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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 ギレリス(Pf) セル/クリーヴランド管

寝苦しい夜が続きます。四国は熱帯夜であります。
我が家は田園地帯にあるので、真夏でも窓を開けていれば夜中は涼しいんですが、この数日はさすがに暑いです。
特に2階が暑い・・・・・・。こりゃ、1階の廊下ででも寝るかいなぁ・・・・・。

さて、今日は管弦楽が爽やかに響く音楽を。


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58。
エミール・ギレリスのピアノ独奏、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管の演奏。
1968年4月、セヴェランス・ホールでの録音。EMI盤。

第1楽章の序奏がゆったりとしたテンポで、実に心地よい。そして、リズムの刻みが克明で、精確無比。ああ、これぞセル/クリーヴランド管!
もう、最初の数分で、セルのつくり出す格調高い古典の世界に連れて行かれる。

その上に滑りこんで来るギレリスのピアノがまた美しいこと!これも古典的で正確なタッチ。丹念に弾いてゆくピアノと思う。音色も美しい。「玲瓏玉を転がす」とはこのことか。カデンツァも見事。

クリーヴランド管も大変に巧い。ヴァイオリンやチェロの揃い方は、もう半端じゃない。鉄壁のアンサンブル。ステレオに正対して聴いていると、ヴァイオリン群とチェロ・コンバス群がしっかり対話して弾いているのが分かる。その呼吸の合い方がビンビン伝わってくる。いやぁ、スゴイ。
木管もイイ。フルートの音色は高原を渡る涼風。オーボエの響きは鄙びた田舎の散歩道。ベートーヴェンの名作を彩る、素晴らしい管弦楽と思う。

第2楽章は弦のユニゾンとピアノの対比が美しい。ギレリスのタッチはここでも清潔。テンポもゆったりとしているので、叙情性が強く出てくる。
大きめの音量で聴いていると、その美しさがいっそう引き立つ。というより、この楽章は小音量で聴くとぼやけた印象になるかもしれない。
ああ、エエ響きやなぁ・・・。

フィナーレはロンド。いつまでも聴いていたいと思わせる永遠のロンド。涼しい風が吹き抜けてくるような演奏。オケとピアノが一体となって、そのなかから情熱が迸る。
何度でも書くが、最後までアンサンブルに揺るぎなし。スゴイ管弦楽であります。

録音は今も鮮明。40年前のものとは思えないほど。
EMIでのセルはエエ音です。
(我が家で聴くCBSのセルは、硬く乾いていて、聴くのがシンドイのです。)
音場は左右の広がりが大きく、臨場感良好。
音はややオンマイクになるんでしょうか。余韻はあまりありません。


AUTHOR: 花鳥風山 DATE: 07/21/2008 08:34:13 おはようございます。
私の住む愛知県も灼熱地獄です。
我が家は裏が雑木林で、朝晩はいくらか涼しくなります。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番なら、昨日NHKFMの「20世紀の名演奏」で、グルダ、ウィーン交響楽団による1953年のライヴ録音を聴きました。正統派と思われるきちんとした好感の持てる演奏でした。
ギレリスのベートーヴェンも一度聴いてみたくなりますね。
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コメント

mozart1889さんこんばんは

毎晩暑いですよね。無理して寝冷えなどなさらぬように。

EMIに移ってからのセル氏はほんとはずれが無いというか…、でも私はこの音源の存在は知らなかったです。
繊細なセルと「鋼鉄の…」のギレリスじゃ、どうもキャラが合わないような気がしますが、この曲なら大丈夫かな。
私はベートーベンのピアノ協の中では女性的な第4コンチェルトが一番好きですね。

>花鳥風山 様
おはようございます。当地伊予西条も焦熱地獄、たまらんです。こう暑いと、クラシック音楽どころではありませんね。
グルダとVSOの演奏があったんですね・・・・それは知りませんでした。
グルダとシュタイン/VPOの全集は大好きでして、これぞ今も最高のベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集と僕は思っています。
ギレリスの演奏では、4番と5番しか持っていないんですが、セル/クリーヴランド管のバックが素晴らしく、名演奏と思いました。

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ひろはやさんも、第4協奏曲がお好きでしたか。僕も大好きで、いや、フェチかもしれません(笑)。「皇帝」よりも第4が好きです。
沢山聴いてきました、というより、沢山買ってしまいました。バックハウス、シフ、ブレンデル、いずれも素晴らしいえんそうでした。
アシュケナージ/ショルティ盤は未聴でした。そうですか、良い演奏のようですね。アシュケナージはメータ/VPO盤と弾き振りクリーヴランド管の演奏を持っているので、ショルティ/CSO盤はノーマークでした。「皇帝」は昔中古盤LPで聴いたんですが、CDでは持っていないので・・・なんてことを書くと、また欲しくなる「業」であります(^^ゞ

>narkejp 様
おはようございます。お暑うございます。
ベートーヴェンの第4協奏曲、イチオシはやはりグルダ/シュタイン盤でしょうか。今も最高の演奏と思います。
ギレリス盤は「皇帝」とのカップリングになっている、このCDだけ持ってます。全集はなかなか出ませんね。EMIですから、激安廉価盤で出そうな気もするんですが、もう、再発する気はないんでしょうかね。ライセンスを譲ってブリリアント当たりから安く出そうな気もするんですが。
セル/クリーヴランド管のバックは、いつ聴いても充実してます。そして、このEMIの方が、我が家ではよく鳴ります。豊麗な音楽になります。

>にこらす 様
おはようございます。コメント感謝です。
EMIでのセル/クリーヴランド管の演奏はエエですね。僕はこのギレリスとの1枚と、ドヴォルザークの第8、シューベルトの「グレート」しか持っていないんですが、どれも素晴らしい演奏で、最晩年のセルを美しく伝えてくれる名盤と思っています。

第4協奏曲はエエですね。にこらすさんも好きですか。
僕も大好きなんです。「皇帝」より好きです。フェチといってもエエかもしれません(^^ゞ

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