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ブラームスの交響曲第4番 ホ短調 カラヤン/ベルリン・フィル

秋めいてきました。
朝晩はだいぶ涼しいですし、日中も四国山地から吹き下ろす風が心地よいので、職場の冷房を一時止めたくらいでした。

そこで一足早いんですが、ブラームスを聴いてみたくなったのです。
今日もカラヤンの指揮なんですが。

ブラームスの交響曲第4番 ホ短調 作品98。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1986年の録音。DG盤。

カラヤンが何度も録音したブラームスの交響曲。その最後の全集のラスト・レコーディングとなった演奏。
カラヤンの自信と、彫琢の限りを尽くしたベルリン・フィルの美しいサウンドが、終始一貫して聴ける演奏。カラヤン生誕100年、死してすでに19年、今もなおCDが売れ続ける稀代の指揮者。怪物。
同時代にカラヤンと覇を競ったカール・ベームのCDはホンマに見かけなくなった。あれほどの威力を誇ったショルティ/シカゴ響のことも、若い人たちは知らんのではないかいな。レコード・CDの数ではカラヤンと双璧の大スターだったバーンスタインも、さて、今のカラヤンほど売れているかどうか疑問だなぁ。結局、レコード屋で生き残ったのはカラヤンだったんじゃないか。

出すレコードの出来は常に優秀、100点満点のテストならコンスタントに80点以上の好成績。また、それがよく売れるからレコード会社としてはこれほど上手に稼いでくれる指揮者もいなかったろう。資本主義・商業主義の時代の大指揮者、権化とでも云えるかな。

だから、ついついカラヤンのことを色メガネで見てしまうのだが、虚心坦懐、その演奏に静かに耳を傾けると、実に素晴らしいものが多い。
今日の演奏、最晩年のブラームスなど、ホンマに良くできていると思う。全集としても、充実した出来、カラヤン渾身の名作と密かに僕は思っている。
それは、万年青年カラヤンの熱い意思と、壮麗な音楽作りが聴けるから。そして、その中に、確実に忍び寄っている「老い」が聴けるから。

第4交響曲もそうで、カラヤンの気宇壮大な演奏はいつものことだが、ホ短調の曲想もあって、ここでは老いの辛さ、誰もが避け得ない老・病・死の苦しみが滲み出てくる。滅び行くものの美しさ、それに抵抗するかのようにスケールを大きくするカラヤン、時に痛ましささえ感じさせるが、だからこその名演奏と思う。

第2楽章が、ことのほか美しい。
しみじみとした語らいが、カラヤンから聴けるのは珍しいんじゃないか。ベルリン・フィルも大変美しい音で応じている。さて、オケの面々、カラヤンの滅びを感じていたか。

録音は、デジタル時代のDGでのカラヤン録音の特徴で、少し音がかぶり気味なのが惜しい。ホールトーンは豊かで臨場感は良好であります。
個々の楽器は美しいのに、それがかぶってしまってやや混濁気味なのが残念ですが、大きなキズではなさそうです。

今年はカラヤン生誕100年でしたね。
こうしてみると、僕はカラヤンが好きだったんだなぁと、つくづく思います。棚にあるカラヤンのLP、CD・・・・・・何と多いこと!(^^ゞ


AUTHOR: ひろはや DATE: 08/23/2008 08:06:43 おはようございます。
このところ空気が変わり秋の気配を感じるようになってきましたね。ブラームスを聴きたくなるのは私も同感です。
私が最初に手にしたブラームスの交響曲第4番は、カラヤン/ベルリン・フィルのLP(DG:1963年)なんです。スケールの大きな安定感の演奏で、ブラームスの交響曲の素晴らしさを脳裏に焼くつけてくれたディスクです。
カラヤンといえば、EMIコンプリートBOXの中にあるフィルハーモニア管盤(1955年)も暫くぶりに聴いてみよう、それから、新しいところで、ハイティンク/ロンドン響盤(2004年)やハーディング/ドイツカンマーフィル(2000年)も聴こう・・・、いま頭の中でグルグルと誰のディスクを聴こうかなと考えているこの状態が幸せなんですね。
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コメント

こんにちは。
少し秋らしくなってきました。
去年は10月になっても暑い日がありましたが、
そこまでの残暑は勘弁して欲しいですね。

カラヤンはブラームスはBPOと考えていたのでしょうか。
フィルハーモニア以外は全てBPOですね。
カラヤンの最晩年と新世代になりつつあったBPOの
ある意味貴重な録音なのかも知れません。

ベームのCDは本当に見かけなくなりましたね。
ベームに関する記念盤が何年かおきに出るくらいでしょうか。

こんにちは。
同じコンビの演奏を1981年に東京文化会館で聴きました。
(プログラムは4番と2番)
この年はフィラデルフィアとかSKDなども聴いていたのですが
初めて聴いたこのコンビのブラームスにはびっくりしました
上には上があるもんだと。
ただブラームスを聴いたというより
カラヤン/ベルリン・フィルを聴いたという印象のほうが強かったのも確かでした。
そんな訳でもないのですが我が家にカラヤンのブラームスの交響曲は一枚もありません、エアチェックテープは2種類あるのですが。。。(^^ゞ

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。
カラヤンは沢山ブラームスを録音しましたね。僕は1960年代のDG盤は未聴なんですが、1970年代録音はCD2枚組で持っています。廉価盤で驚くほど安い価格で買えてしまいました。クラシック音楽を聴き始めた頃は、ホンマに高価だったんですが・・・・・・。この演奏も実に美しく、カラヤンのアプローチは基本的に変わっていないと思うんですが、ブラームスの交響曲に対する思い入れは強かったんでしょう。

ところで、「さて誰のディスクを聴こうか」と考える時間はホンマに楽しいですね。同感です。ただ、僕はハイティンクの新盤もハーディング盤も持っていないんです。ひろはやさん、新しい演奏もキチンともっていらっしゃるんですね。

>HABABI 様
おはようございます。いつもお世話になります。
イエス・キリスト教会の録音、僕は好きでした。広がりのある、それでいてドッシリとした渋い響きがとてもドイツ的に思えます。質実剛健なベルリン・フィルの音がしました。
HABABIさんは、フィルハーモニーに行かれたんですね。羨ましいです。僕も一度、ベルリン&ウィーンには行ってみたいなぁと思います。

カラヤンのパルジファル。未聴なんです。これは欲しいですね。

>ヒロノミンV 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
お父上の趣味、エエですね。何より、子供の頃からクラシック音楽を聴けるというのは羨ましいです。僕の子供の頃はなかったですし・・・・・・僕の子供たちも、どうも聴きそうもないです。この趣味は僕一代かもしれません(^^ゞ
それにしても、カラヤンは凄い指揮者でした。今もレコード屋に溢れていますし、よく売れるそうです。死んでもこのネームヴァリュー、大したもんです。

ブラームス全集は1970年代と80年代のDG盤を持ってます。どちらも素晴らしいです。70年代のは耽美的、80年代のはいっそう自然体・・・・といった感じでした。

>hsm 様
だいぶ涼しくなりました。朝晩は風が冷たいくらいです。
コメントを有り難うございました。感謝です。
さて、カラヤン/BPOのブラームスは3種類、フィルハーモニア管をのぞけば、いずれもBPOとの全集になるんですね。BPOの機能的な響きがブラームスに合っていたのかもしれないですね。
(DECCAに契約の関係で録音したVPOとの1番・3番もなかなか良かったですが)

ベームのCD、あまり見かけなくなりました。ブラームスのところでも、VPO盤がなかったような・・・・・・先日のタワーレコードでのことですが。
時代は変わりましたね。

>天ぬき 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
天ぬきさんの実演体験、羨ましいです。カラヤン/BPOにフィラデルフィア管、SKDですか・・・・・・・エエですねえ。
カラヤンの実演、聴いてみたかったです。盛んに来日した当時、東京在住だったのにビンボー学生でお金なかったんです。でも、今にして思えば、無理してでも聴いておくべきだったと、残念でなりません。
1番と3番、FM放送で聴いた記憶があります。懐かしいなぁ・・・・・・・・。

こんにちは。カラヤン(K)については生誕100年ということで、CDもかなり購入したしこのブログでも何度かコメントさせてもらいましたが_少なくとも録音の面では、比較する者なき大指揮者であったと常々考えています。基本的な解釈は極めて正統的であり、そこに「美しさ」と「分かり易さ」を加えて完璧な技術で再現する_それを広範なレパートリーで成し遂げたことに、畏敬の念すら感じるのです。最近聴いた中では「春の祭典」。確かにリズムのキレは鋭いとは言えず、これをKの弱点としてこの曲には不向きとする意見もありますが、こんなにも豊潤に鳴り響く「ハルサイ」が他にあるでしょうか。これこそ演奏者の個性が楽曲に新たな光を当てた稀有の例であり、クラシックを聴く最大の楽しみでもあると思います(続く)。

さて、80年代のブラ4と仮面舞踏会_いずれも未聴なんです。ブラームスは70年代のものでOKかなと思っていますが、最後のオペラ録音は安くなっているものの_さすがのKも80年代に入ると、円熟と清明の引き換えに、諦観というかエネルギーの後退という側面は隠せません。そして録音、確かにこの時期のデジタルには、アナログの優秀録音にある「ヴゥワァーッと迫ってくる(笑)」臨場感のようなものが欠落しているのも事実です。だから私は_70年代の豪壮華麗な演奏・録音が、もっと多くEMIに残されなかったことが残念でならないのです。せめてベートーベンの交響曲とペトルーシュカ、ブル8と復活くらいは残して欲しかった。かなわぬ夢です。ではまた。

あ、舌足らずでしたが、カラヤンは70年代、DGにベートーベンとブルックナーの全集を録音していますが、私的には当時のEMIの録音で_あの「ブル7」や「チャイ5」で異次元的興奮を呼び起こした_聴いてみたかった、という趣旨です。DG盤自体に特に不満があるわけではないのですが、やや方向性が違ってきている(演奏・録音とも)ようなので。ペトルーシュカと復活は、確か録音ありませんでしたよね_。

>shibera 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
さて今年はカラヤン生誕100年、いろいろ出てますね。僕の棚にも沢山のCD・LPがあります。おっしゃるように、EMIでのチャイコフスキー・ブルックナーの録音はナマナマしく凄まじいものでした。あの音で確かにベートーヴェン全集やブルックナー、マーラーを聴いてみたかったですね。EMIは1980年代のデジタル以降、録音がふるわなくなったと僕は思うんですが、70年代前半までは良かったですよね。カラヤンのマーラーなら、「復活」や3番、7番を是非聴いてみたかったです。「春の祭典」も好きですよ。よく聴いています。オーケストラが実に美しい。ホンマの美学を感じます。野性的であるばかりが「ハルサイ」でもないでしょうしね。あ、もちろん、カラヤンのブラームスも大好きです。

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