スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

チャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル

このごろDoblogが重くなりました。更新もなかなか混み合っていてうまくいかないことが多いです。「ただいま混み合っています」というメッセージがおかしい。早朝なのに・・・・・しかも、ここは人口の少ないブログサイトだと思うんですがねえ・・・・・。
困ったもんです。

チャイコフスキーの交響曲第5番 ホ短調 作品64。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮ロンドン・フィルの演奏。
1976年10月、ロンドンのキングズウェイ・ホールでの録音。EMI盤。
輸入盤の再発なって、廉価で全集が入手できるようになったのは喜ばしい。

第1楽章、冒頭が異様に遅く、ものものしい。何か出てきそうな感じがするくらいにオドロオドロしい。暗い、とても暗い表現。オーケストラの音も暗く沈み込むような響きで、ゾッとする感もあり。恐怖、悲劇、絶望、惨劇のような雰囲気がある。
続く木管群の響きも真っ暗。弦楽の音も実に寒々とした感じがするのだから、聴いていてたまらない。
ロストロポーヴィチはこの暗鬱とした表現で、何を云いたかったのかな。当時のソ連の閉塞した社会体制でも表そうとしていたのかな・・・と想像してしまうくらい、穿った見方・聴き方をしてしまうくらい、この第1楽章の表現は暗い。
中間部ではロストロポーヴィチの指揮はミリタリー調。ちと単調に過ぎるかなと思うが、前後の暗さから思えば、少し救われた気分になる。

オーケストラは好調。音はほの暗く、柔らかい。アナログ録音らしいほんのりとした甘みが加わって、イイ響きと思う。
アンサンブルも悪くない。この時期のロンドン・フィルはヨッフムとのブラームス交響曲全集(EMI)やハイティンクとのベートーヴェン交響曲全集(フィリップス)など、素晴らしいレコーディングが相次いでいた。このチャイコフスキーもその好調さの中で録音された名演盤と云えるかもしれない。

第2楽章も遅いテンポ。ホルンのソロが出てくるまでがまず遅い。そしてまたホルンの旋律が遅い。粘り着くようなことはないのだが、独特の重々しい表現。これはロシア的なのか、ロストロポーヴィチの情念の産物なのか・・・。
ホルンもオーボエもたっぷりとしてよく歌う。やがてこれがトゥッティに発展していくところなど、涙が出るほど美しい。

第3楽章のワルツも美しいが、テンポが遅く、リズムも重い感じ。洗練されていないのが、かえってイイ感じかも。木訥さも感じられて好ましい。

フィナーレは堂々とした表現。相変わらずリズムは重いのだが、情熱的でもある。弦楽のアンサンブルが少しザラつくのだが、こってりとした表情付けがロストロポーヴィチらしく楽しい。
金管はバリバリと音を割って吼えまくる。スケール大きい。
コーダからは雄渾な表現でこれは圧倒的なクライマックス。カタルシス。

録音は今も良いです。聴きやすい音です。
やや平板な感じもあるんですが、ホールの雰囲気は良く出ていると思います。ホールで聴くとこんな感じの音、結構あるよなぁと思いつつ聴いておりました。
アナログ的な甘やかな響きがよろしいです。


AUTHOR: hsm DATE: 11/07/2008 06:30:15 おはようございます。

演奏しているのはロンドンのオケでも、
識者の頭の中にはロシアのオケの音や音楽が鳴っていたんでしょうね。
金管などロンドンのオケ? と思うほど鳴らしているんでしょうね。

冒頭のクラリネットは、ソロではなくユニゾンですね。
2人で合わせることによって生まれる緊張感を
チャイコフスキーはねらったのでしょうか。
スポンサーサイト

コメント

>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。有り難うございます。
ひろはやさんはオーマンディですか。音の饗宴1300シリーズは懐かしいですね。ソニーの廉価盤は良かったです。セルも1300円盤で結構入手しました。僕はそのセル盤が初めて買ったチャイコフスキーの第5だと思います。これは懐かしい演奏で今もLPで聴いてます。そのあとは、ムラヴィンスキーやカラヤン、そしてシャイーがVPOを振った若々しい名演盤あたりが、懐かしいです。
ロストロポーヴィチのはスゴイです。情念が滾ります。これ、独特の名演盤と思います。全集はずっと廃盤だったので、廉価再発は嬉しかったです。

こんばんは。こんな夜中にメールする非常識な私です。チャイコの5番大好きです。よく聴くのはスヴェトラーノフのライブ盤ですかね。去年の春、コバケン指揮オランダアーネムフィルで聴いた実演は最高でした。熱いコバケンにピッタリの曲です。ライブ盤買いたいけど予算が。評判良いみたいです。

>ジュリーニ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。僕も、こんな時間に目が覚めてしまう生活です。ちと早すぎますよねえ。困ってます。
さて、コバケンのチャイコフスキー、これはイイですね。特に第5はコバケン最も得意とする演目、ライブは凄まじいと思います。
スヴェトラーノフ盤は聴いたことがないんです。そうですか、凄いんですか・・・・・聴いてみたいです。スヴェトラーノフは、マーラーしか聴いたことがないんです・・・・あとチャイコフスキーの管弦楽曲くらいで・・・・・・・。

私も持っている、このLPはプレスの状態が芳しくなく音が団子状態で突き進んできます。6番は、素晴らしい音場を表現してくれるのですが・・・。
ですから、この演奏の印象があまりよくないのです。いつか買い直そうと思ってはいます。英盤だから言っても全てが良いのではなく、工業製品ですから製品ムラガあるんです。盤面はとても美しいのですが・・・。

初めて聴いたチャイコ5番は、ケンペ&ベルリンPOのFMライブです。ラジカセに録音して幾度となく聴いた覚えがあります。2楽章のホルンが美しかったことが忘れられません。

愛妻によく言われるのです、『あなたは、そそっかしいヨ。ちゃんと、確認しなさい』って。
今回、どうも未確認で『送信』を押してしまいました。
それで誤字・脱字が多くてなり申し訳ありません。(言い訳しています。)

>私も持っている、 ⇒ 私が持っている

>英盤だから言っても ⇒ 英盤だからと言っても

>製品ムラガ ⇒ 製品ムラが

どうも、情けないことになっているようです。 (^_^;)

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
実は国内盤ですが僕もこの演奏のLPを持っています。4番とのカップリング廉価盤なんですが、音の中心がやや右寄りで、どうも音の出方が変な感じがします。聴いていて違和感がずっとありました。CDではなくなりましたので、国内プレスのせいかなと思ってました。
英国盤もときには変なのがあるんですね。実は僕の持つ国内盤「悲愴」も同じく右寄りでして、どうもアカンのです。

ケンペのチャイコフスキーは聴いたことがないんですが、往年の名声高い演奏ですね。一度聴いてみたいものだと思ってます。

こんにちは、こちらにも失礼をばいたします。
私もこの全集を待ち望んでいた一人ですが、いきなりの廉価盤に今は昔の寂しさも感じなくはないです。
ともあれ、この名盤の復活に、最初に選んだのは私も5番でした。
圧倒的な攻撃にたじたじとなってしまいます。
ショルティのようなコンピューター管理の重戦車ではなく、ロシアの泥臭い大師団のような趣きがあります。
この頃のEMIは充実してましたねぇ!

>yokochan 様
Tb&コメントを有り難うございました。
このころのEMIは充実してましたね。1970年代には交響曲全集の素敵なアルバムが沢山ありますものね。ヨッフムなど大活躍でした。
さて、ロストロポーヴィチの全集が廉価盤で復活、良かったですね。ながらく廃盤だったのでとても喜びました。そしてこの5番の凄さ。たまりません。ロシアの大地をコサック兵の大軍団が迫ってくるかのようです。このテンポはロストロポーヴィチ独特のものですよね。

チャイコフスキー 交響曲第5番 ロストロポーヴィチ指揮

PING:
BLOG NAME
今日は、「みそかつ」で参ろうか。いうまでもなく、とんかつに、八丁味噌の味噌だれを

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。