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ブラームスのクラリネット五重奏曲 ロ短調 プリンツ(Cl)・ウィーン室内合奏団

しとしと雨の日曜日でありました。その雨の中、自治会の奉仕活動(一斉清掃)でありました。
当地伊予西条は、秋祭りの盛んな土地柄、西条祭りに向けて地域が一体となって準備をします。毎年の恒例行事の清掃であり、しかも祭りのためならということで、みんなカッパを着て黙々と作業します。びしょ濡れです。しかし不平不満は誰も云いません。偉いもんです。お百姓さんの多い土地でもあり、こういうことに慣れているんです。ああ、日本人。

さて、秋はブラームス。
この人も、不平不満を言わない、胸の内に押さえ込む人だったような気がします。


ブラームスのクラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115。
アルフレート・プリンツのクラリネット、ウィーン室内合奏団の演奏。
1979年6月、ウィーンのポリヒムニア・スタジオでの録音。独オイロディスク原盤。
国内ではDENON発売のCDで、28C37-40という番号。1985年発売当時、2,800円の「廉価盤」でありました。

晩年のブラームスの心境をうかがわせるような、沈んだ気分がひたひたと迫ってくるような演奏。そして、プリンツのクラリネットは、もう、最高の名演。深々とした音で、しっとりと柔らかいのがイイ。硬い音が全然出てこない。そしてゆったりとした包容力もある。呼気が無駄にならずに音化されているのだろうなぁ。

演奏全体も、たっぷりしたテンポと柔らかい響きで終始一貫しているのが好ましい。ウィーン情緒とでも云うべきか、時に素朴な表情が見えるのも嬉しい。

第1楽章の悲痛な表情。ブラームスの諦念が広がる。
第2楽章は、ロマンの薫りを一杯に含んだクラリネットが素晴らしい。特にその音。プリンツの音は、哀しみと柔らかい抒情をたたえて、全く美しい。これ以上のクラリネットというと・・・・ちと思いつかんぞい。
アンサンブルも見事。ゲルハルト・ヘッツェルのヴァイオリンが、キッチリと輪郭を描いて、音楽がブヨブヨと肥大化しないのがイイ。その輪郭から、ヴィオラやチェロが、淡くにじむような響きを作り出してゆく。

フィナーレも美しさの限り。プリンツの充実した演奏が聴ける。見事な演奏に息をのみつつ、ああ、終わるのが勿体ない!

録音は上々であります。
クラリネットの慎み深い音がよく捉えられているし、背後に控える弦楽四重奏の存在感も十分です。
ヘッツェルのヴァイオリンもよく伸びてます。

プリンツのクラリネットだけではない、このCDは、名手ゲルハルト・ヘッツェルのヴァイオリンも聴けるんであります。



AUTHOR: よんちゃん URL: http://shibashi.blogspot.com DATE: 10/06/2008 09:31:26 こんにちは。
昨夜放送のクラシックロイヤルシートの録画(アバド指揮のマーラー9番)を聞きながら、この文章を打っています。ながら聞きは得意でして(苦笑)

ブラームスのクラリネット五重奏は1枚のみCDを持っています。それがmozart1889さんと同じプリンツ盤です。しっとり感となんともいえない落ち着きを与えてくれる演奏ですごく気に入っています。
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コメント

こんにちは。
秋の長雨もう終えるのでしょうか。

プリンツのというか、ウィーンのクラリネットの音は、
ドイツの深々とした響きとは少し異なりますね。
第4楽章にクラリネットによるアルペジオがありますが、
そこにブラームスは一言だけdolceと書いているそうです。

廉価盤で2,800円というのは懐かしいですね。
3,000円を切った値段に驚いてました。

こんにちは。
「秋はブラームス」と聞いて真っ先に浮かんだのがこの曲でした。「秋」の中でもエース的存在?なのではないでしょうか。
プリンツのクラリネットは柔らかいうえに深みがあって、おっしゃる通り最高の音色ですよね。
一度でいいからこの曲で聴いてみたいレコードがあり、ビュルクナーがクラリネットのベルリン・フィル八重奏団によるものです。フルトヴェングラー時代のBPOの室内楽がこの曲をどのように演奏したのかすごく興味があるのですが、CD化されてないらしく聴くのは絶望的かもしれません。
プリンツの師匠ウラッハ/VPOと、対するビュルクナー/BPOとの聴き比べをいつかしてみたいなぁ。

>よんちゃん 様
コメント感謝です。いつも有り難うございます。
このごろBS放送、観ていないんですよ。アバドのマーラーなら、しかも9番!、聴いてみたかったです。ちと情報に疎くなっていてアカンですね(^^ゞ
さて、クラリネット五重奏曲、名曲ですね。しっとりと、秋が深まるときに聴くのはエエです。プリンツのクラリネットがまた泣かせる音でありまして、これは若い頃からの愛聴盤なんです。今も現役盤、発売当初から廃盤にはなりませんね。

>mikitomochi58 様
コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
ブラームスのクラリネット五重奏曲、渋いですよね。名曲なんでしょうが、これ渋いと思います。僕はこのタイプの曲、苦手なんですが、カップリングが大好きなモーツァルトの五重奏曲でしょう?ですから、ついでに何度も聴いている内に慣れてしまったです。もう秋が来ると、やっぱりこの曲やなぁ・・・というかんじで聴いてます。本当は、もう少し寒くなってからの方が味わい深いんだろうと思うんですが。
kの演奏、プリンツもヘッツェルも素晴らしいです。

不平不満を言わずにお百姓さんと草刈りをしてました。このごろは、「文句を言ったもんの勝ち」・・・・みたいなムードがありますね。僕は、そういうの好かんです。だから、ブラームスはエエなぁと思ったりします。

>まじっくばすーん 様
コメント感謝です。ありがとうございました。
プリンツのクラリネット、エエですねえ。大好きです。シュミードルのも好きです。ウィーンのクラリネットはイイですよね。A・ボスコフスキーのも好きでした。
ところが僕はモノラルを聴かないので、ウラッハのこと、全然知りません。世評高い演奏家ですよねえ・・・・・聴いてみなくちゃイカンですね。と思うこの頃です。

>hsm 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
第4楽章のアルペジオ、気がつきませんでした。聴き直してみます・・・・・dolceという指示なんですか。ちと心入れて聴き直してみます。ありがとうございました。感謝です。

このCD、2,800円で出たときに飛びついて買いました。まだ新しい録音でしたし、各誌絶賛の名演奏、しかも廉価盤・・・・いやぁ、すぐに買いました。懐かしいです。もう20年以上も昔、愛聴盤です。

>ノリ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。感謝です。

ウラッハ、ビュルクナー・・・・どちらも聴いていないんです。モノラル時代の古い演奏家、僕は殆ど聴いてません。アカンですね。どうも録音が悪いと聴く気が弱まります。ウラッハなど、一遍は聴いてみなくちゃなぁと思っているんですが・・・・・・。
秋はブラームスが似合います。
このクラリネット五重奏曲、これからの季節にエエですね。

1980年頃でしょうか、この曲を集中的に聴いていましたら、
家人から気が滅入るのでやめてくれと言われました。
そのとき聴いていたのはウラッハ盤です。
その後、ライスター、ストルツマン、ボスコフスキーなどの
盤を聴きましたが、結局最後はウラッハになります。
いまはオリジナルジャケットのCDも出ていますね、機会がありましたら是非、聴かれてみてください。

私も去年の11月にこの曲のことを書いています。
もし、よろしければ↓
http://egg2006.blog.so-net.ne.jp/2007-11-10-1

>e-g-g 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
e-g-gさんもウラッハ盤ですか。人気高いですね。僕はこの道25年になるにも関わらず、まだ聴いていないんです。
これはいよいよ聴かなくちゃイカンですねえ・・・・・・。
ブラームスのクラリネット五重奏曲は、聴きようによっては滅入ってくるかもしれません。そういう曲想ですよね。奥様のおっしゃること、分かります。
URL。有り難うございました。早速拝見しますね。

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