジョギングでは、落ち葉の舞い散る舗道をトコトコ走ります。枯れ葉を踏みしめる音がまだ暗い中にカサコソ響いて、ああ初冬の季節だなぁと実感するんです。四国はまた少し寒くなりました。

今夜はマーラーを聴いてます。

マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調。
クリスト・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管の演奏。
1988年7月、マソニック・オーディトリアムでの録音。DECCA盤。

キリキリと引き締まった筋肉質のマーラー。スッキリ辛口の味わい。
「淡麗辛口」という形容がふさわしいかな。ブヨブヨと肥大したマーラーではなく、若々しく精悍なマスクのマーラー。オーケストラも機能的で、俊敏な反応を示している。機動力あふれる演奏を展開してゆく。
ショルティ&CSOの演奏に近いところがあるのだが、ドホナーニの方が感情豊かだろうか。どちらもハンガリー系(ドホナーニはドイツ出身だが、お祖父ちゃんはハンガリーの大作曲家だからなぁ)、似たところがあるのかな。

さて、ドホナーニの解釈は、濃厚なロマン一杯の世紀末的シンフォニーではなく、楽曲を突き放して、醒めた目でこの交響曲を捉え直し、形良くリフォームしたものであって、この曲のスタイリッシュでヒロイックな面を際だたせたものだと思う。

思えば、ドホナーニ&クリーヴランド管のコンビは、DECCAやワーナーに幾つも名演奏をのこした、名コンビだったと思う。セル時代の引き締まったアンサンブルが甦り、高度な合奏力と引き締まった男っぽい解釈で、実に充実していたと思う。ベートーヴェンも良かったし、ドヴォルザークやブラームスでは、スリムでスッキリした、そうそうこれも辛口の名演奏を聴かせてくれた。

それにしても、このコンビのマーラーもとても良い。
マーラーの情念的で濃厚な管弦楽の中で、溺れたい・のたうちまわりたい、という向きには歓迎されないだろうが、マーラーを古典として見つめ直した演奏としては、これは最右翼のものなんじゃなかろうか。

第5の白眉はスケルツォ。
ホルン協奏曲と云ってもいいこの楽章、クリーヴランド管のソロが大変巧く、聴き応えがある。テンポは速めで、メソメソしない。リズムがよく弾んで、ここでもスッキリ系のマーラーが聴けると思う。

録音は今も鮮烈です。
DECCAらしい、瑞々しい音で聴けます。クリーヴランド管は、こんな匂うような、エエ音を出していたんだなぁと、つくづく感心します。

ブログを初めて3年と9か月、間もなくアクセス数が100万に届きます。
お立ち寄りいただき、有り難うございます。


AUTHOR: shibera DATE: 11/28/2008 00:00:59 こんばんは。4年近くに渡って採り上げられた音盤は相当の数に上りますよね。中でもマーラーはお気に入りのようで、全集もかなりお持ちなのでは?私も最近マーラーにハマリ気味、オーダーしたシャイー盤が到着するのは年末の予定ですが、その他にもブック・オフ等で出会いがあり、中でもMTT_SFSの第3,6,9番が各950円で購入できたのは大きな収穫でした。真摯な演奏と最高に音ヌケのよい録音が印象的です。対してメータ_IPOの2番はただ音が鳴っているだけのような虚しさ_70年前後に若々しい佳演を聴かせた2人、どこでこんなに差がついてしまったのでしょう。ドホナーニの5番はスッキリと機能的で、この曲には向いた解釈かも。とにかく聴ける時間が乏しくなる中、貴重な1曲となるとマーラーを選ぶことがますます増えそうです。ではまた。
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コメント

>吉田 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ドホナーニ&クリーヴランド管の演奏、良かったですね。僕はDECCA録音が特に良かったと思います。マーラーの数曲にドヴォルザークなど、実にスカッとしていて、贅肉のないスリムな演奏でありました。カッコイイ演奏でした。
マーラーは1番と4~6番をよく聴いています。どれも、吉田さんおっしゃるように見通しの良い演奏で、聴いていて爽やかな気分になってきます。

こんばんは。
ドホナーニ/クリーヴランド管は、ベルリオーズ/幻想交響曲とウェーバー/舞踏への勧誘(ベルリオーズ編)の収録されたCD(1989年DECCA)のみしか持ってませんが、スッキリと洗練された演奏で、時々取り出して聴いてます。
また、ドホナーニ/ウィーン・フィルによるメンデルスゾーンの交響曲全集(1976/1978年DECCA)は私の定盤です。
あと、昔NHKBSで録画したベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」はドホナーニがロンドン・コヴェントガーデンで指揮したもので(1990年)、久しぶりに観てみたくなりました。
マーラーも是非聴きたいものです。

>ひろはや 様
おはようございます。コメント感謝です。
ドホナーニのメンデルスゾーンは、僕も大好きです。特に「スコットランド」は録音も良くて、充実していました。1970年代末の録音だったと思うんですが(たぶん「イタリア」の方はデジタルでした)、今もイイ音で鳴ります。
ドホナーニ&クリーヴランド管に「幻想交響曲」がありましたか・・・・・・・見落としていました。このコンビのベルリオーズは聴いてみたいです。きっと、スッキリした快演なのではと想像してしまいます。
マーラーもなかなかイイです。

こんにちは!。ご無沙汰しております。
久々の母校の校歌。いいですね!。私も先日ナント小学校の同窓会がございまして、久々に校歌などを歌いました。歌詞は体が覚えてますね。

さて、ドホナーニのマラ5。私も持っています。
初めて聴いたときに、”なんて音がスリムなんだろう!?”っていうのが第一印象です。録音や音響設備の関係だけじゃないような気がします。
無駄を省き、スポーツ風に言えば、筋肉の繊維一本一本まで綿密に鍛え上げ、しかもマッチョじゃないどちらかというと陸上選手のような体型を目指した人・・・と言った感じでしょうか。
そして、思わず。。
マーラーが、トラック短距離競技の服装をしてるのを不謹慎にイメージしてしまいました。

僕自身も好みは、チェコフィルのような暖かい丸みを帯びた音作りがすきなんですが、時々取り出して聴きたい演奏には違いありません。


>TATSUYA@ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。久しぶりの母校の校歌、良かったです。身体が覚えているもんですね。
さて、ドホナーニのマーラー、TATSUYA@さんの表現「筋肉の繊維一本一本まで綿密に鍛え上げ、しかもマッチョじゃないどちらかというと陸上選手のような体型を目指した人・・・・」は言い得て妙ですね。僕も同じことを感じました。実にスリムでスッキリしたマーラーだと思います。
僕はコンセルトヘボウのような暖かい音で、ふっくらと演奏したマーラーが好きなんですが、これはこれで、素晴らしい個性と思いました。

NHK杯、男女とも良かったですね。じっくり観ました。中野さんのフリーにはもらい泣きしておりました。織田君も頑張りましたね(^^)V

■ マーラー:交響曲第5番(SA-CD)

PING:
BLOG NAME
前回はバーンスタイン/ウィーンフィルによる「マーラーの交響曲第5番」の試聴記事を投稿しましたが、今回はデイヴィッド・ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏をSA-CD Hybridで聴きました。今回も通常のCD 層で聴いていますが、それでも音質が全然違うので驚いています。
MAHLER:
SYMPHONY No.5
TONHALLE ORCHESTRA ZURICH
DAVID ZINMAN
SA-CD [DSD Recording][Hybrid]
SONY BMG
CD 886...

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