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シューマンの交響曲第3番 変ホ長調「ライン」 ジュリーニ/ロサンゼルス・フィル

カルロ・マリア・ジュリーニが死んで3年たちました。
時々彼の指揮したディスクを取り出して聴いておりますが、エエ指揮者だったなぁと思います。今日は、その最盛期の指揮を聴きましょう。


シューマンの交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロサンゼルス・フィルの演奏。
1980年12月のデジタル録音。DG盤。

ジュリーニがメータの後をうけてロサンゼルス・フィルの常任であった時代の名演奏。
ジュリーニの就任によってロスPOは独墺系の名曲をディスクにするようになった。ベートーヴェンの「英雄」、「運命」や「田園」、ブラームスの1番と2番の交響曲、そしてこのシューマン。それらはどれも素晴らしいものだったが、それこそ、ジュリーニの手腕だったろう。(他にはチャイコフスキーの「悲愴」が名演だった)

この「ライン」交響曲は、マーラー編曲版を用いているというが、そんなことよりも、とにかくジュリーニの風格豊かでスケール雄大な演奏が聴けると思う。そして、ジュリーニらしい歌!
晩年になると、ジュリーニの芸風はとにかくテンポが非常に遅くなってゆくのだが、その一歩手前の演奏と云うべきか、スケールはテンポを殺さない程度の大きさであって、楽器一つひとつがよく歌う演奏になっている。ジュリーニ円熟期の一枚と云えそうだ。

第1楽章は、滔々と流れるラインの大河。満々たる水をたたえて、ゆったりと進んでゆくライン川だ。音楽は生気に溢れ、随所にジュリーニ独特の歌が響く。特に弦楽セクションが素晴らしい。音楽の盛り上がりも見事で、柄の大きいオーケストラ音楽が広がってゆく。

第2楽章は中庸なテンポが良く、聴いていて身体にフィットする感じ。スケルツォ楽章なのだが、あまり急がないのがイイ。その分、音楽は風格豊か。大きな広がりを持っている。

第3楽章は優しい表情付けが印象的。
第4楽章は憂愁の音楽だ。ドイツの森に深く入った感じ。ロマン的な音楽が重層的に続いてゆく。
そして、フィナーレ。オーケストラが非常によく鳴っている。マーラー編曲版の成果と云うより、ジュリーニの棒にロサンゼルス・フィルがしなやかに反応して、気持ちよく演奏しているから、よく鳴っているんじゃないかな。金管など、最高の出来、
有終の美と云うべきか。

録音は今も十分に美しいものです。
デジタル初期の録音なんですが、あの独特の硬さがなく、オーケストラはふっくらとした音で鳴ってます。
奥行きが少なく、平面的なのは少し残念ですが、上々の録音と云えましょう。


AUTHOR: ひろはや DATE: 06/16/2008 06:58:28 おはようございます。
このジュリーニの「シューマン:ライン」のCD、持っています。幻想的なジャケットも懐かしいですね。私がCDを買い始めた頃でした。その頃、ブルックナー第7番もジュリーニ(ウィーン・フィル/DG盤/1986年)で聴き、見事なほどの美しい演奏に魅了されておりました。
その後は、あまり聴かなくなってしまいましたが、この機会にジュリーニを聴きたくなりました。
ありがとうございました。
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コメント

>吉田 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
吉田さんも、LP愛聴されてましたか。これ、実に懐かしいディスクなんです。ジュリーニ全盛期の録音だろうと思います。
「ライン」の終楽章、なるほどです。
もう一度聴き返してみようと思います。「ライン」は同曲異盤が結構ありますので、聴き比べでもしたいところです。

こんばんは
ロス・フィルとのものは持っていませんが、1958年録音のフィルハーモニア管弦楽団とのLPを持っています。マーラー加筆版です。ジュリーニ、44才になる年のものです。各声部がそれぞれよく歌っている点は後年の録音と同じで、それが”普通の”テンポの中で、時に颯爽と演奏されている点で、この頃の録音は貴重なもののように思います。このLPでの第3楽章でも、さりげなく、交代で各パートが歌っています。特にどれが代表的ということはないのですが、ジュリーニは素晴らしい演奏録音をいくつも残してくれたと思います。

>HABABI 様
こんばんは。コメント感謝です。
なるほど、ジュリーニは1950年代にフィルハーモニア管と録音しておりましたか。EMI盤でしたね・・・・・。
ジュリーニ44歳というと、まさに壮年期、テンポも普通というのは興味深いです。
僕は1970年代半ば以降の、DGに録音するようになってからのジュリーニをよく聴きます。特にシカゴ響との録音は大好きです。それ以前のは、EMIでのモーツァルトのオペラを好んで聴いています。

ジュリーニ逝って3年。今思えば、ホンマにイイ指揮者でした。

こんばんは。

この録音、話題になりましたね。
FMで放送され、エアチェックしたものを聴いていました。
最近再CD化されようやく購入しました。

聞いた後だから言えるのかも知れませんが、
同じ米でも西海岸と東海岸とは音の違いがあるように感じます。
西海岸の方がカラッとしているような気がします。
第4楽章冒頭はオケの入団テストでも吹かされることが多く、
トロンボーンにとって難所ですが難なくクリアしていますね。

>hsm 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
なるほど、西海岸のオケといえばロサンゼルス・フィルにサンフランシスコ響、とちらもサッパリとカラッとした響きがしますね。ロサンゼルス・フィルは、メータが振ると肉厚でたっぷりしてきますが、それでも明るい響きであることには変わりありません。東海岸のボストン響になると、ヨーロッパ調、しっとりとしてきますよね。

「ライン」のトロンボーンも難しそうですね・・・・。

ジュリーニのこの演奏、LP発売当時は話題でしたね。僕はLP、そしてCDに買い換えて楽しんでいます。懐かしい演奏になりました。

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