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マーラーの交響曲第6番「悲劇的」 ショルティ/シカゴ響

今日は大曲を聴きます。マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。

マーラーの交響曲第6番は、絶望と敗北感と悲劇性に包まれている。そしてマーラー自身の個人的な心情の吐露などが見られるのだが、全体的には英雄的な姿勢を保っている交響曲だろう。
攻勢は古典的な4楽章制で据わりも良い。そんな交響曲をシカゴ響のガッチリした演奏で聴いてみようと取り出したのであります。


マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。
ゲオルク・ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1971年、シカゴのメディナ・テンプルでの録音、DECCA原盤のLPです。

ショルティがシカゴ響に着任して間もなく始めたマーラー録音。その初めは5番、ついで6番、7番と録音してマーラー全集(旧盤)を完成させたのだった。その後、ショルティはシカゴ響での全集再録音に取り組んだが、結局5~7番はこのときの録音が用いられている。

大変男性的で激しく、筋肉質で引き締まったマーラー。
粘着質のところが全然なく、テンポの伸縮も殆どない。マーラー特有の情念、屈折した感情、夢見るような憧憬とは無縁で、竹を割ったようなサッパリした感じのマーラー。クヨクヨしたところがない分、楽曲の素顔が見えるようで面白い。

それにしてもシカゴ響の巧さはどうだろう。
技巧は完璧だし、アンサンブルは鉄壁、DECCA録音のシャープさも相まって、個々の楽器が実によく鳴っている。スゴイ。迫力満点で聴き手にグイグイ寄ってくる。怒濤の寄り身だ。
金管が特にスゴイ。ハーゼスのトランペットは縦横無尽の活躍。音がでかく、とても目立つ。ホルンのグレヴェンジャーの巧さ・音のでかさも格別。これ、やはりシカゴ響の2枚看板だなぁ。

ショルティの指揮は快速テンポを基盤にして、畳みかけるような、のしかかるような感じ。劇的で激しい。ダイナミクスが大きく、クッキリと明暗を描き分けてゆく。中間色やボンヤリと淡いところは一切無し。原色的で実に鮮烈。淡彩の水彩画ではなく、鮮やかなポスターのような感じ、と云うべきか。


録音は、やや埃っぽいところがあるんですが、全体的にはシャープで鮮やか、DECCAの大編成オケ録音は、やはりエエなぁと思いました。
個々の楽器は実に綺麗です。弦楽器はもう一つでしょうか、柔らかさ・暖かさが欲しいところです。
やや音場感が弱い感じ。ペタッとしたポスターのような印象は、演奏のせいかもしれません。


AUTHOR: hsm DATE: 07/23/2008 21:42:42 熱いと書きたくなるくらい暑い日が続きますね。
バテてはいないでしょうか。

70年代はシカゴ響金管の全盛期でしたね。
今ももちろん凄いですが、
今あるのはこの頃があったからかも知れませんね。

上から下までよくこれだけのメンバーが揃ったものだと思います。
シカゴ、フィラデルフィア、クリーヴランドの名手が集まって
ガブリエリなどを入れた録音も素晴らしいですね。
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コメント

また懐かしい録音が…(^_^) このあと第6はいろいろなアプローチの録音が出ましたが、筋肉質系としては今でも最右翼なのではないでしょうか。ショルティのマーラーは、アナログですが5から8が捨てがたいと思います。しばらくぶりにLPに針を落としてみたくなりました。

>hsm 様
コメントを有り難うございました。
シカゴ響の威力、凄まじいですね。巧いし、綺麗だし、力強いし・・・・もう、たまらんです。しかも指揮は鬼軍曹ショルティですから、迫力一杯、ガンガン進撃する感じで面白く聴けました。
もう、懐かしい演奏になってしまいましたね。

hsmさんのおっしゃる、「シカゴ、フィラデルフィア、クリーヴランドの名手が集まってガブリエリなどを入れた録音」があるんですか?知りませんでした。なにか、凄そうですね。

>にこらす 様
コメント感謝です。ショルティのマーラーはスゴイですよね。
僕はショルティのあの体育会系的キン肉マン、鬼軍曹、叱咤激励フルパワー的な演奏、嫌いじゃないんです。LP・CDとも、沢山買ってきました。
実に単純明快、作曲家の心情などにはあまり深入りせず、楽譜に書いてあることをインテンポでグイグイ演奏したら、こうなるんだろうなあ・・・・・と思いつつ、シカゴ響の力強さを楽しんでいます。

「悲劇的」は随分古い演奏になってしまいました。
LPのマーラー全集、ビンボーな時代に必死に買いました。LP時代は高価だったです。

>吉田 様
コメント感謝です。毎日暑いですね。
ショルティの「悲劇的」、攻撃的で鋭角的、全くその通り、気持ちいいくらいのパワーがエエです。
マーラー全集としても、非常にレベルの高い演奏だったと思います。このLP全集の頃、マーラー全集の選択肢はそう多くありませんでしたし、DECCA録音の素晴らしさは、当時も有名でしたから、ショルティ盤を購入したことを覚えています。
懐かしい演奏になりました。

>stbh 様
おはようございます。コメント感謝です。
ショルティのマーラーは、筋肉質でパワー十分、いつ聴いても巧いし迫力あるなぁと感心します。
5番や7番もエエですね。
僕は3番のパワー全開・シカゴ響の巧さ爆発の演奏が好きなんです。録音状態も、今も素晴らしくて・・・・・・・・。

わたしが中学生のころ、この曲のレコード目録に1967年収録のセル/クリーブランドのライブとバーンスタインNYOとショルティCSOとクーベリック/バイエルン放響の四つしか掲載がなかったような記憶があります
どれもこれもFMで放送されるとなればむさぼるように聴き入った想い出が強い
標題の「このように英雄は戦いの渦中において運命のハンマーで打ち倒される・・・・」に幼い中坊のファナティックなヒロイズムを刺激された憶えがあります

The Antiphonal Music というタイトルのCDで、
1,000円の国内盤も出ましたが、
こちらの方が音に臨場感があって、
曲ごとに誰が参加しているかも分かりやすく書かれてあるので、
輸入盤の方が良いと思います。
LPからのジャケットもそのままで、若い頃のハーセスやクレヴェンジャー、
ギルバート・ジョンソンらを見ることができます。

HMVには在庫ありました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/110784

>neoros2019 様
コメントを有り難うございました。
昔、「悲劇的」はそんなに録音が多くなかったようですね。僕の持つ諸井誠の『交響曲名曲名盤100』という本でも、6番と7番はあまり多くレコードが載っていません。ショルティにクーベリック、セル、バーンスタイン・・・・・そしてクレンペラーとかでしょうか、。
この曲に慣れるのには時間がかかりました。クラシック音楽を聴き始めた頃には、マーラーはよく分からんかったことを覚えています。今は7番など大好きなんですが。

>hsm 様
URL、ありがとうございました。
早速覗いてみました。これ、クリックしてしまいそうです。
面白そうですね。HMVの解説も参考になりました。
感謝です。

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