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J・S・バッハの無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007 ミッシャ・マイスキー(Vc)

さて、今週も忙しくしておりますが・・・・。

疲れて帰宅した夜にクラシック音楽をモゾモゾ聴くには、バッハがイイ。器楽曲が特に。チェンバロ曲などが良いのだが、弦楽器ならチェロ組曲。ヴァイオリンの例の無伴奏も良いのだが、ちと耳にキツイところがある。
ゆったりと心を静める(疲れた脳もついでに)のには、無伴奏のチェロ組曲がよろしい。ストレスがやわらぎ、体の緊張がほぐれてゆくようだ。
やがて、僕はソファに腰掛け、背もたれ深く、いつしか白河夜船・・・・。

J・S・バッハの無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007。
ミッシャ・マイスキーのチェロ独奏。
1984年10月~1985年3月、バンベルクのツェントラルザールでの録音。DG盤。

スケール大きくたっぷり歌われるバッハ。
演奏の柄が大きく雄々しい感じなのだが、時に、ひたすら内面に沈潜してゆくところもある。表現は非常にロマンティックで、実に個性的。
舞曲の描き分けなど見事なものだし、テクニックたるや素晴らしいの一言。
そして、紡ぎ出される音楽は逞しく男性的、そして情念的。バッハの演奏を聴きながら、マイスキーの情熱、諦観、感傷、郷愁が、スピーカーら流れ出してくる。
名演奏と思う。

この演奏は1980年代半ばに発売されて、大好評だったものだ。
当時、ロストロポーヴィチのステレオ録音は未だ発売されず、カザルスは太古盤、シュタルケルやフルニエの1960年代録音の名盤はやや古びてきていたし、アンドレ・ナヴァラやポール・トゥルトゥリエのはインパクトがやや弱く・・・・という状況ではなかったか。
そこに彗星のように出現したのがマイスキーだった。(そして、ヨー・ヨー・マも!)
新しい時代のチェリストが現れたなぁと歓迎ムードだったように思う。

マイスキーは苦労人。その半生は劇的なものだった(というのは、もうすでにクラシック音楽ファンには有名な話か)・・・・。
ユダヤ人としてソ連生まれ、迫害によって強制労働(チャイコフスキー・コンクールで入賞しているにもかかわらず)、やがて病院送り、その後アメリカに出国(脱出と云うべきか)・・・・・・・。

そんなことを思いながら、マイスキーのバッハを聴くと、慎ましく紳士的な楽器のチェロが、聴き手に迫ってくる強さを帯びてくる。

録音は上々です。
深々としたチェロの響きが素晴らしく、豊かに広がっていきます。
チェロは家庭用ステレオで、再生しやすい楽器の一つ。
エエ音で聴けます。




AUTHOR: Verdi DATE: 06/24/2008 07:39:54 こんにちは。
 マイスキーの旧盤、仰られる通り Brand new Bach って感じでしたね。その後90年代になって、新録音を出した時にマイスキーが「旧録音ではやりたいことが出来ていなかった」と言っていたのには、結構ショックでしたっけ。個人的には旧録音の方が好きですから......
 (90年代後半以降のマイスキーは、ちょっと崩し過ぎであまり好きではないのです)
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コメント

マイスキーの旧盤は、実に素晴らしい演奏ですよね。
私も、これまで、随分と多くの無伴奏を聴いてきましたが、本盤をベスト1に挙げたいと思います。
新盤も悪くはないのですが、なんとなく、バッハの深さ(これは極めて重要な要素)に少なからず欠けるような印象を受けますね。
新盤の録音から約10年が経過しようとしている現在、そろそろ3回目の録音を期待しているのですが・・・。(^^;)

>Verdi 様
こんばんは。いつもお世話になります。
マイスキーのバッハは旧録音しか聴いたことがないんです。この演奏しか持っていません。そうですか、新録音は崩しすぎということは、さらにロマンティックな傾向になっているのかも・・・・と想像します。
僕はこの旧録音で十分満足しております。1980年代、ヨー・ヨー・マとともに、新しい時代のバッハが出てきたなぁと、おもいだされます。
名演奏と思います。

>yonchan 様
コメント感謝です。いつも有り難うございます。
マイスキー盤、エエですね。僕もこの演奏と、ヨー・ヨー・マの演奏を聴くことが多いです。それと、1970年代にフルニエが再録音したフィリップス盤も、モゾモゾ聴くのにエエです。
このごろ、頭を使う仕事が多く、加齢の身にはこたえます。バッハで脳の凝り固まりをほぐしたいですね(^.^)。

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ビルスマ盤がありましたね。そういえば、ビルスマのBOXを持っているのに、あまり聴いていませんでした。イカンですね。反省します。
カザルスは聴いておりません。これは、いつか聴いてみなくちゃと思っているうちに、ここまで来てしまいました・・・・・。
マイスキーのバッハ、気に入っています。昔は、おっしゃるように、CDが高価でなかなか買えんかったです・・・・・・。

>アローイ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
うわ、アローイさんのベスト1でしたか。同好の方がいらしてくれて、嬉しいです。
僕はマイスキーのバッハ、新録音を聴いたことがないので偉そうなことは云えないんですが、この80年代盤で十分にバッハを伝えてくれていると思います。チェロの音がイイです。非常に心が安まり、また、グッとしみ通ってくるものがあります。

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