スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

J・S・バッハの「マタイ受難曲」 BWV.244 リヒター/ミュンヘン・バッハ管

リヒターの「マタイ」が録音されて50年になります・・・。

J・S・バッハの「マタイ受難曲」 BWV.244 全曲.
カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団、ミュンヘン・バッハ合唱団、ミュンヘン少年合唱団の演奏。
1958年6~8月、ミュンヘンのヘルクレスザールでのステレオ録音。アルヒーフ原盤のLP4枚組国内盤、1981年の購入当時は1万円もした。懐かしいLPであります。

歌手は以下の面々。
エルンスト・ヘフリガー(福音史家:テノール)、キース・エンゲン(イエス:バス)、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(第2の女、アルト)、マックス・プレープストル(ユダ、ペテロ、ピラト、司祭の長:バス)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス)、アントニー・ファーベルク(第1の女、ピラトの妻:ソプラノ)。

人口に膾炙した大名盤。各誌各評論家大絶賛、「名曲名盤なんとか」という本には必ず載る(掲載せざるを得ない?)名演奏。もう僕が何を書くことも、実はないんです。
お盆の休暇後半、僕はこのリヒター盤を聴いていたのです。

だいたい、「マタイ受難曲」を僕は今まで、何度も聴いてきた訳ではない。リヒターの新盤やクレンペラー、ガーディナー盤も聴くのだが、それにしたってこの音楽は頻繁に聴くものではない。なにしろ、内容が重い。聴くのには決断が要る。おいそれと、気楽に聴けるもんじゃない。だから、休暇が十分にあるときではないと、聴けないなぁ。

さて、リヒターの旧盤。圧倒的な名演とか云いようがない。
リヒターの指揮の素晴らしさはもう語り尽くされた。厳格な精神と確信に満ちた音楽の運び。後半での劇的な盛り上がり、遅めのテンポによる感情の高まり、合唱の美しさと感情の豊かさ。指揮も管弦楽も全く素晴らしい。バッハが意図したところを、そしてバッハが持っていた作曲技法の素晴らしさを、これほど厳しく、美しく、しかもイキイキと再現した演奏はなかなかないんじゃないか。

歌手もいまだに最高だろう。
ヘフリガーの福音史家の、実に高貴で品格の高い歌唱。ホンマもんの美しい歌唱。淡々としているようで、実は深い共感と感動とによって歌われたエヴァンゲリスト。終盤の劇的なところなど、涙が出るほど感動的。

キート・エンゲンのイエスの、落ち着いた歌唱。我々衆生を包み込むような歌唱。訴えかける力が大変に強い。(あ、キリスト教の世界では衆生ではなく大衆か。)

女声もとても美しく、背筋が伸びて端正だし、F=ディースカウの巧さは当時から最高だったのだ。

録音は今も素晴らしいです。
半世紀昔の録音とはとても思えない、当時としては最高レベルのものと思われます。鮮度が褪せません。
何より合唱が美しい。マタイは合唱の美しさが聴きどころでもあります。


僕は仏教徒です。真言門徒です。南無大師遍照金剛です。
当地四国は八十八カ所の本場でもあります。
キリスト教のことは分かりません。しかし、このリヒターの演奏からは、キリスト教の何たるか、その一端が、東洋の島国の、そのまた島国の住人にも、伝わってきます。

凄い演奏と思います。今さら僕が言うことでもないんですが。




AUTHOR: よんちゃん URL: http://shibashi.blogspot.com DATE: 08/18/2008 09:16:22 こんにちは。
マタイ受難曲は大好きです。でも気楽に聞ける曲ではないので、数年に1回ぐらいのペースで聞いています。
リヒター盤は僕がもっている唯一のCDです。他の演奏を知らないので、なんとも言えませんが、素晴らしい演奏だと思っています。
スポンサーサイト

コメント

私も、南無大師遍照金剛であります。そのせいか、それほど、この曲を構えて聴くことはありません。車で聴いたり、一時は、エアロバイクをしながら聴いたりしてました。不信心ものであります。加えて、イエスの物語は、あらゆる意味でいわば人類最高の物語ですよね。それにバッハが最高の音楽をつけたのだから、この曲は最高のものになったのですね。それにリヒタ-の最高の演奏が加わったのだから、、これはもう最高の三乗であります。ほんとに最高の音楽であります。

こんにちわ。マタイはミュンヒンガーとマウエルスベルガーでしか持ってません。リヒターぜひ聴いてみたいです。3月に聖トーマス合唱団、ゲヴァントハウス管弦楽の公演に行きました。合唱団の子供たちが可愛くて。幼稚園児くらいの子もいて、親から離れて世界中公演してるんだなと思うと、拍手も熱が入りました。また行きたいけどチケット高くて。積立ます。


こんばんは。
少し涼しくなったような感じです。
夜はカエルではなく、虫の音が聞こえ始めています。

マタイ受難曲私も大好きです。
色々と考えさせられる曲ですが、
磯山氏の本を見ながらこの曲を聴き直すと、色んな仕掛けがあることに気づき、
この曲の別の面を見るようでもあります。

ヘレヴェッヘ盤を割りとよく聴いています。
ショルティ/CSOによる演奏も復刻されていますね。

>よんちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
マタイ受難曲、気楽には聴けませんね。ついつい構えてしまいますし、そう頻繁に聴ける音楽ではありませんです。
リヒター盤は、やはり最高の名演、イエスの受難の真実が伝わってくるような気がします。
数年に1回で、エエところかもしれないですね。

>丘 様
コメント感謝です。ありがとうございました。
丘さんのも1万円LPですか。いやぁ、昔は高価でした。しかし、その価格に見合う演奏、といったらイカンですかね、ホンマにリヒター盤は素晴らしいと思います。アルヒーフのBOXの装丁も品が良く、このLPは所有している喜びがあります。
パワーアンプ故障中とか、早く治るとエエですね。
LPは、このごろあまり聴いていないんですが、時々、取り出すときの趣味性はイイもんだなぁと思います。

>天ぬき 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ヘレヴェッヘ盤・コルボ盤、いずれも未聴なんですが、両者とも宗教曲の名匠、一度は聴いてみたいです。
長大な曲はウォークマンで・・・・・実は僕も同じ流儀で、車のカーステレオで繰り返し繰り返し聴くことで耳に馴染ませてきました。マーラーの交響曲7番とか3番は、そんな風にして大好きになりました。

リヒターのマタイは、僕は正座して聴かないかんような気分になります。スゴイ演奏だと思います。

>mikotomochi58 様
コメント&TBを有り難うございました。
リヒターのマタイ、最高ですね。というか、もう唯一無二のスゴイ演奏と思います。こんな演奏、そうそう聴けないですね。
ヘフリガーの絶唱が印象的です。真摯で高貴、最高のエヴァンゲリストでした。そういえば、もう亡くなってましたね。
合唱のものすごさも感動的です。バッハは偉大な音楽家でしたね。つくづく思います。

>ジュリーニ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ああ、聖トーマス合唱団の実演をお聴きになったんですね。マタイを実演で聴いたことがないんですが、これ、感動的でしょうね。少年合唱団の清らかな声も素晴らしいんだろうと想像します。
しかし、小さいのに海外公演、偉いんですねえ。

ミュンヒンガーとマウエルスベルガー、聴いたことがないんです。ミュンヒンガーは昔、バロック音楽をよく聴いたので、懐かしいですね。どこかで出会いたいものです。

>hsm 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。まだまだ暑いですね。でも、コオロギの鳴き声が朝晩は耳につくようになりました。秋は近いようです。
さて、マタイ受難曲、スゴイ音楽ですね。磯山雅の本、どこかの新書を持っていたと思うんですが、マタイのことはあまり書いていない本でした。でも、磯山氏の本は面白いですね。
ショルティ/CSOのマタイは、近所のタワーレコードで見つけて買いました。3枚組で2,500円だったでしょうか・・・・・マタイがこんなに安くてエエんかなぁと思ったことでした。

ヘフリガーの訃報

PING:
BLOG NAME
最近、どうも往年の名歌手の逝去をよく聞きます。19日の夕刊でエルンスト・ヘフリガーの訃報に接しました。1919年のお生まれということで、享年87才ということでした。
さて、ヘフリガーと言えば、私は二つの演奏を思い浮かべます。第一にマーラーの大地の歌。ワルター盤です。今一つは、言わずと知れたバッハの『マタイ受難曲』。1958年のカール・リヒターの不滅の名盤と言われるものです。今回は、後者について述べてみたいと思います。リヒターの1958年のマタイは多くの人が絶賛し、人類の至宝とまで言われているようです...

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。