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ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調(ハース版) ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管

10月になりました。今年もあと3か月。早いもんです。
このごろ、特に月日の経過が早く感じられるのは、トシをとったせいでしょうか。

さて、今日は大曲。ようやく、欲しかったCDを入手しました。

ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調(ハース版)。
ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1981年5月、コンセルトヘボウでのデジタル録音。フィリップス原盤の国内盤CD。

渇望久しかったCD。もう欲しくてたまらんかったCD。長らく廃盤であって、(2000年頃だったか、一時、外盤で再発されたらしいのだが僕はその情報を知らずに入手できなかった・・・)某オークションにてようやく入手できたもの。

そして、期待に違わぬ素晴らしい演奏。
ハイティンクは録音当時52歳。指揮者の世界ではまだ若手、その若さにしてすでに巨匠的であり、スケールの大きなブルックナーを聴かせてくれる。
フレージングが自然で、実に深々としている。テンポもゆったりと遅く、煽らず、急がず、慌てず、悠久と流れてゆく大河のようなブルックナーになっている。

アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音が、また、全く素晴らしい。柔らかく、暖かく、しなやかで、そしてほの暗い渋さ。聴き疲れしない自然さ。特に弦楽セクション。
ああ、何という素晴らしいオーケストラだろう。そして指揮者だろう。そして、このコンビから生まれるブルックナーの、何と自然で穏やかな表情だろう。
金管の爆発も凄まじいが、野卑で下品なところがないのが、伝統の底力。アンサンブルも見事で、整然とした管楽器群の巧さは感動的。

第1楽章のスケールの大きさ、ゆったり感、そして自然な包容力。妙な匠気もなく、ただひたすらブルックナーに奉仕している感じ、それが好ましい。
そして、出てくる音はもう最高の音。完璧なブルックナーの響き。

第2楽章は、しっとりとした弦楽セクションに唖然。見事しか云いようがない。
オーディオ的に云えば、ダイナミック・レンジが大きく、壮大なフォルティシモが特にイイ。オーケストラがフルに鳴り渡って、崩れるところがない。綺麗に爆発している感じ。
また、個々の楽器が過不足なく鳴っていて、スコアの隅々にまで光が当てられた演奏でもある。その光は、優しく暖かく、そして淡い繊細さもある。素晴らしい。

第3楽章は崇高なアダージョ。深いフレージング、意味深いゼクエンツ。コンセルトヘボウ管のサウンドも全く美しい。瑞々しく柔らかい弦楽セクションは最高の響きを聴かせるし、ホルンの音色がまた深々として何とも美しい。
テンポも良い。ゆったりとした歩みで、演奏に29分以上かけるのだが、ちっとも遅さを感じさせない。いや、いつまでも続けて欲しい、ずっと聴き続けていたいと思わせる演奏と言うべきか。

フィナーレも圧倒的迫力。
冒頭部分では、珍しく音楽が前のめりになるハイティンクにしては珍しく、煽っている感じもする(これ、若さの意気込みかも?・・・後年1995年録音のVPO盤では、急がず慌てず、じっくりと楽章に入ります)。
中盤以降は息の長い音楽。音響も素晴らしい。コンセルトヘボウの木質の音がイイ。茜ね雲の空に音が広がってゆくような、美しい残響。

ああ、ブルックナーってエエなぁ。こんな良い演奏聴かせてもらって、僕は幸福な男やなぁ・・・・つくづく思います。

録音は今も抜群。
コンセルトヘボウの響きを、実に美しく捉えて、感動的でした。
名録音と思います。

やっと入手できたCD、大切に聴いていきたいと思います。


※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ハイティンク/ウィーン・フィル
■シューリヒト/ウィーン・フィル
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル


AUTHOR: ひろはや DATE: 10/01/2008 06:48:03 おはようございます。
このハイティンク/ACOのブルックナー第8番のCDは、私のファーストチョイスでした。志鳥栄八郎氏の『不滅の名曲はこのCDで』(朝日新聞社)での推薦文を読んで購入したものでした。その後、評価の高いと言われるクナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィルやシューリヒト/VPOなどいろいろなCDを聴いてみましたが、いつもこのCDに帰ってきてしまいます。(併録されているワーグナーのジークフリート牧歌も素晴らしいです。)
mozart1889さまが手に入れられたとの記事を読んで、本当にうれしく思います。
また、mozart1889さまの書かれたフィナーレの冒頭部分の違いをVPO盤と聴き比べてみたいと思います。どうもありがとうございました。
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コメント

再度お邪魔します。
この時期のハイティンクはデッカへのショスタコービッチの全集録音という大仕事がありましたが、mozart1889さまはショスタコはあまり好きではないのですか。 登場回数が少ないような気がしますね。 私はハイティンクのショスタ5が好きで、未だにこの曲のマイスタンダードです。 録音的には温かみのあるPHILIPSとはことなり、もう少しブルー系ですが、それでもコセルトヘボウの広大な音響空間が良く再現されたものです。 1楽章展開部のホルンのペダル音など、すごい迫力です。 ハイティンクのショスタコはショスタコファンの間では微妙な評価ですが、私としては実に音楽的で安心して聴けるものです。 もし、ショスタコがお嫌いでなかったら、またこのHPで取り上げてください。 かく云う私もあまり得意な作曲家ではないのですが。

>タカ 様
コメント感謝です。タカさんもACO再録音盤、愛聴盤でしたか。同好の方がいらっしゃるのは嬉しいですね。ホンマに素晴らしい演奏でした。CSOの公演、楽しみですね。羨ましいなぁ・・・・僕も聴いてみたいです。ハイティンクの実演。さぞや、素晴らしいでしょうね。
さて、DECCAのショスタコーヴィチの全集、持ってます。ポツポツ聴いてます。5番もふっくらとしたイイ演奏でした。
ただ、僕はショスタコーヴィチをあまり聴いていないんです。ハイティンクとバルシャイの全集は持っているんですが、よく分からないというか、聴き慣れていないというか・・・・ちと文章に書くところまで聴いていないのが正直なところです。スンマセンです。あ、嫌いじゃないですよ、ショスタコーヴィチ(^。^)

これはいいですよね。
指揮者とオーケストラの理想の一つがここにあるのではないでしょうか。
そしてコンセルトヘボウ管弦楽団の美しい響き。
先だってライヴ録音されたこのコンビの録音を聴き、今や押しも押されぬ巨匠となったハイティンクがこのオケとどんな演奏をするのかと楽しみに聴いたのですがむごいものでした。
今のコンセルトヘボウ管弦楽団とハイティンクをみるにつけ、この2度目のレコーディングをした頃は既にこの両者秋風が吹き始めていたようですが、この一体感、幸福感を知っている私は時の移りかわりの残酷さと寂しさを感じます。
このコンビの新録音をTBします。

>yurikamome122 様
おはようございます。コメント・TBを有り難うございました。
このACO再録音盤、素晴らしい演奏でした。感動的でした。ホンマ、渇望の一枚、ようやく入手できてとても喜んでいます。至宝の一枚としたいと思います。
TBを拝見しました。そうですか、いまではむごいものですか・・・・・。新盤は高価なので、そのうち中古ででも買おうかなぁと思っていたんですが。ハイティンクはCSOとのライヴ盤でマーラーを録音していますが、これはなかなかよいとの評を聴いて、食指が動いています。いずれにせよ、ハイティンクは今や巨匠、あと何年現役でいられるか分からんですが、イイ演奏を聴かせて欲しいですね。

おはようございます。初めてお便りします。shinichirosawaiと申します。ずっと毎日、楽しく拝見しています。実は、私、某オークションでこのCDに入札していましたが、途中でmozart1889さんが入れていらっしゃいましたので、撤退しました。
私もハイティンクのこの演奏が大好きで、ふだんはLPで聴いています。第3楽章の響きの深さなどは最高ですね。時を忘れて浸ってしまいます。これからも、ご無理なさらずに、楽しくお続け下さい。今後とも宜しくお願い致します。

>shinichirosawai 様
初めまして。ようこそおいでくださいました。コメント感謝です。どうぞよろしくお願いします。
ああ!shinichirosawaiさんのおかげで、僕はこの名演奏を入手できたんですね。撤退していただいたとのこと、申し訳ありませんでした。また、有り難うございました。望外の価格で落札できました。以前は5,000円以上で取引されていたことを思うと、幸運でした。それも、shinichirosawaiのおかげなんですね。返す返すも、申し訳ありません。

ホンマに素晴らしい演奏で、ずっと聴き続けていきたいと思います。
第3楽章など、実に素晴らしいです。感動しました。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

今年の2月18日のコンセルトヘボウ大ホールでのライヴ、ハイティンクのRCOとのブルックナーの8番

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 ハイティンクのRCOとのブルックナーの8番。今年の2月18日のコンセルトヘボウ大ホールでのライヴです。
 横浜のタワー・レコードで試聴して、往年のこのコンビが復活して、その深い音に胸が詰まりそうになる思いをして大いに期待をして普段買わない値段のCDを買ってしまった。でも、その演奏は。。。。。。
 以前のハイティンクとコンセルトヘボウ管弦楽団の美しい一体感というものはどこにもなく、それでも深く刻もうとしたニュアンスの断片があちらこちらに未完成のまま残されていて、無惨な印象を持たずにはいられない。...

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