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ブラームスのピアノ協奏曲第1番 ニ短調 ルプー(Pf) デ・ワールト/ロッテルダム・フィル

連日の猛暑日ですが、ようやくこの暑さに身体が慣れてきた感じ。
そして、7月末になると、黄昏が少し早くなりました。夜7時過ぎにウォーキングしていたところ、海沿いの夜風がとても涼しく、コオロギの声も聞こえました。真夏の暑さの中に、秋の気配が漂います。

さて、今日はブラームスのピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15。
ラドゥ・ルプーのピアノ独奏、エド・デ・ワールト指揮ロッテルダム・フィルの演奏。
1974年11月の録音。DECCA原盤。先日購入したルプーのブラームス作品集3枚組からの1枚。廉価盤化されて3枚2,400円だったか。

ロッテルダム・フィルの音がしなやかで、「細い」感じの印象。ロマン派の厚ぼったい響きを想像していたら、良い意味で見事に裏切られた。しなやかで爽快、スッキリした聴感が実に心地よい。
デ・ワールトも若々しく精力的な指揮ぶり。ブラームス若書きのコンチェルトを、ルプーとデ・ワールト2人の若い音楽家が、清新で柔軟に演奏してゆくのが、また好ましい。

ルプーのピアノも細身でしなやか、繊細。音はとても綺麗で、透明度が高い。純度の高いピアノと云うべきか。
フォルティシモでも抑え気味の音量で、居丈高になることがないのは、このピアニストの良いところだろう。ピアニシモはルプーの独壇場。「1000人に一人のリリシスト」の看板に偽りなし。まあ、何とも抒情的、感傷的。涙の筋が頬に残るような、甘く切ない、そして若々しいピアノ。こういう演奏は、ある時期、ある年齢の時しか出来ないんじゃないか。若いからこそ出来る演奏であって、きっと今のルプーでは、こうは弾けないんじゃないかと思われる。
デ・ワールトにしても、ルプーにしても、この若さ、1970年代前半のこの時代だからこそ成しえた名演かな。ルプー28歳、デ・ワールト33歳。

その最たるものは、第2楽章アダージョ。
オケの静謐さにピアノの細さがまたよく似合う。ブラームス青春の輝きを2人が見事に再現してゆく。

フィナーレは情熱的な楽想だが、ルプーで聴くと、その感情がベタつかず、サラサラとした肌触りになる。いわばクールな演奏なのだが、燃えていない・情熱的でないというより、感情に溺れず、情に流されず淡く仕上げている、と言った方が良いかもしれない。

録音は今も上々と思います。
DECCAらしいマルチモノ。個々の楽器を艶っぽくクリアに捉えております。
ピアノの音は極上でです。素晴らしい音で再現してくれます。

ことピアノ録音に関しては、DECCAは他のレーベルに抜きん出て上手いと思います。
ルプーやアシュケナージ、グルダ、ラローチャ・・・・・我が家ではみんなエエ音で聴けますもん。


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