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ジュリーニ追悼 「英雄」を聴きながら

雨上がりの蒸し暑さ。
今日の午後は太陽が照りつけて、一気に気温が上昇、梅雨時らしい暑さだった。
そして、ジュリーニの訃報。享年91歳。

ジュリーニは高齢であったし、隠退して長かったので、いつかはこの日が来るとは思っていたとはいえ、寂しい。残念。哀しい。

ジュリーニは、ボクがクラシック音楽に目覚めたときからの、一種アイドルだった。
ハンサムで、慈愛に満ちた表情。
無骨ではあるが、作品の本質にひたすら迫ろうとする気迫が背中から発する指揮姿。

シカゴ響とのマーラー。ドヴォルザーク、シューベルト、ブルックナー(これだけEMI盤)の9番交響曲シリーズ。
ロサンゼルス・フィルとのベートーヴェン・シリーズ。
1970年代後半から80年代前半、ボクの愛聴盤が相次いだ。


ジュリーニが演奏すると、とにかく音楽は「歌う」のだった。
「音楽はまず旋律だ。歌だ。」と言っているかのように、彼のレコードやCDは、歌に満ちていた。

そして、落ち着いたテンポ。
ゆったりと包容力があって、旋律線がよく分かるテンポ。
決して慌てず、性急にならず、深い呼吸でじっくりと作品の素晴らしさを表出するそのテンポが良かった。
母性的な包容力、愛の深さを感じさせるテンポだった。

今夜は、ジュリーニのために、ロサンゼルス・フィルと録音した「英雄」を聴いた。
確かロスPOの常任になって初めて録音した1枚で、1978年の録音。

第2楽章は、まさにゆったりと、ジュリーニのためにあるかのような演奏。
17分13秒間、ジュリーニの葬送行進曲だ。

当時、すでに大指揮者であったジュリーニを迎え、喜び勇んで、溌剌と演奏するロサンゼルス・フィルの熱気が伝わってくる。
「ああ、ジュリーニはこんなにも愛されていたんだなぁ」と実感した。

ジュリーニの遺したレコード・CDが我が家のラックには沢山。
あれこれ聴き直しながら、彼の冥福を祈りましょう。

このブログでも既に何回もジュリーニの演奏を書いております。

シューベルトの「グレート」シカゴ響盤

マーラーの交響曲第9番

ドヴォルザークの交響曲第8番

ドヴォルザークの「新世界」コンセルトヘボウ管

モーツァルトの交響曲第39番

モーツァルトの交響曲第40・41番


AUTHOR: nmzk DATE: 06/17/2005 08:46:28 私も今夜はベートーヴェンの「皇帝」と「合唱付き」でジュリアーニ氏を偲ぼうと思います。
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コメント

>夢騎士 様
こんにちは。
ジュリーニのグレートとマラ9,大好きでありました。
マラ9の終楽章も追悼で聴かなくちゃ、と思っています・・・・・。

おはようございます。
ジュリーニ盤にたくさん触れられてみえますね。
私も、大好きでした。
この「英雄」は、現在高校三年生の長男が一歳になった日にLPで買い、その後、CDでも買ってます。
今日は遅まきながら、彼のディスクに耳を傾けたいと思ってます。

>りゅう 様
おはようございます。ボクもジュリーニのLPを何枚かCDで買い直しました。70年代後半からのジュリーニのDG録音、ホンマに素晴らしかったと思います。

長期療養中でしたので覚悟はしていましたが残念です。
他ブログですがTBさせていただきました。
音源として、彼の功績は永遠に残ります。
彼の偉業を味わいましょう。

mozart1889様 おはようございます。
TB、コメントを頂きまして、ありがとうございました。mozart1889様の「レコード・CDが我が家のラックには沢山」のお話に、ただただ羨ましいのひとことですね。
 mozart1889様のように以前からジュリーニ氏をお好きな方から見れば、私など恥ずかしいかぎりです。mozart1889様ご紹介の「英雄」好きです。CSOの「グレイト」も買い逃したなぁ~(涙)。ありがとうございました。

こんばんは。
TB・コメントいただきありがとうございました。
「ボクのアイドル」とおっしゃる気持ち、本当に良く分かります。
あんなにスケールの大きな指揮者は、しばらく出ないでしょうね。
mozart1889さまのエントリーされているアルバム、私も例外なく好きです。
今回のエントリーである英雄、私も聴いてみます。
(でも第二楽章、聴くのつらいなぁ)

>jazzclub 様
初めまして。TB有り難うございました。
ジュリーニの死は本当に残念でした。彼の遺してくれたレコードやCDをいつまでも愛聴していきたいと思います。当方もTBさせてください。よろしくお願いします。

>romani 様
いつもお世話になっております。ジュリーニの9番交響曲しりーず、大好きであります。今でも、しょっちゅう取り出しています。ホンマ彼の死は残念であります。・・・・。

>みー太 様
こんにちは。いつも楽しく拝読しています。
ジュリーニのCD・レコード、永らく聴き続けたいと思います。彼の歌心やゆったりしたテンポはまさに個性的でした。いつまでも大切にしたいと思っています。

コメント・TB、有難うございます!
ジュリーニの英雄ですか…確かに二楽章は丁寧に歌いそうな感じです。
でも決して重くないんですよね…彼の指揮なら。
ドヴォルザークも二楽章がキモなんでしょうね。
因みに、私の卒業した小学校の下校のテーマは、コレでした。
ジュリーニのだったかは分かりませんが(笑

惜しい人を亡くしたモンです…合掌……。

>02 様
おはようございます。こちらこそ、コメント有り難うございました。
ボクの卒業した小学校の下校音楽はサン=サーンスの「白鳥」でした。
「家路」は夕方6時の市内の放送で使われています。

タカラモノ 第46回 ジュリーニ追悼

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そして今日。ようやくジュリーニのCDを聴きました。
でも、こんなときに何を聴いたらいいのか。
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ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」(ジュリーニ、LAPO)

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例によって、友人が買った盤を借りて聴いた。
どの音も、他の演奏に比べて微妙に「実在感」に満ちていて、なんか、もう出なくなった歯磨きチューブの中から絞りに絞って中身を出しているような、そんな音の鳴りっぷりだと感じたものだった。
例えば「ピドロ」の中途から入ってくるスネア・ドラム。
あのクレッシェンドの迫り方は、チェリビ...

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