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シューベルトの交響曲第9番 ハ長調「グレート」 ベーム/ドレスデン・シュターツカペレ

秋祭りが近づいています。「西条祭り」であります。
今日は、草刈りです。
我が家周辺の道路を清掃して、「だんじり」が気持ちよく運行できるようにします。

さて、今日はシューベルトの交響曲を。

シューベルトの交響曲第9番 ハ長調「グレート」。
カール・ベーム指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1979年1月12日、ドレスデンのクルトゥーア・パラストでのライヴ録音。DG原盤。
国内では、ベーム追悼盤として発売されたものだったと思う。LP以来、再発を繰り替えしてきたが、さて、今は廉価盤かな。

カラヤン生誕100年で賑わう今年だが、なに、今も昔もカラヤンのCDのセールスは一向に減らないようだ。ショップへ行けば、ナンボでも並んでいる。
それを思うと、しかし、1970年代に巨匠としてカラヤンと並び称されたベームのCDは減ったものだ。ポツポツとしか見かけなくなった。淋しい話だが、さて、ヨーロッパでのベームの忘れられ方は日本よりもっと早かったらしい。そういえば、晩年のベームに対する熱烈歓迎ぶり、日本の場合は異様だったような気もする。1975年のNHKライヴ盤は今聴いてもスゴイと思うが、レコードでの晩年のベームはリズムの衰えが目立ち、鈍足鈍重な印象を聴いていて受けたものだった。

この「グレート」は、そのベーム最晩年に、ドレスデン・シュターツカペレを振って録音した実況録音盤。このころのベームはウィーン・フィルか、会長を務めていたロンドン響しか、レコードでは振らなかったので、ドレスデン・シュターツカペレで出てきたときには珍しいと思ったものだった。しかし、よく考えてみれば、ベームは戦前にザクセン州立歌劇場と称していた時代からドレスデンには馴染みの指揮者、この演奏会も里帰り的な歓迎だったようだ。

演奏は貫禄十分、風格豊かなもので、後半になるとライブ的な感興の盛り上がりもあって実に素晴らしい。
晩年のベームゆえ、リズムのキレはないものの、スケール豊かで大らかなシューベルトを聴かせてくれる。

第1楽章は序奏部がとても美しく、ふっくらと優しく広がる名演。アッチェランドからの主部は、もう少しキビキビした感じが欲しいかな。ドレスデン・シュターツカペレの音は、出だしはやや硬い感じ。いつものまろやかさが足りない感じなのは、実演の緊張感だろうか。
第2楽章は美しい。木管が大変にイイ。メロディアスで、メロウなサウンド。聴いていて、音の感触が頬に優しい。この甘美な音は、ドレスデン・シュターツカペレらしい。

スケルツォ楽章は、金管も活躍。抒情的な感じがよろしい。徐々に演奏も盛り上がって、演奏会の雰囲気が良く伝わってくる。オケも調子が上向き。ホンマに美しい、まろやかなサウンドが広がってゆく。そうそう、この音でなくちゃね。

フィナーレはもう最高の演奏。ベームは、やはり実演の人。老いたるとはいえ、この壮大な音楽は、時に剛直な表情を見せつつ、しっかりと締めくくってゆく。
サウンドは美しさの限り、さすがドレスデンでありますな。

録音はちと古くなりました。
少し乾いた感じがするのは、経年劣化か、演奏家録音の条件の悪さか・・・・よく分かりません。
後半に行くほど、音が良くなります。耳が慣れるんでしょうか、後半楽章の方が音がスッキリしてきます。


<シューベルトの「グレート」の過去のエントリーです>
◆バレンボイム/ベルリン・フィル
◆ケンペ/ミュンヘン・フィル
◆ジュリーニ/バイエルン放送響
◆レヴァイン/シカゴ響
◆レーグナー/ベルリン放送響
◆スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
◆ワルター/コロンビア響
◆デイヴィス/ボストン響
◆ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
◆ジュリーニ/シカゴ響



AUTHOR: ひろはや DATE: 10/04/2008 07:10:04 おはようございます。
シューベルト「グレート」交響曲は、ベーム/BPOとの1963年6月録音のLP盤が私のファーストチョイスでありました。LPの帯には、「交響曲第7(9)番遺作」とあります。懐かしいです。
その頃、ベームは大好きな指揮者で、ベートーヴェンの「田園」(VPO)、ブルックナーの「ロマンティック」(VPO)などのLPは今でも時々取り出しては聴いてます。CDになってからも、モーツァルト・シューベルト・ブラームスなどの交響曲やモーツァルト・ワーグナーのオペラなど、今も心に留まる演奏が数々あります。
そのベームが今では影が薄くなってしまったというのは、ベーム晩年の凄まじいばかりの人気を体験しているだけに、寂しいですね。せめて今日はベームの演奏を我が家で味わうとしますか....。
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コメント

>Hiroko 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
「グレート」25枚ですか!それはスゴイですね。僕も大好きで沢山持っていることを職場の盤友に自慢していたんですが、Hirokoさんには敵いません。はっきり言って僕の負けです(笑) 参りました。
ベームの「グレート」はBPOの全集盤での演奏もエエですよね。SKD盤は最晩年、少し老いたなぁとは思うんですが、これも楽しめました。
ワルターも暖かい歌に満ちていてエエですね。

「グレート」は若い頃からずっと好きです。天国的に長い分だけ、飽きません。

ベームの演奏、大好きです。この9番も、晩年の衰えが指摘されるにつけても、なかなかたいした演奏ですね。最後の盛り上がりなんかは、他の指揮者ではきかれないような、スケールの大きい演奏になってます。カラヤンもすごいですが、私はベームの凄さはそれ以上だ!と確信しているものでございます。言及されていた1975年の日本ライブのCD、最近全く見ません。今、探しております(DVDは出たんですがね)。ブラームスの1番なんかよかったですね。

こんにちは。
沼田にご親戚がいらっしゃるとの事。僕も沼田在住なんですよ!
手持ちのベームはBPO盤でSKDは持ってません。残念。
近年はインマゼールなどの古楽系やアバド・ヨーロッパ室内管など軽量級で小気味いい「グレート」が多く、もちろんそれも悪くはないのですが、古臭くても重厚できっちりオケを鳴らしきるのが好きです。最近は昔の巨匠としてはスピード感もあり熱く驀進するミュンシュ・ボストン響が気に入ってます。
一時代前のSKDやコンセルトヘボウのような、味わいのある響きを持つオーケストラは恐竜みたいに絶滅してしまうのでしょうか? 鎖国とかしないと維持できないのですかね。

一時期のベーム・フィーバー凄かったですね。NHKのFM&TV放送をくいいるように見聞きしていたのを昨日の様に思います。
でもあの頃のエアチェックテープを聴くと、しなやかさに欠ける演奏が気になりました。私がNHKライブをどうしても欲しいと思わないのは、これが原因でしょうか。想い出は美しく記憶の中に留めたい・・・。
このドレスデン録音良さそうですね。
私の「グレート」ファーストチョイスはグシュルバウアーの演奏で、惚れ惚れとするぐらいしなやかな演奏です。
ちなみに、年少の私は75年多くの葉書を書き3月12日にNHKホールへ出かける機会を得ました。

すみません、3月22日の間違いです。
ベーム&VPOと『火の鳥』の組み合わせがプログラムにあり、当時は「エ~」(ガッカリした意味で)と感じましたが、今にして思えば「貴重」な体験だったのでしょうか。
あと、80年に「ナクソス島のアリアドネ」を聴く機会にめぐり合えました。

>mikotomochi58 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ベームの晩年は凄かったですね。日本では圧倒的な人気、歓呼の嵐でした。このシューベルトのディスクなどを聴くと、さぞや実演は感動的だったのだろうと思います。当時から云われているように「実演の人」だったんでしょうね。
さて、1975年NHKライヴは4枚組のLPで今も愛聴しています。音は貧しいんですが、(NHKホールの音響が良くない!)、熱気はスゴイです。
ブラームスの1番は、今もこれが僕のベスト1です。一生の宝です。

>ノリ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
SKDやACOはエエですね。残響も含めてホンマにエエ音がします。シューベルトの「グレート」など、聴き薦めているうちにウットリしてきます、SKDにはベームやブロムシュテット、C・デイヴィス、シノーポリなどがあって、どれも良いなぁと思いますし、ACOではハイティンクの演奏が気に入っています。ハイティンク盤はLPで聴いているんですが、CDがいまだ入手できません。
ミュンシュ/ボストン響の演奏は聴いたことがないんですが、「未完成」はグイッと一気に太筆で書いてしまったような演奏で楽しめたんです。「グレート」も聴いてみたいです。アバドやインマゼールのも、たまに聴くにはスッキリ爽快で面白いですね。

叔母が沼田に住んでます。僕の出身は埼玉県入間市なので、関東に親類が多いんですよ。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ああ、ベームの来日ライブを2回も!さすが、あるべりっひさん。そして僕はとても羨ましいです。僕はその頃、クラシック音楽のことをまるで知らず、髪を伸ばしてベルボトムをはいてギターを抱えてフォークソングを歌って、(オンナの子にもてようと 笑)してました。
「火の鳥」も実演の曲としてはスゴイですよね。その点でも、1975年NHKライヴは貴重な遺産と思います。ただ、NHKホールの音響が良くない!あれはとても残念です。
さて、テオドール・グシュルバウアー、懐かしい名前ですね。これは聴いたことがないです。現役盤にはなさそうです。

こんにちは。
 僕はグレイトを初めて聴いたのも、栄光のドレスデン・サウンドに初めて接したのも、このベームのグレイトが初めてでした。
 70年代のフィーバーはそんなに凄かったんですね。75年生まれの自分には往時の雰囲気は知りません。これだけ奏法・解釈のトレンドが変わってしまうと、本場ではこういう演奏はもう好まれないのでしょうか。でも、この盤とBPOとの田園は大好きで、愛聴盤になっています。

たびたびすみません。下記のベーム/田園はBPOではなく、VPO(1971、DG)の誤りでした・・・、お恥ずかしい・・・
 今確認すると自分は2001年の再販盤で買っています。いい演奏はそれなりに再販もされていますね。

>ヒロノミンV 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ベームの往事の人気は凄まじかったです。1970年代以降の来日公演などは、拍手鳴りやまずだったです。僕はFM放送でしか知らないのですが、それでもものすごかったです。
SKDとの「グレート」は晩年の名演奏と思います。リズムがやや緩いところもあるんですが、SKDの反応もよく、好演と思います。
1975年、ヒロノミンVさんの誕生年のNHKライヴのLPがDGからでていました(CDもあったんですが、いまは廃盤のようです)、ホンマにスゴイ演奏ばかりでした。
VPOとの「田園」もイイですね。超名演と思います。今もワルターとベームが僕の定番です。(あとはブロムシュテット・・・・・・)

これ,ベーム晩年のものですが最後の来日公演でいすに座って指揮していたあの姿からは想像できないような熱い演奏ですね.

ベームというと,枕詞のように「死後急速に忘れられた」とか「ヨーロッパでは全く聴かれなくなっている」というように言われるのですが,これはベームについて特に顕著なことなのでしょうか.ベーム以後にウィーンフィルを振ったバーンスタインやジュリーニの録音については,忘れられていること自体が忘れられているような印象を受けます.例えば中野雄著「ウィーンフィル音と響きの秘密」ではベームが「忘れられた」ことについて詳しく分析していますが彼らについては記述自体がほとんどありません.他の往年の演奏家と比べて,ベームがやたらと「忘れられた」といわれるのは何故なのか,ちょっと興味があります.演奏家としては「忘れられた」と言われながら思い出してもらっているうちが華なのかも知れませんが.

>たけ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ベーム/SKDの「グレート」は最晩年とはいえ、さすがに実演、熱い想いが伝わってきました。BPOとのスタジオ録音盤jは整然としてガッシリした構成、これも良かったですね。
さて、中野雄著「ウィーンフィル音と響きの秘密」、僕も読みました。面白かったです。ヨーロッパではベームの忘れられ方が早いようですね。日本でも、あの大人気を思うと、CDショップでのベーム盤の量が減ったなぁと思います。
バーンスタインやジュリーニ盤は、国内ではまだ沢山見かけます。カラヤンほどではないにせよ、バーンスタインあたりはさすがだなぁと思います。
ヨーロッパでは、この2人も忘れられかけているんでしょうか。だとしたら、淋しいもんですねえ。

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