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モーツァルトのピアノ協奏曲第23番K.488 シフ(Pf) ヴェーグ/カメラータ・アカデミカ

シャンドール・ヴェーグのモーツァルトがイイです。
溌剌として爽快、清冽な歌、新鮮なリズム、聴いていてワクワクするような音楽の運び。ヴェーグのモーツァルトを知ったのはこの数年のことなんですが、僕の中では最高のモーツァルト指揮者のひとりであります。

今日は彼とアンドラーシュ・シフ共演で、秋に聴きたくなる名曲を。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488。
アンドラーシュ・シフのピアノ独奏、シャンドール・ヴェーグ指揮モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカの演奏。
1991年の録音。DECCA盤。

第1楽章の冒頭から、素晴らしい演奏。一瞬にして、モーツァルトの世界に連れて行かれる。
ヴェーグの伴奏はニュアンス豊かで、意味深いもの。弦楽器と管楽器のバランス、融け合いも良く、特に管楽器のフレージングが自然で心地よい。個々の楽器に存在感があって、楽しそうに演奏しているのが特に良い。モーツァルトが丹精込めて書きつづった音符に、生命が与えられているかのよう。
シフのピアノも抜群。全く美しい。ピアニズムは自由闊達、音は玲瓏珠を転がすよう。
澄んだ響きも絶品で、音色は純白に桜色を帯びた感じの美しさ。しっとりとした潤いを持ちながら、暖かみを含んだ音。そして、シフは、しっかりと弾いてゆく。軽く弾き飛ばすことなく、一音一音、大切に弾いてゆく感じがまたイイ。
カデンツァなど見事なもので、聴いていて陶然となる。

第2楽章こそ、このコンチェルトの白眉。哀愁の旋律が胸を打つ。
シフのピアノも憂愁の想いが惻々と伝わってくる、美しさ。ちょうど、今の季節にピッタリの風情と思う。
そして、さらに哀しいくらいに美しいのがヴェーグ&カメラータ・アカデミカの伴奏。ため息出そう。特に、木管は絶美。

フィナーレも軽やかで見事な音楽運び。
ただ、シフのピアノの打鍵は力強く、ここでもしっかりと弾く。管楽器との会話というか、アンサンブルがまたよろしい。
伴奏は華やかで愉悦に満ちたものだが、それでいてキリッとしまっているのは、これぞヴェーグの棒と云うべきだろう。名作。

録音は万全です。ピアノも見事に捉えていますし、管弦楽の響きも実に美しく、軽さを含んだモーツァルト的なものでしょう。
DECCAの録音、さすがと思います。





AUTHOR: 天ぬき DATE: 10/22/2008 20:32:57 こんばんは。
この曲は大好きなのですが、その割には沢山のCDを持っているわけではありません。
以前好きだったのはハイドシェック盤、最近はアバドをバックとしたゼルキン盤を好んで聴いています。

シフのモーツァルトでは17番と18番がカップリングされたCDを愛聴しています。
特に17番のフィナーレの頭の部分は着メロにしています(^^ゞ
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コメント

>HABABI 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ああ、そうですね。HABABIさんがおっしゃるとおり、この演奏、ヴェーグの支配力が強いところ沢山あるように思います。シフのピアノが、それに合わせているような(本来はその逆じゃないとイカンのでしょうが)感じもありました。
そこを聴く楽しみも、協奏曲にはあるとはおもうんですが・・・・・。
その点、アシュケナージやバレンボイムの弾き振りは、ピアノと指揮が同じなので、シフ盤のような窮屈さがないですね。ペライア盤もすきなんですが、これも弾き振り、しなやかな演奏でした。

秋の日のK.488、しっとりと聴きました。

こんにちは。

私もこの曲の第2楽章の美しさにはうっとりとしてしまいます。20番の第2楽章をもしのぐほど美しい旋律だと思います。
この曲を初めて聴いたのは、ポリーニ/ベーム盤ですが、硬質で透明感のある音色で格調高く、ポリーニはこういう風にも弾けるのだと思ったものです。
シフはバッハやシューベルトの演奏しか聴いていませんが、彼の音色とタッチはモーツァルトに良く似合うでしょうね~。

ゼルキン/アバド盤は、第3楽章のスローなテンポに初めはとまどいましたが、ゼルキンの晩年の芸風が堪能できて、奥深い味のある演奏ですね。
その20年くらい前にシュナイダーの伴奏で録音した盤は、この時代のゼルキンのもつ躍動感とリリカルな面がよく出ていて、これもなかなか良いと思います。

>yoshimi 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
このイ長調協奏曲K.488の第2楽章、イイですね。憂愁の旋律が実にいいです。若い頃から大好きでした。
ポリーに&ベーム盤は今もLPでよく聴いています。がっちりした構築の演奏で、主導権はベームにあったのかなぁとも思います。
ゼルキン&アバドのも良かったです。特に弱音が美しく、巨匠の感動的な演奏でした。、シュナーダーとの旧盤は聴いたことがないんですが、ゼルキンはいいピアニストでしたね。モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスで素晴らしい協奏曲を聴かせてくれました。

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