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ジャン・フルネ逝去 ~フルネ/オランダ放送フィルのドビュッシーを聴いて~

ジャン・フルネが死去したと、昨日の朝日新聞の報。
1813年生まれと云うから、当年95歳。世界最長老の指揮者でありました。

パリのオペラ・コミックからオランダ放送フィル、ロッテルダム・フィルの指揮者を歴任し、日本では都響を譜って素晴らしいフランス音楽を聴かせてくれた。
フルネが凄いなぁと思うのは、どんなオケを振ってもフランス音楽の美しい響きを引き出していったことだ。都響とのサン=サーンスや「幻想交響曲」は素晴らしいディスクだったし、ロッテルダム・フィルとのフォーレ「レクイエム」は忘れがたい名演だった。

今日はフルネ追悼ということで、彼のドビュッシー作品集を取り出した。
曲目は、
■イベリア(管弦楽のための映像 第2曲)
■牧神の午後への前奏曲
■夜想曲
ジャン・フルネ指揮オランダ放送フィルの演奏。
1973年、オランダのヒルフェルズム放送局スタジオでの録音。
DECCA盤。フェイズ4録音の廉価盤で、国内発売は1997年初出だったと思う。

「牧神の午後への前奏曲」が名演。
中庸のテンポで淡々と進んでゆくので、何の飾り気もない、水彩画のような印象を受けるのだが、音がフランスそのもので、管楽器の響きなど実に味わい深くニュアンス多彩、たまらない魅力を放っている。

DECCAの録音も良い。あまりオン・マイクにしていないので、鮮烈ではないのだが、そのことで音像が遠目になって、雰囲気豊かな録音になっている。余韻も美しい。ドビュッシーの繊細さがよく伝わってくる。

フルートは誰かな。普段着の演奏という感じなのだが、とても品が良い。質素な感じの演奏でもあるのだが、その洗練されていること、上品なこと、これはもう聴いていてウットリするばかり。

オランダ放送フィルの響きも絶品。巧いというかんじではないのだが、しっとりと濡れたような音が出てくるのは、オランダ系のオーケストラの特徴なのかもしれない。コンセルトヘボウ管にも通じる音と思う。


「イベリア」も「夜想曲」も、ニュアンス一杯の音楽。響きの淡さ、はかなさ、時にきらびやかな光もあって、心ゆくまでドビュッシーを堪能できます。
これ、1,000円盤CDであります。こんな名演奏を安価で聴ける幸福。有り難さを噛みしめつつ、フルネを送りたいと思います。


AUTHOR: TATSUYA@ URL: http://blog.livedoor.jp/ma4news8/ DATE: 11/06/2008 10:50:23 休日勤務お疲れ様です。振替休日は取れる良いですね。
フルネ氏、亡くなられましたか・・・。合掌。
フルネと言えば、何年も前に都響でベートーヴェンの第9を聴いた記憶があります。音が暖かくて柔らかいのに、重心は自然な形で低いそんなサウンドで、とっても感動したのを記憶してます。
あと、都内某オケの団員に聞いたのですが、とにかくフランス物のリハのときは、「スコアに書いてあること以外のことは絶対にやってはいけない」と常におっしゃってたそうです。ボレロも、インテンポから絶対に外すな!と執拗に注意されてたそうです。
フランス物にはこうして頑固なまでに基本を守り続けた名匠がいなくなるのはさびしいですが、私も久々にオネゲルあたりを引っ張り出して聴いてみます。
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コメント

>ヒロノミンV 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
フルネはオランダのオケと相性が良かったんでしょうね。僕の持つCDやLPは、ロッテルダム・フィルとオランダ放送フィルのものなんです。良い演奏だなぁと思います。フォーレのレクイエムはLP以来の愛聴盤なんです。1,300円廉価盤には勿体ないなぁと思ってました。
オネゲル・・・・・聴いたことがないんです。これは聴いてみたいと思います。
都響との素晴らしい演奏を思い出しつつ、フルネを悼みたいと思います。

こんにちは。
フルネ氏の逝去は残念でしたね。
私は都響とのサンサーンスのオルガン付を生で聴いたことがありますが、スッキリとした格調高い演奏でした。 フォーレのレクイエムも愛聴盤ですが(アメリングがいい)、牧神はACOとの旧録音の方を聴いています。 確かに不思議とオランダのオケと縁の深い方だったようですね。 ACOとの牧神はオケの暖かみのある音色とフルネのスッキリとした造型が上手くはまって、素敵な演奏になっています。 このオランダ放送フィルとの演奏もゲットしたいですね。

>タカ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
タカさんはフルネ&都響の「オルガン交響曲」、ナマで聴かれたんですか!エエですね。羨ましいです。僕も聴いてみたかったです。
フルネはエエ指揮者でしたね。フォーレのレクイエム、僕もアメリングの歌唱にはメロメロです。綺麗な歌でした。
ACOとの牧神もあったんですね。知りませんでした。フィリップス録音でしょうか。ACOのドビュッシーはハイティンク盤を愛聴していますが、少しくすんだ響きが何とも云えない味わいで僕は大好きなんです。フルネでも聴いてみたいです。

ジャン・フルネ指揮の録音は、独特の透明な響きが魅力的なものが多いですね。私も、DENONのクレスト1000シリーズでその魅力を知りました。日本のオーケストラと聴衆とを心から愛してくれた、ほんとにいい指揮者でしたね。

>narkejp 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
フルネのCDは、DENONのクレスト1000シリーズにも何枚か出ておりますね。フランス音楽が多いんですが、僕は持っていないんです。オネゲルなどとてもイイそうなので、聴いてみようと思っています。
透明な響き・・・・・ええ、そうですね。ホンマ、エエ指揮者でした。

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