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ブラームスの交響曲第3番 ヘ長調 作品90 ドホナーニ/クリーヴランド管

秋めいてきましたので、ブラームスなんぞを取り出してみました。

昨日に続いて、クリーヴランド管で聴いてみましょう。

ブラームスの交響曲第3番 ヘ長調 作品90。
クリスト・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管の演奏。
1988年5月、マソニック・オーディトリウムでの録音。TELDEC盤。

サッパリと爽快、明快。
ドホナーニのつくる音楽には曖昧さがない。キッチリと輪郭が引かれ、中身がよく整理されて見通しがよいとともに、音楽が格調高く息づく。
旋律線よりも構造を、細部へのこだわりよりもますは様式的な美しさを、それぞれドホナーニは追求しているようだ。
このブラームスもその典型で、音楽はしっかりとした足取りで進んでゆき、全体的に男らしい。そう、ドホナーニのブラームスは女々しくない。男らしい強靱さがある。

第1楽章は途中からアッチェランドがかかって、グイグイとテンポが速くなる。その加速の様が、実にカッコイイ。切れ味鋭く、踏み込んでゆくところが全くイイ。
また、テンポが落ちるときの情感も味わい深い。男の抒情と云うべきか。
オーケストラは万全。ドホナーニとクリーヴランド管のコンビは、実にイイ組み合わせだったと思う。
ドヴォルザークの交響曲(第8も「新世界」も名演だった!)で聴かせてくれた硬骨ぶりが甦るようだ。

第2楽章はスマートな演奏。スッキリした味わいで、ソーダ水のような感じがする。弦楽合奏がとても美しく、大変気持ちよく聴ける。

第3楽章ポコ・アレグレットは比較的速めに進んでゆく。ブラームスの書いた最も哀愁漂うメロディだが、ドホナーニはその哀感に溺れず、淡々と進めてゆく。女々しくしないのがドホナーニ流なのだ。
クリーヴランド管の演奏がまた巧いこと。ドホナーニの意を汲んで、ズバッと割り切った音を出す。管楽器がしみじみと巧い。

フィナーレは完璧なアンサンブル。これは素晴らしい。
セル時代を思わせる、いや、セル時代そのものじゃないか。パーフェクトな合奏。そして、セル時代よりも音の鮮度が良いから、ウットリするほど美しく響く。ああ、ブラームスは良い。

録音は今も上々、大変美しい音であります。
特に弦楽合奏が美しく、オーケストラを聴く楽しみが一杯です。
ヴァイオリンのしなやかな感じ、細く消えてゆくその余韻は、ゾクッとするほど美しく録られています。
これは、1980年代の名録音になるんじゃないかとボクは密かに思っています。




AUTHOR: ensemble URL: http://ameblo.jp/ensemble/ DATE: 09/04/2008 14:26:13 こちら、標高も高いので少し秋風が立ってきました。
今年も[秋はブラームス]キャンペーン、共催をお願いできそうでしょうか?
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コメント

>北国タクト 様
コメント感謝です。
ドホナーニとクリーヴランド管の演奏は、硬派・スッキリ系、男らしい感じがします。おっやるようにドヴォルザークは良かったですね。交響曲8番も「新世界」も、実に骨っぽくズバッと爽快、辛口の演奏でした。今聞いても個性的ですよねえ。ブラームスもスマート、エエですね。

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