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マーラーの交響曲第1番 ニ長調「巨人」 シノーポリ/フィルハーモニア管

マーラーの交響曲、1番まで下がってきました。
秋の夜長にマーラーを。さて今日は。

マーラーの交響曲第1番 ニ長調「巨人」。
ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管の演奏。
1989年2月、ロンドンのオール・セイント教会での録音。DGの全集盤からの1枚。
シノーポリ&フィルハーモニア管によるマーラー全集第4作だった。

シノーポリが急逝してはや7年。精神科医としてのキャリアもある異色の指揮者として登場してきたシノーポリは、まず、オペラで声望を高め、そしてオーケストラ指揮者としては、このマーラー全集でその評価を確固たるものにしたのだった。今聴き直しても、この全集は、フィルハーモニア管の好演もあって、素晴らしい成果だったと思う。いや全く、実にカッコイイ演奏だった。

都会的に洗練されているとともに、曲の構造を細部までクッキリと映し出して、隅々まで注意深く血を通わせた演奏だった。
そして何よりカッコイイ、ハンサムで見目麗しいマーラーだった。どこから見てもカッコイイ、容姿端麗、姿形が抜群で、今風の言葉で言えば「イケメン」そのもののマーラー。そこに、マーラー独特のうねり、感情の振幅が加わる。

この第1交響曲もそうであって、知的で洗練された響きと、情念の高まりとが聴き手に伝わってくる。知性と感性が高度な次元で同居する。そのバランスが良い。
音楽はよく整理されて、音響も素晴らしい。フィルハーモニア管のテクニックも実に安定していて、ソロなどは惚れ惚れする出来。

そして、溢れるような歌。シノーポリのマーラーからは歌がこぼれる。
そう、シノーポリはイタリア人、カンタービレは血のようなものか。

第1楽章から全くの安定感、そしてハンサムな音楽が続くのだが、特にスゴイと思ったのは終楽章。
テンポは揺れ、デュナーミクも大変大きい。爆発力もスゴイが、ピアニシモでの繊細さも聴いていてハッとするほど。

録音は今も抜群です。
今の耳で聴いても十分な優秀録音。立体感、楽器の鮮度、広がり、響きの美しさ、どれもホンマに素晴らしいと思います。

シノーポリは考古学にも凝って、エジプト象形文字を読み書きできるまでになっていたといいます。アタマ、良かったんでしょうねえ。
シノーポリのマーラーを聴いていると、「この人、賢いんだろうなぁ」と思われるところ、随所にあるんですが、このエピソードを知って、なるほどなぁと思ったものでした。


※マーラーの「巨人」、自己リンクです※
■テンシュテット/シカゴ響(LIVE)
■メータ/イスラエル・フィル
■レヴァイン/ロンドン響
■ヨンダーニ・バット/ロンドン響
■ワルター/コロンビア響
■オーマンディ/フィラデルフィア管
■ギーレン/南西ドイツ放送響
■アバド/シカゴ響
■ショルティ/シカゴ響
■ジュリーニ/シカゴ響
■ハイティンク/ベルリン・フィル
■若杉弘/ドレスデン・シュターツカペレ
■岡城千歳のピアノ編曲盤
■エド・デ・ワールト/オランダ放送フィル



AUTHOR: ひろはや DATE: 09/13/2008 17:50:26 こんにちは。
シノーポリ/フィルハーモニア管のマーラーは、交響曲第6番と第10番(アダージョのみ)のCDのみ持ってます。まだマーラー入門時の頃で、交響曲全集を買うことなど考えてもおらず、曲目がダブらないように、いろいろな指揮者でCDを買っていた頃でした。ちなみに、その他のCDファーストチョイスを挙げると...、ハイティンク/ベルリン・フィル(第1番)、ワルター/NYフィル(第2番)、マゼール/ウィーン・フィル(第3番)、アバド/ウィーン・フィル(第4番)、インバル/フランクフルト放管(第5番・第7番・第8番)、バーンスタイン/ACO(第9番)でした。
いまは交響曲全集も安価に手に入る良い時代になりましたが、mozartさまの記事を読んで、シノーポリの全集が欲しくなりました..........、それとシャイー/ACOも。
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